外資系アパレルブランドで働く販売員の仕事は、高級感のある店内で品のある接客を行う人が多いことから憧れるという方も多いのではないでしょうか?

アパレル関係者だけでなく、未経験者からも人気が高い転職先となっています。

しかし、アパレルと言っても多くの人がイメージする国内系のアパレルメーカーとは全く別物ですので注意が必要です。

そこで今回は、外資系アパレルブランドの特徴と、求められる資質についてご紹介していきます。

外資系アパレルブランドの特徴とは?

外資系アパレルブランドでは、同じアパレルでも、国内系アパレルメーカーとは異なる点が多くあります。

外資系アパレルブランドの特徴についてご紹介していきます。

ブランドの世界観を守ることが重要

外資系アパレルブランドは国内系のアパレルメーカーとは店の雰囲気やスタッフの接客態度、扱う商品などの大きな違いがあります。

国内系のアパレルメーカーでは自分らしいファッションをしたり、ファッションセンスを磨くことにこだわる人が多いです。

一方外資系のアパレルブランドではその世界観を守ることがとても大切になります。

そのため、髪形や着る服などはすべて会社から指定されたものになり、販売員の個人としてのオリジナル性よりも統一された雰囲気を出すことが求められます。

自社製品を購入するなどはあまりない

外資系アパレルブランドの製品はいわゆるブランド物ですから非常に高額です。

国内系のアパレルメーカーでは自社製品をスタッフが購入し、身につけることによってスタッフ自身が広告塔になりますが、外資系アパレルブランドでは強制的に購入するということはあまりないようです。

広告塔というよりは、あくまでも顧客への接客や満足度を上げるための黒子的位置づけになります。

ただ、ブランドの良さを知り自ら身につけたいと思うことはありますから、その場合には購入することも当然あるでしょう。

敬語の使い方や会話のチョイスにも厳しい

国内のアパレルメーカーでは、客層によって話し方を変えたり、カジュアルな会話を行うこともよくあります。

しかし、外資系のアパレルブランドでは高級感が非常に大切なため、どんな客に対しても敬語を崩すことはありません。

また、年配の客や経済力の高い客も多いため、敬語の使い方についても厳しく指導され失礼のないような話し方を学びます。

国内系のアパレルメーカーのスタッフのように、スタッフ同士がカジュアルに会話をすることも、ブランドの世界観を損ねることになりますので、会話のチョイスやスタッフ同士で崩した話し方をすることも禁じられている場合が多いです。

雰囲気は企業的できちっとしている

アパレル業界というと、本社も店舗も自由で楽しそうなイメージがあるかもしれません。

しかし、外資系アパレルブランドでは全く異なり、どちらかというと企業的な雰囲気できちっとしていて、あまり緩い感じはしないのが特徴的です。

それが店舗での接客態度にも反映されています。

国内系のアパレルメーカーでは客がいる前で洋服を畳んだり店内の商品の移動を行うなどの作業をすることがありますが、外資系アパレルブランドでは基本的にそのようなことはしない方が多いです。

慌ただしい雰囲気は客から見た感じも良くありませんし、接客に集中して自身の立ち姿にも気を遣うなど、客が優雅で心地よい買い物をできるような雰囲気を保つようにしています。

外資系アパレルブランドに転職するために求められる資質

外資系アパレルブランドに転職を希望する方は、求められる資質について知っておく必要があります。

どのようなことが必要になるのでしょうか?

英語力は基本

外資系アパレルブランドであっても、販売店が日本であれば英語をさほど使う機会はないように思えるかもしれません。

しかし、会議や本社からの通達など英語が使われることもありますし、販売員であっても海外の店舗へ異動になることもあるそうです。

国内系のアパレルメーカー販売員で英語力が求められることはほとんどありませんが、外資系のアパレルブランドでは英語力があることは転職を成功させるためには基本的な要素になります。

国内系アパレルよりもより高いレベルの接客が求められる

外資系アパレルブランドでは接客などについて非常に細かいマニュアル設けられていることも多く、高いレベルが求められると考えておく方が良いでしょう。

国内系の接客の質が悪いということではありませんが、顧客が鏡を見ているときに自身が映らないようにするなど、きめ細かい接客ができるのは外資系アパレルブランドの販売員の特徴です。

研修も厳しくしっかりとしたものが行われますから、接客スキルを高めようと高い向上心を持つ人が求められます。

高額の商品を取り扱うことへの責任感

外資、国内問わず高額の商品はありますが、特に外資系のアパレルブランドでは、ラグジュアリーアパレルと呼ばれ気軽に手に取ることができないような商品も多くあります。

ネイルを伸ばしすぎたり、扱いを雑にすることによって大事な商品に傷を付けてしまってはいけませんから、責任感を持って神経質に製品を扱う心がけが大切です。

単に服やジュエリーが好きという程度では難しい

外資系も国内系もアパレル業界で働くには服やジュエリーが好きでファッションに興味があるということは大切な要素です。

ただ、自分自身もファッションを楽しめる国内系アパレルと違い、ホテルの接客業のような要素もある外資系アパレルブランドでは自己主張よりもブランドの世界観を保つことができる人が求められます。

また、事細かく決められることも多いため、自由度がないということにデメリットを感じる人もいるかもしれません。

そのブランドを愛する気持ちは大切ですが、単に興味があるという程度では転職を成功させるのは難しいかもしれません。

単なる興味であれば大抵の人があるレベルだからです。興味の気持ちが強いことと、なぜその仕事やブランドを選んだのかなどについてしっかりと掘り下げて考えておく必要があります。

転職は転職エージェントを利用して

外資系アパレルブランドへ転職を希望するのであれば、転職エージェントを利用しましょう。

ハローワークや求人誌などで転職活動をするよりも、特にアパレルに特化した転職エージェントを利用した方が、外資系アパレルブランドの求人が見つけやすいはずです。

また、転職エージェントを利用することで、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントから、応募書類の添削や面接時のアドバイスなど、転職にあたって具体的な支援を受けることができます。

一人の転職活動に比べても転職がスムーズにいく可能性が高いですから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、外資系アパレルブランドの特徴と、外資系アパレルブランドへの転職に必要な資質についてご紹介しました。

同じアパレルでも国内系と大きな違いがある外資系アパレルですから、事前にしっかりと理解した上で転職活動を行うようにしましょう。ぜひ参考にしてみてください。