住宅メーカーなどで住宅を売る営業職の仕事は、数ある営業職の中でもかなり大変できつい仕事だと言われることがあります。

一方で給与が良く稼げる仕事であるという噂から、住宅営業を目指す人も少なくありません。

しかし、やはり離職率は高く、ごく一部の優秀な営業マンを除いてはかなりの割合で辞めたいと感じています。

では、住宅営業のどんな所がきついく、辞めたいと感じるのでしょうか。

業務の特性から長時間労働になりがちだから


住宅営業は主に住宅展示会などに来場してくれた人に対して接客をし、後で連絡をしたりして営業をかけていく方法になります。

一般的には日中は仕事で連絡が取れない人が多いですから、電話連絡などをするのは、仕事を終えて家に帰ってくることになる夜にすることが多くなります。

そのため、住宅営業の夜は遅くなります。

午前は午前で事務作業などがありますから、午後から出社すれば良いわけではありません。

定時は夜ではありませんが、営業という結果が求められる仕事である以上、夜に残って電話営業をするのは当たり前になってしまうため、必然的に長時間労働になりやすくなってしまうのです。

それなりに成績が良かったとしても、長時間労働は心身ともに悪影響を及ぼしますから、辞めたいと感じる一つの理由になるのです。

ノルマが厳しくて精神的にきついから

営業職であればノルマが設けられていることが多いですが、特に住宅営業はきついと言われています。

なぜなら、一軒売るのが難しいほど高額の商品だからです。

安くて売りやすい商品を10個売るのと、売りにくい住宅を売るのとでは格段に難しさが違ってきます。

上司からのプレッシャーもきつく、営業ごとの売り上げ額の推移を示したグラフが張り出される、売り上げが落ちると会議など人前で責められることもあります。

売れればヒーロー、売れなければ途端に居心地が悪くなってしまうというプレッシャーは、精神的にかなりきついものがあります。

一軒も売れない月が何回か続くだけで、会議に参加させてもらえず外回りをさせられる、自主退職をするよう別の部署へ飛ばされてしまうなどのやり方で、自ら身を引くというケースは多いです。

売り上げがないと生活が厳しい給与レベルだから


住宅営業は、「稼げる」営業職でもあります。住宅は高額商品ですから、一軒家を売るだけで数か月生活できるほどの歩合給がもらえることもあります。

そのため、夢を見てこの仕事に就くという人も多いですが、良い面だけを見て入社した場合にはいざというときに愕然とすることになります。

売れば稼げるということは、売れなければ全く稼げないということです。

業績の如何を問わず毎月ほぼ同じ給与がもらえる他の職種と違い、給与変動が激しいのが特徴です。

もちろん、営業職であっても雇われの身である以上最低賃金は保証されます。

しかし、最低賃金ではローンや家賃を支払ったり、家族を養うことは到底できず、貯金を切り崩していくことになります。

こうなって始めて、毎月安定した給与をもらえることの有り難さと、住宅を売ることの難しさが重くのしかかってくるのです。

顧客とメーカーとの板挟みに合うから

住宅メーカーでは、いかにも低賃金で家を手に入れることができるようなCMや広告を打つことがあります。

家を買うということは大変なことなのですが、安易に家を買えると思わている場合があります。

夢を膨らませて家を購入したものの、実際には想像していた以上にお金がかかり、説明が足りなかった、どうしてこんなにお金がかかるのかなど、金銭トラブルになることもあります。

これらはすべて営業職にクレームが入りますから、その対応に追われるのが大変です。

家は長く住むものですから、住み始めてかなりたってからクレームを受けることもあります。

また、追加料金がやけに高かったり、顧客が望むような工事を実際にやれる技術がなかったりと、営業職からしてみても顧客への後ろめたさを感じることもあります。

このように、顧客とメーカーとの板挟み状態に悩みを抱え大きなストレスになってしまうという人も少なくありません。

住宅営業を辞めたいと思ったら転職しよう

住宅営業の新卒離職率は一説によると7割以上もあると言われているぐらい、大変な仕事です。

営業ですから、ベテランになれば必ず売れるようになるとう保証はどこにもないですし、ベテランになる前に心身ともに限界が来て辞めてしまう人が多いです。

住宅営業を辞めたいと感じるのは、ノルマのきつさや商品の特殊性、給与形態などを考えても当たり前のことと言えるかもしれません。

決して恥ずかしいことではありませんから、前向きに転職に向けて動きだしていきましょう。

ストレスが大きい状態で我慢をし続けていても、負担が大きくうつ病などの症状がでてしまってもおかしくありません。

正常な判断力があるうちに転職するのが長い目で見ると得策と言えます。

転職は転職エージェントを利用しよう

住宅メーカーの営業職はブラックと言えるような働き方を余儀なくされることが多いため、転職をする際には住宅営業と同じようなブラック的な働き方は避けるべきです。

しかし、一人での転職活動ではブラック企業を見分けたり、条件だけに惹かれて同じ轍を踏むことにもなりかねません。

住宅営業を辞めて転職しようと決めたら、転職エージェントに登録するところから始めましょう。

転職エージェントであれば、掲載にあたって事前審査がしっかりと行われているためブラック企業にあたる確率がぐっと下がります。

また、実際の残業時間はどうなのか、離職率はどれぐらいなのかなどの、事前に知っておきたい気になる情報を転職エージェントから得ることができます。

さらに、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることもできるため、一人での転職活動に比べても有利に進めることができます。

転職エージェントは最初から最後まで無料で利用できますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、住宅営業を辞めたい理由についてご紹介しました。

同じ営業職であっても、住宅営業よりも働きやすく、長く続けることができる仕事はたくさんあります。

営業として得たノウハウをぜひ他の転職先で活かしてください。