転職活動は在籍中に行うのが基本ですから、今の会社に知られないように活動を行う必要があります。

内定前に転職活動を知られても、気まずくなるだけでいいことは一つもないからです。

ただ、自分の言動が原因で知られてしまうケースがありますから、転職活動中は気を付けておきたいものです。

そこで今回は、転職活動が会社に知られないための心構えとしてバレやすいケースを踏まえてご紹介していきます。

今の仕事への集中力が切れていないか気をつけるべき

一つのことに集中すると他が見えなくなってしまうというタイプの人は、口で言わなくとも態度で周囲に知られてしまうこともあります。

このタイプの人は、転職活動を一生懸命やればやるほど、今の仕事に身が入らなくなってしまったり、普段と動きが違うなどという理由で怪しまれることがあります。

会社の同僚たちは他人とは言え、1日の多くを一緒に過ごしている仲間です。

いつもと雰囲気や言動が違っているというだけで、気づかれてしまうこともあるのです。

そもそも転職活動は大切ですが、今の仕事をおろそかにしていいということではありません。

給料をもらう以上は転職活動と今の仕事を区別して、就業中はしっかりと集中して取り組むようにしましょう。

人前で電話に出るときは要注意

お昼休憩中などに企業や転職エージェントから携帯電話に電話がかかってくることがあります。

この様子を同僚に見られて転職活動がバレてしまったケースもあります。

その電話を逃したら内定を逃すなどということは絶対にありません。

慌てて出なくとも、すぐに折り返せば良いのですから、周囲に人がいないことを確認した上で電話に出るようにしましょう。

また、あらかじめ電話に出やすい時間帯を伝えておくのも効果的です。

企業も転職エージェントも、電話連絡は1度で済ませたいと考えますから、双方にとってメリットが大きいです。

仕事終わりの面接では服装に注意すべき

仕事が終わってすぐに面接があるという場合、服装には注意が必要です。

私服勤務なのにいきなり面接に行くようなスーツで出勤すればバレバレで、大問題となってしまうことも考えられます。

できれば駅のロッカーなどにスーツを入れておき、仕事が終わってから着替えて面接に臨むようにしましょう。

ただ、面接会場までの移動時間を考えると、着替える余裕がないということもあります。

その場合は、事前にそのことを先方に伝えておくと良いでしょう。

在籍中の転職活動者であれば大抵の企業が納得してくれるはずです。

ただし、その場合でも、あまりに派手でラフすぎる装いは避けましょう。

普段からシンプルな装いが多いという人であれば、ジャケットを大きめのバックに入れて持参し、直前に羽織るだけでも違います。

事情があるとは言え、面接の時間を取ってもらう相手への礼儀として、できる範囲での配慮は必要だと考えるようにしましょう。

急な有休の連続はバレやすい

普段有休を全く取らない人が、急に頻繁に有休を取得するようになると、周囲から転職活動を予想されてしまうことがあります。

面接などで有休を使わなくてはいけないと思うかもしれませんが、必ずしも使わなければならないケースばかりではありません。

企業側は基本的に在籍中の人の転職活動について、一定の配慮をしてくれるのが普通です。

中には面接の日程調整をする際に、土日や仕事が終わってからの夜でも大丈夫ですよと、先方から言ってくれることもあります。

こちらから確認する場合は、「こうして欲しい」と希望を押し付ける形ではなく、在籍中で有休が取りにくい職場であるなど事情をきちんと説明した上で、「可能であれば…。」とお尋ねするぐらいの低姿勢で伝えましょう。

また、この日であれば有休が取れそうなど、妥協案を伝えるのも大切です。

他にも「この日だったら土曜日でも可能ですよ。」など先方から提案があれば、よほどの事情がない限りはお願いするようにしましょう。

友人との約束などは時間をずらしてもらうなどして、プライベートを優先させることはやめましょう。

疲れが顔に出ていない?転職活動は体力勝負

転職活動は、仕事が終わってから応募書類を作成したり、佳境に入ってくると面接が立て続けにあったりと在籍中であればかなり体力を消耗します。

今の仕事が忙しい人であれば負担も大きいことでしょう。

疲れが顔にでてフラフラになっている人などは、周囲から心配され理由を聞かれることもあるでしょう。

嘘がつけない人はそこからバレることもありますから、疲れを溜めこまないようにすることも大切です。

転職活動は手あたり次第に応募して自分を追い込むようなことをしないなど、効率的な活動を心がけることも大切です。

どんなに親しい人でも転職活動のことは黙っている

自分がいくら周囲に気づかれずに転職活動を行っていても、バレてしまうことがあります。

それは同僚や上司などの他人から知られてしまうケースです。

親しい同僚や信頼できる上司であっても、内定をもらって転職が確定するまでは言うべきではありません。

例えその人たちが誰かに言うなどしなくても、行動や態度で勘のいい人であれば気づいてしまうことがあるのです。

上司にだけは言っておこうとして、そこからバレたケースもありますから注意が必要です。

転職活動中に困ることがあれば転職エージェントに相談しよう

面接時の服装や日程調整などの交渉は自分でやっても良いのですが、正直こちらの都合だから言いにくいという人も多いです。

その場合は、転職エージェントを利用するとスムーズです。

転職エージェントから企業に連絡を入れてくれて、「今回の面接は仕事後ということもありスーツを着用できませんがご容赦ください。」など上手に伝えてくれます。

面接の日程調整も、できる限り応募者の今の仕事に配慮した日程になるよう、企業の採用担当と調整してくれますから、非常に助かります。

また、前述したように、在籍しながらの転職活動は体力的にハードな一面もあります。

手厚いサポートを受けられる転職エージェントを利用することで、短期間で効率よく活動を行えます。

上手に利用して会社に知られず内定を勝ち取りましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職活動を会社に知られないための心構えをご紹介しました。

転職活動が知られるということは、退職の意志が伝わり会社に居づらくなるということでもあります。

そのことを忘れないように、転職活動中の言動には十分に気を付けるようにしましょう。