人生は常に取捨選択の繰り返しです。その選択が今後の人生を大きく変えることがありますから、後悔しない選択をしたいと思うのは当たり前のことです。

人は大切な決断をするときに、「人の意見をそのまま採用する」「人の意見も聞きつつ最後は自分で決める」「誰にも相談せずに自分一人で決める」の3つのパターンに分かれます。

どれもメリット・デメリットがありますから、何が良い悪いということは一概には言えません。

ただ、転職においては3つ目の「誰にも相談せずに自分一人で決める」ということには、かなりのリスクが伴うということをご存じでしょうか?

そこで今回は、転職を誰にも相談しないことのリスクについてご紹介していきます。

転職は人生の転機。自分の人生は自分で決めたいと感じる人は多い

仕事は生活の中で大半を占める部分ですから、人生の大きな転機と言えます。

自分の人生なのだから自分で決めたい、誰かの意見など必要ない、そんな風に思っている人は意外と多いものです。

自分で決めたことであれば頑張れる、後悔したとしても受け入れることができる、といったメリットがあるのが自分一人で決めるということです。

人の意見はそのまま使うのではなく自分の価値観に落とし込めばいい

大切な決断を自分一人でしたいというタイプの人は、すべての意見をシャットアウトする傾向にあります。

聞く耳を持たず、人から何かを言われれば言われるほど、頑なに意志を変えようとしないのもこのタイプの人にありがちな特徴です。

まるで「人の意見を使ったら負け」とでも言いたいように、内に内に意識が行ってしまいます。

しかし、人の意見を聞くということは、何も人の意見をそのまま丸のみすべきだということではありません。

そういう意見もあるのだと受け止めた上で、自分の価値観に落とし込んで考えていけば良いのです。

そうすることで、冷静な判断、正しい決断に近づいていくのです。

人には自分では気づかない魅力や強みがある

人の意見を聞かないことのデメリットとして、自分では気づいていない魅力や強みを知ることができない、ということがあります。

自分では何の取柄もないと思っている人でも、人から見たら「話し方が柔らかくて接客向きかな。」「聞き上手だから営業をやらせたら契約をたくさん取ってきそう。」など感じることは本当によくあります。

自分だけの「自分を見る目」を信じ過ぎてしまうことで、大きなチャンスを棒に振ってしまうということがあるのです。

例えばアンケートなどでは、10人に聞いたアンケート結果と100人に聞いたアンケート結果とでは、信憑性が全く違います。

母数が多い方が調査結果の精度が高くなるのは言うまでもありません。

これと同じようなことで、色々な人の意見を聞いてみた方が、自分という人間がどんな人間なのか精度の高い答えを知ることができるのです。

自己評価の高過ぎる人・低過ぎる人は要注意

自分一人で大きな決断をしようとすると、周囲との評価と自分自身の評価に大きな差が生まれることになります。

自己評価が高過ぎる人の場合、自分は能力が高いと思っていても、転職市場では評価が低く、そこにギャップが生じます。

結果的に、なぜ内定をもらうことができないのかが分からないということが起きてしまい、転職活動が行き詰ってしまいます。

逆に自己評価が低すぎる場合、もっと優良な企業を狙えるような人であっても、誰にでも就けるような仕事や待遇の悪い企業に応募してしまうことがあります。

そうなると年収は低いままでハードワークを強いられるなど、転職を成功させたとは言えなくなってしまいます。

また、「こんなハイスペックな人はうちではちょっと…。」と、条件が悪い企業ほど内定をもらえないというケースもあります。

しかし自分ではその理由が分からないため、ずるずると転職活動が長引いてしまうことになるのです。

自己評価と他者評価は必ずしも一致しません。

しかし、できる限りその差を埋めることで応募者と企業側とのマッチングができ、誰にとっても幸せな転職が成立するのです。

一人で悩んで結局踏み出せない人はいつになっても成功できない

自分一人の決断に委ねるということは非常に勇気がいることです。

そのため、一人で抱え込むタイプの人ほど悩みが深刻化し、結局いつになっても転職に踏み出せないということが起こります。

具体的な行動を起こすことができないまま時が経過し、気づいた頃には転職市場での価値がぐっと下がる年齢にさしかかっている、ということはよくあります。

そうなるとさらに転職は難しくなり、希望の企業への転職が叶わなくなるでしょう。

最終的に決断するのは自分だったとしても、一人で悩みを抱え込むということはおすすめしません。

動くリスクよりも動かないリスクの方が高いということは往々にしてあるのです。

また、悩みを抱え込むタイプの人は真面目で人への気遣いができるという人も多いのですが、その反面、うつ病などの精神病のリスクもあります。

誰にも相談しないからストレスがどんどん蓄積されてしまい病気になる、そうなってしまったら転職どころではありません。

一人で悩まず転職エージェントに相談しよう

人生の転機でもある転職を、自分だけの力で成功させたいという気持ちはよくわかります。

しかし、頑なにそこにこだわり過ぎることで様々なチャンスを逃したり、後悔するような決断を下してしまうこともあります。

最終的な決定権は自分にあるのですから、視野を広く持って多くの選択肢の中から選んでいった方が良いでしょう。

失敗したくないという想いが強いのであれば、転職支援のプロである転職エージェントに相談するのがおすすめです。

応募書類の添削から面接時の対応まで様々なアドバイスを受けることができますし、自分では思ってもみなかったような興味深い求人を紹介されることもあります。

自分だけの力では見つけることができなかった企業に転職を成功させ、転職エージェントを使って良かったという声も聞かれます。

独りよがりにならないためにも、視野を広げることができる転職エージェントを活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職を誰にも相談しないことのリスクについてお話しました。

自分を信じることは大切ですが、同時に自分ほどあてにならないという側面も持ち合わせています。

そのことを理解した上で、後悔しない選択をすることを願っています。