街中でよく見かける弁当屋ではパートやアルバイトのスタッフの他に、正社員もいます。

大抵がマネージャーや店長などの役職者になり、その仕事は非常に大変で激務になることが多いです。

弁当屋の仕事自体は楽しいけれど、正社員として長く働き続けることには限界を感じているという人も多いのです。

弁当屋で正社員として働くことがきつくて辛いという場合には転職を考えてみましょう。

体を壊してしまってからでは転職は難しいですし、休職などで一定期間収入が途絶えてしまうこともあるからです。

パートのままが良かったという声も

弁当屋で正社員になる人の多くは店長候補と呼ばれる人たちで、いきなり正社員で採用される場合と、パートから認められて正社員として店長になるという場合があります。

いきなり正社員で採用されるのは、マネージャー候補などの管理職の人が多くなるため、実際にはパートとして少なくとも数か月は働いた上で正社員になることが多くなります。

しかし実際に正社員になってみると、パートとは違って働きたい時間を選ぶことはできませんし、労働時間が非常に長くなって激務になります。

中には、正社員として弁当屋で働くよりもパートのままの方が良かったと言う人もいます。

土日勤務は当たり前、休みもほとんどない

お弁当屋は土日祝日が一番忙しいため、正社員が土日祝日にいないということはほとんどありません。

町内運動会や自治体の行事など、大量の予約が入っていることも多く、通常の開店時間よりも早く出勤してお弁当作りを行うこともよくあります。

また、平日も夜は仕事帰りの人たちが夕食を買いに訪れることが多いため、夜だけは毎日勤務するということも多くなります。

1日まるまる休めるということは少なく、変形的な勤務体制を取ることが多くなります。

また、パートやアルバイトのシフト状況や急な休みが出た場合には、正社員が穴を埋めるために出勤することが多くなります。

大抵のお店では正社員は店長だけという場合が多いため、対応できるのが店長しかいないことが多いからです。

有休はあってないようなもの

お弁当屋であっても、スタッフには労働基準法に基づいて有給休暇を取得する権利があります。

しかし実際には、本来の休日すら取れないことが多く、有休休暇はあってないようなものです。

連休を取得して家族と旅行に行ったり、プライベートを充実させるということは難しくなります。

店の売り上げによってはボーナスなどが良い場合もありますが、福利厚生を利用できないとなるとデメリットは大きいです。

休みの日も店の売り上げや状況が気になるから気が休まらない

お弁当屋にもよりますが、本部から売り上げについてノルマが設定されていることも多く、店長は常に売り上げが気になります。

自分が休みの日でも、店でスタッフたちがうまく回してくれているか、客足が伸びているか気になってしまいます。

また、クレームやトラブルなど、何かあれば正社員である店長宛てに電話がかかってくることもあり、気が休まらない状態です。

つなぎの時間は一人で対応することも多くなる

弁当屋のスタッフはパートやアルバイトが多いですが、昼間は主婦の方などのパートがメインで、夜は学生さんなどのアルバイトが多くなります。

主婦の方は大抵夕方になる前に帰宅して家事を行いため、学生さんたちがシフトに入れる夜の時間帯に空きが出てしまうことが多くなります。

そうなるとシフトに入れる人がいないため、店長である正社員が一人で対応するということが多いです。

その時間帯は客が少ないこともありますが、ときに団体客などから注文が入ったり、まとまった注文を受けることもあって意外と忙しくなります。

昼間の忙しさが長引いたり、夜の繁忙時間帯が前倒しになったりすると、ずっと動きっぱなしということもよくあります。

本来はこの時間帯に休憩を取ったりしたいのですが、なかなか難しく、正社員はほとんど休憩がないということもあります。

会議に遠方まで出向くことがあって大変

弁当屋の店長は、毎月会議に参加することが多いです。

しかし大抵は本社で会議が行われるため、地方に店舗を構えるチェーン店の店長たちは、かなり遠方まで足を運ぶことになります。

自動車で長時間走らせることも多く、それが毎月なのでとても大変です。

会議が終わったらそのまま店に戻り、在庫の確認や発注作業、タイムカードの管理など店長業務を行うこともあります。

雇われ店長とは言え経営者的側面が大きいからハード

ここまでご紹介したように、お弁当屋の店長は雇われの身とは言え、その立場に甘えて安定した生活を送ることはできません。

経営者的な側面が大きく非常に激務です。

マネージャークラスになれば多少休みが自由に取れることもありますが、責任も重くなりますし、何より枠が多くはないのでなかなかなることもできません。

お弁当屋の店長として正社員として働き続けることに限界を感じるという人も多いです。

特に年齢が上がってくると体力的に続けることができないため、辞めていくという人は多くなります。

しかし、年齢が高くなってしまうと、正社員として別の仕事に転職するということは難しくなり、そのままお弁当屋でパートに降りるか、年金をもらえるまで貯金を食いつぶして無職で暮らすという人もいます。

ですから、お弁当屋の店長から正社員で転職を考えるのであれば、できるだけ早いうちが良いです。

お弁当屋の店長からの転職先は?

お弁当屋の店長の経験を他の仕事に活かすのは難しいと考える人がいます。

確かにお弁当屋での経験がそのまま活かせる仕事は多くはありません。

しかし、近年は高齢者向けの宅配弁当や施設などへの給食を事業にしている企業も増えていますし、お弁当屋で働きながら栄養士の資格を取得し、学校や企業で活躍している人もいます。

また、早めの転職であれば、未経験でも可能な仕事もできます。

努力次第で正社員として転職することも十分可能ですから、諦めずにチャレンジしていきましょう。

転職活動は転職エージェントを利用しよう

お弁当屋で店長として働いてきた経験が活かせる仕事を、自分一人で探すのは限界があります。

また、未経験の仕事にチャレンジする場合には、どんな仕事があるのか正直よくわからないという人も多いでしょう。

そんなときに活用してほしいのが転職エージェントです。

転職エージェントは、転職支援のプロですから、希望の条件やスキルを登録しておくことで、自分では思いもよらなかったような良い求人を紹介してくれることがあります。

また、応募書類の添削や面接時のアドバイスなど、転職活動に必要なサポートを行ってくれます。

一人でやみくもに転職活動をするよりも効率良くスムーズに転職をすることができますからぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、弁当屋で正社員として働くことの大変さをご紹介しました。

弁当屋の正社員は激務ですから、限界が来る前に転職に向けて動きだしておくことが大切です。

体を壊す前にスムーズに転職できるよう、転職エージェントなどを利用して適切な転職活動を行ってください。