長い時間拘束されたり、重たい荷物を運んだりと、配送業はハードワークで知られています。

近年はサービス残業が当たり前になって、長時間労働に及ぶ企業もあり、時給換算すると非常に低いというケースも珍しくありません。

毎日重い荷物を運ぶので、若くして体を壊してしまう人も多くいます。

また、体力がいる仕事なので、将来的にも不安があります。

今回は、実際に運送業界で働いた人が感じた、配送業を辞めたい瞬間をご紹介していきます。

求人票の勤務時間と実態に差がありすぎる

配送業を辞めたい理由として多くの声があるのは、拘束時間が長すぎるということです。

長時間拘束されたり、深夜にトラックを走らせることは、事前にわかっていたはずですが、なぜ不満を持ってしまうのでしょうか?

それは、就職する前の求人票に記載されていた勤務時間や、提示された時間と実態に大きな差があるということです。

定められた始業時間よりも早く出勤し、荷物をトラックに積むことを強要されたり、サービス残業が長くなることもあります。

人手不足の運送業界ですから、入社前に実態を説明していない場合も多く、そこで入社後のギャップを感じてしまうことがあるのです。

もちろん入社前の説明不足や、サービス残業には企業側に責任があります。

そのような企業はいわゆるブラック企業です。

早めに脱出するのが吉と言えるかもしれません。

休みが少なく体力的にきつい

配送業の仕事は休みが少ないことが多く、週1回休みが業界全体として多い傾向にあります。

また、勤務形態も不安定で、深夜に働くこともあります。

トラック運転手は、勤務の特殊性から連続勤務時間が長めに認められていることもあります。

その為法律ぎりぎりで運転手を働かせたり、分からないように法違反を犯している企業もあります。

休みが少なく体力的にきつい為、体を休めることができない、家族との時間をゆっくり取ることができないなど、多くのデメリットを感じて辞めたくなるのです。

人気が低いから新人がなかなか入ってこない

運送業界と聞くと、良いイメージを持たないという人が多いです。

その理由として、メディアなどで聞かれる過酷な労働環境のイメージや、長距離運転による疲労が原因で起きた事故などがあります。

近年は、ネットショッピングが流通し、即日発送などが増えていて、運送の現場で働く人たちの激務ぶりが指摘されるようにもなっています。

以前は稼げる職業として知られていた配送業ですが、近年はきつくて大変というイメージが定着しています。

このため敢えてきついこの仕事を新卒で選ぶという人も減っており、若い人がなかなか入ってこないということがあります。

よく言われる離職率も気になりますが、入職率という点でも配送業界は低くなっているのです。

若手が入ってこなければ、残った中堅社員たちの仕事はますますきつくなり、貴重な中堅社員たちも辞めたいと考えるようになります。

長距離運転による疲労から命の危険を感じたとき

配送業の仕事では長距離運転が多くなります。

慢性的な人手不足や流通の利便性向上に伴い、一人あたりの運転手にかかる負担は大きくなっています。

長距離運転をしているときに疲れでうっかり居眠りをしてしまい、危ない目に合ったと言う人も実は少なくありません。

高速道路を車で移動中に、運送トラックが大きく蛇行している様子を見かけたという人も意外と多くいるのです。

疲れによる事故の危険を感じたときに、人にケガをさせたり、自分がケガをする前に辞めようと決める人はいるのです。

保険に未加入で自腹もある?

近年は配送業への取り締まりが厳しくなっており、数は多くはありませんが、さらに劣悪な労働環境で働いているという配送業の人がいます。

ひどい場合は車検を通しておらず自賠責保険の期限が切れている、保険証がトラックにないなど、あり得ない状況に遭遇することもあります。

また、事故が起きたときの荷物の破損等を補償する保険に未加入で、従業員自らが自腹を切るとうケースもあります。

これはあってはならないことですが、自身の不注意もある場合には泣き寝入りするということもあります。

生活に困って周囲に相談して、始めて会社の違法行為に気づくということもあります。

配送業を辞めたいと感じたら転職しよう

運送の仕事は、いくらITの発達があろうとも、物の移動が発生する限りはなくなることはありません。

しかし、世の中が便利になればなるほど運送の仕事はハードになっていく可能性が高いです。

仕事があるだけ良いと思ってこの業界に留まるのか、それともこれほどまでにハードな仕事で心身共に疲弊する前に転職を考えるのか、じっくり考えてみましょう。

最近は、運送の仕事をする人たちの大変さを指摘する声も増え、このまま利便性だけを追及することの危険性も一般的に知られるようになりました。

しかし、まだ業界全体として改善に取り組むなどの目立った動きは見られません。

運送に携わる人たちの労働環境の改善に向けて、大きな流れができない限りは働く人が楽になるということはないのです。

もっと働きやすい環境で、同じ賃金を得ることは十分可能ですから、転職を考えてみることも必要ではないでしょうか?

配送業を辞めて転職するなら転職エージェントの利用がおすすめ

配送業の仕事は一人でいる時間が多く、気が楽であると考える人もいます。

そういう意味ではメリットもありますが、労働環境や賃金のことを考えると大変な面も多い仕事です。

配送業の仕事が大変で辞めたいと思ったら、転職エージェントを利用して転職活動を行うことをおすすめします。

転職エージェントでは転職支援のプロが在籍しており、転職活動に必要な様々なノウハウを持っています。

一人でやみくもに転職活動をするよりも、適切な求人が見つけやすいですし、アドバイスを受けたり情報をもらうことで、転職活動の方向性も定まりやすくなります。

転職エージェントは無料で利用できますから活用してみてください。

ハードワークに限界を感じたら早めの転職を

いかがでしたか?今回は、配送業の仕事を辞めたいと思った瞬間をご紹介しました。

運送業界の仕事は、ハードで拘束時間が長い割には賃金も決して恵まれているとは言えません。

仕事がきついと感じているのであれば、早めに転職に向けて動きだしていきましょう。