職場の人間関係も良好、給料にも満足している、今の会社に何の不満もないけれど、仕事そのものがやりたい仕事ではないということを理由に仕事を辞めたいと考える人がいます。

今の会社に不満を感じていたり、職場の人間関係に悩みを抱えている人にとっては、非常に贅沢な悩みのように感じるかもしれません。

しかし実際にこのような悩みを抱えている人は多いのです。

このような漠然とした悩みは明確な答えが見つかりにくく、考えすぎて深い悩みのスパイラルに陥ってしまうことがあります。

そうなってしまうとイライラしたり、仕事に身が入らなくなってミスを連発したりと良いことはありません。

そこで、今の仕事に全く不満はないけれど、やりたい仕事ではないから転職したいと感じるときの対処方法についてご紹介していきます。

やりたい仕事をしている自分の表面だけを想像していない?


今の仕事がやりたい仕事ではないから転職したいと考える人は、やりたいことや好きなことを仕事にしている人を見てうらやましく感じることでしょう。

やりたいことを仕事にしていない自分の人生が色味がなく、つまらないものだと感じてしまうこともあるでしょう。

やりたいことや好きなことを仕事にして本当に成功している人はごくわずかです。

また、そのような人たちはメディアなどで取り上げられることも多く、その結果華やかでキラキラと輝いているように見えるかもしれません。

しかしそれはその仕事のごく一部に過ぎず、実際には大変な苦労や厳しい環境の中で仕事をしているという現実をしっかりと認識しましょう。

例えば、一見華やかに見える広報の仕事なども、実際には地道で地味な仕事も多いですし、担当が一人しかおらず孤独な職場環境で頑張っていることがあります。

カリスマ美容師と呼ばれるような、手に職があってやりたいことを仕事にしているような人でも、職業病に悩まされたり、職場の人間関係など、どこにでもある悩みを抱えていることはあります。

今の会社に不満はないという恵まれた環境の中で、やりたい仕事に憧れを抱く場合は、やりたい仕事をしている自分の表面的な部分だけを想像していないか、客観的に自分自身を振り返ってみましょう。

自分にとってのやりがいや喜びを感じられるときはどんなとき?

今の仕事に不満はないけれど、やりがいも感じられないという漠然としかし深刻な悩みがあるという場合は、自分にとってのやりがいは何かを考えてみることが必要です。

どんなときに喜びをや満足感を得ることができるのでしょうか?

人から頼られることや教えることに喜びを感じているという場合には、後輩にどのように教えたら仕事ができるようになるのかを、自分の仕事として真剣に考えてみるのも楽しいものです。

今までにないマニュアルを作成したり、後輩たちの行動を分析して、やる気がでやすい指導方法をまとめてみる、それを社内共通のものとして提案してみても良いのです。

また、人から感謝されることが嬉しいという場合には、今の職場で周囲の人のために何かできることはないかと考えてみたことはあるでしょうか?

他にも、これまでの人生で人よりも結果を出すことに強いこだわりや喜びを感じていたのであれば、営業など競争がある環境で結果が求められる部署に異動してみるのも手かもしれません。

今の仕事がやりたい仕事ではないと思うのなら、自分がどんなときに喜びを感じるのかを整理してみることと、今の職場でその喜びを工夫や努力で得ることはできないのかを、まずは考えてみましょう。

この仕事はやりたい仕事ではないと思うけどやりたい仕事が分からないとき


今の仕事がやりたい仕事ではないということが自分にとって明らかなのに、転職先として明確に挙げられるようなやりたい仕事はないという人もいるでしょう。

その場合でも、数多くの仕事の中でやりたくない仕事はわかるはずなので、やりたくない仕事を除外していき、さらにその中で実際にできる仕事を探していきましょう。

そこから労働条件などでフィルターをかけていったとき、どんな仕事が残るでしょうか?

残ったその仕事と今の仕事を比べてみたとき、残った仕事の方がやりがいを感じられそうであれば、それが今の仕事よりあなたのやりがいや喜びを満たしてくれる仕事かもしれません。

しかし、今の仕事の方が良いと感じれば今はまだ転職すべきではないです。

このやりたくない仕事とできる仕事は、仕事の能力が上がったり、年齢によって責任感が出てくるなどしてどんどん変化していくものです。

この作業を常に繰り返していくことで、今の仕事よりもやりがいが感じられる仕事はいずれ見つかりますから、焦らずにいることも大切です。

やりたい仕事が明確で今の職場ではどう頑張っても果たせないとき

今の職場に不満がないのであれば、前述したように今の職場でやりがいや喜びの気持ちを満たすことができないかどうか工夫してみることは必要です。

しかし、やりたい仕事が明確にあって、それが今の職場ではどうしても叶えることができない場合は転職を考えましょう。

やりたい仕事が明確である以上、今の環境で仕事をしていても常に不満を抱えてしまい、今の仕事で成果を出すことも難しいです。

「あのとき転職していれば良かったかも。」といつか後悔するぐらいなら、思い切ってチャレンジすることも必要ではないでしょうか?

転職は転職エージェントを利用しよう


やりたい仕事があって転職したいという場合には、転職エージェントを利用した転職活動が効果的です。

ハローワークや求人誌などに比べて圧倒的に求人数が多いため、やりたい仕事を見つけやすいというメリットがあります。

また、手に職系のわかりやすい仕事ではなく、「こんな風な仕事がしたい」と職名ではなく業務内容にやりたいという希望がある場合には、正直自分一人で仕事を探すのは難しい面があります。

転職エージェントは転職支援のプロですから、業務内容から希望に合う求人を紹介してくれることもあります。

さらに実際に応募をする段階になっても、面接の日程調整や給与交渉など、自分ではやりにくい交渉ごとを代わりに行ってくれたりとサービス内容が充実しています。

最初から最後まで無料で利用できますので、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、今の仕事に不満はないけれど、やりたい仕事ではないから転職したいと考えるときの対処法についてご紹介しました。

漠然として悩みに対しては、現実的な目線と具体的な行動によって、悩みをスリム化していくことが大切です。

今の仕事よりもやりがいを感じることができる、やりたい仕事があるという場合にはしっかりとした行動力を持って転職に向けて動きだしましょう。

ぜひ参考にしてみてください。