募集を出せばすぐに応募者が殺到し、あっという間に締め切られてしまう職種と言えば一般事務です。

給与にはさほど期待はできないけれど、残業が少なく体力的に比較的負担が少ないというイメージを持つ人が多いです。

ただ、そんな人気の一般事務でも、仕事を続けていくうちに辞めたいと感じる人がいます。

もちろんどんな仕事でも一定数の離職者はいますが、一般事務には特徴的な辞めたい理由があるのです。

せっかく人気の一般事務に転職しても辞めてしまっては意味がありませんから、条件にはこだわって転職すべきです。

今回は、一般事務を辞めたいと感じる理由と、条件にこだわるべき理由をご紹介していきます。

一般事務は人気が高い仕事だが辞めたい人がいるのはなぜ?

人気が高い一般事務を辞めたいと感じるのは一体どんなときなのでしょうか?

好きなことを仕事にしている人がうらやましくなることもある

手に職系の仕事である美容師やネイリスト、大工などの仕事のように、好きなことや得意なことを仕事にしている人は大勢います。

しかし、一般事務の仕事が好きなことだからやりたいという明確な意志を持ってやっている人は少ないです。

それは仕事内容が多岐に渡るということもありますが、この仕事ぐらいしかできないと妥協して始める人も多い仕事という一面もあります。

そんな人にとっては、好きなことを仕事にしている人を見てキラキラと輝いているように見えたり、やりがいを持って仕事をしていることにうらやましさを感じることがあります。

モチベーションを保ちにくい仕事である

一般事務の仕事は、手に職系の仕事のように好きなことであるというプラス要素がありません。

営業職のように頑張りが成果報酬となって目に見えて返ってくるわけでもありません。

また、一般事務ということで他の専門性が高い職種の人から下に見られるような態度を取られたり、面倒な仕事を押し付けられたりと、立場的に良い思いをしないこともあります。

もちろん、一般事務の仕事であっても仕事のやり方を工夫したり、職場の改善点を提案していくなど、いくらでもやりがいを持って仕事をすることはできます。

しかし、どうしても周囲の待遇と比べてしまったり、「自分の仕事って何の役に立っているんだろう?」と疑問に感じてしまうことがあります。

目標を持ったり、モチベーションを保つことが難しい仕事と言えるのです。

仕事がないということを苦痛に感じることがある

忙しくて猫の手も借りたいという人にとっては何とも贅沢な悩みに感じるかもしれませんが、一般事務の中には仕事が暇すぎて辞めたいと感じる人も意外と多いです。

当然上司にやれる仕事がないか聞いたり、自分でできる仕事を考えたりとそれなりに工夫をしています。

しかし、会社の方針や上司の考え方によっては「一般事務にはそこまでを求めていない。」というスタンスを取ることがあり、必要最低限の仕事しかさせてもらえないこともあるのです。

「暇で最高!」と思えるような人にとっては仕事が少ないことはメリットですが、一般事務の中でも向上心が高い人も多いのです。

そのような人にとってはこれはかなり苦痛に感じることであり、もっとたくさん仕事を覚えてステップアップしたいと考えて辞めたいと思うのです。

稼げる仕事ではないため給与に不満を持ちがちである

一般事務の仕事は専門性が低く肉体的な負担も少ないため、給与自体は低めであることが多いです。

「その代わり仕事が楽だから十分。」と思える人であれば良いのですが、給与に関しては段々不満を感じていくのが人というものです。

特に、給与計算に携わったり、経理など他の職種の給与を知る立場にあると、自分の給与と比べて不満を持ちやすくなります。

条件が良ければ割り切って仕事をすることができる

一般事務の仕事に転職する際は、しっかりと条件にこだわることが大切です。

ここまでご紹介したように、他者と自分を比べてしまい辞めたくなることが多い一般事務の仕事ですが、条件さえ良ければ仕事は仕事と割り切って働くことができます。

そうしているうちに自分なりにやりがいを見つけたり、人から感謝されることも増えてきたりして一般事務の仕事を長く続けることができるのです。

特に給与については、一般事務だから安くても当たり前と思って転職してしまうと、いずれ給与に不満を感じることになります。

一般事務であっても給与が良い企業もありますから、妥協せず給与にもこだわって転職すべきです。

また、実際の残業時間の事前確認は必須です。思っていたよりも残業が多いと、給与が低いのにこの仕事量では割に合わないと感じてしまうことになります。

面接などで実態については確認するようにしましょう。

楽そうというイメージが必ずしも当てはまるわけではないと心得よう

一般事務に転職を考える人は、少なからず楽そうというイメージを持つ人が多いです。

確かに座りながらできる仕事ですし、重たいものを持つ機会もそう多くはありませんから肉体的な負担は少ない職種と言えます。

ただし、そのイメージはあくまでもイメージですから、必ずしも当てはまるわけではありません。

一般事務であっても仕事が激務で長時間残業を強いられるような、ハードな職場もあるのです。

特に残業については事前にしっかりと確認すべきです。事務職だから多少の残業があっても大丈夫だろうと安易に考えるのは禁物です。

毎日深夜にまで及ぶ残業をすることは体にダメージがかなりありますし、精神的にもストレスを抱えやすいことなのです。

条件の良い一般事務の仕事は転職エージェントで探すのが吉

条件にはこだわりたい一般事務の仕事を探すには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

なぜなら冒頭でもお話したように、一般事務は人気が高い職種のため、ハローワークなどで求人をコツコツと探して応募するのでは、すでに定員が埋まってしまっていることが多くなるからです。

その点転職エージェントであれば、あらかじめ希望の条件やスキルなどを登録しておくことで、適切な求人がでたらピックアップして紹介してくれます。

効率良く、タイムリーな求人を知ることができるため、条件の良い求人を逃してしまうことがないというわけです。

また、転職エージェントを利用することで、転職活動に必要な様々なノウハウを得ることができます。

スムーズな転職につながりますからぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?一般事務は今回ご紹介したような、他の職種とは少し違う理由で辞めたいと感じやすいですから、条件にはこだわるべきです。

条件が良いことで仕事を続けることができますし、結果的に続けることでやりがいにつながることも多いのです。

転職エージェントを利用するなどして、条件の良い一般事務の仕事を探すようにしましょう。