職場の雰囲気は、人によって感じ方が違うものであるがゆえに、自分と合うかどうかの相性はとても気になるものです。

私語一つない緊張感のある雰囲気が仕事をする上で好ましいと感じる人もいれば、皆で声を掛け合いながら仕事を進める方が性格的にも合っていると思う人もいるでしょう。

どの雰囲気の会社が正解というものはありませんが、実際に企業に応募する前に職場の雰囲気を確かめたいと感じる人は多いです。

しかし、確かめると言っても具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

そこで今回は、入社する前に職場の雰囲気を確かめる方法をご紹介していきます。

実際に訪問してみる

雰囲気を知るには、想像ではなく体感してみることが大切です。

企業や店舗を訪問しその雰囲気を感じとってみましょう。

小売りやサービス業であれば、客として店舗を利用してみるのが一番です。

客への対応が社員や会社の教育体制の質を物語っています。

あまりよくない接客をされたという場合は、社員の質が悪い、教育体制が整っておらず誰も教えてくれないなど、職場の雰囲気をイメージすることができます。

一般企業であれば、社員の出入りが激しい時間出・退勤時間帯や昼休み前後などに外から観察してみるのも一つです。

社員の年齢層や髪形、表情などから自分が働きたい企業のイメージと合っているか見てみましょう。

求人広告から読み取れる情報もある

企業が出している求人広告の内容には、職場の雰囲気を知るための要素が含まれていることがあります。

人事担当者によっては求人を出す際に、何とか自社の魅力を伝えようとキャッチコピーにこだわる人もいます。

中には「女性が多い職場です。」など、分かりやすい言葉が入っていることもありますから、言葉一つから読み取れることもあります。

反対に、キャッチコピーなど一切使わず生真面目な文体で書かれている、資格欄や応募要件に細かい指定があるなどの場合は、トップの厳しい姿勢の表れと見ることもできます。

成果重視、私語厳禁など、人によっては働きにくい雰囲気かもしれません。

インターネットを利用して情報を得る

今はインターネットを使えば多くの情報を得ることができます。

会社HPだけでなく、社員が書いているブログなども社内の様子が見えたりして参考になります。

ただ、公になっているものは悪いことは書いていないのも事実です。

鵜呑みにしすぎないという意識は持っておくようにしましょう。

最近は転職口コミサイトなどでリアルな情報を得ることもできます。

こちらも、個人的な意見であったり、信憑性がわかりにくいものもあります。

できるだけ多くの情報源を持つなど、一つの情報に偏らないようにしましょう。

同じ業界内で働く人の話を聞く

現在その企業で働いている人の話を聞くことができれば職場の雰囲気を知るチャンスですが、そう簡単にはいかないものです。

ただ、6人たどれば世界の人とつながると言われているぐらい、世間は意外と狭いことがあります。

知り合いに聞いてみたら同じ業界で働く人を紹介してくれた、友達の彼氏がその企業に営業で訪れることが多いなど、関わりが深い人の話は聞くことができる場合があります。

場合によっては「あの会社は業界内では敬遠されている。」「営業で行ったとき担当の人が横柄。」など聞くこともあります。

もちろん鵜呑みはできませんが、割とリアルな情報を得ることができるかもしれません。

面接の前後も注意を払って感じ取る

応募して面接まで残るのが必須ですが、面接の前後の待ち時間で職場の雰囲気を見ることもできます。

特に中途採用の面接では、面接会場を別途設けておらず、職場近くのミーティング室などで行われることもあります。

その際実際に働く人の様子を見ることができれば、しっかりと観察しておきましょう。

社員たちの表情や話し声などから雰囲気を感じ取ることができます。

面接の質問タイムを活用する

面接の最後には質問タイムが設けられていることがほとんどです。

職場の雰囲気が気になる方はここで聞いてみても良いでしょう。

ただ、「職場の雰囲気を教えてください。」という抽象的な質問では面接官も答えにくく、どこか学生っぽい質問のような印象を受けます。

面接官としても、「良いと思いますよ。」「わきあいあいとやっています。」など曖昧にしか答えられないこともあります。

この場合は、「世代が異なる方への接し方で意識されている点はありますか?」「チームワークを保つ上で職場全体で取り組んでいることなどはありますか?」など具体性を持たせてに聞いてみるのが良いでしょう。

「若手の意見も尊重するようにしている。」「週に一度チームでミーティングを行いそれぞれの業務を把握している。」など答えが返ってくれば、職場の良い雰囲気をイメージすることができます。

職場見学が可能か聞いてみる

面接が終わった後に職場見学が可能かどうかを聞いてみるのも良いでしょう。

すべてではありませんが、意外と快諾してくれる企業も多いものです。

面接官は時間がないとう場合、面接官や人事担当者ではなくても、別の社員が案内してくれることもあります。

その際は、実際に働く社員の雰囲気を知ることができるチャンスでもあります。

ただ、企業側の負担にならないよう、できれば事前に人事担当の方に聞いておくのが良いでしょう。

職場によっては個人情報を扱っていて外部の人が入れない場合もありますから、断られても怪訝な顔をせずお礼を言って引き下がりましょう。

転職エージェントを利用して情報を得る

職場の雰囲気について気になる方は、転職エージェントを利用した転職活動をすることで、信頼性の高い、使える情報を得ることができます。

転職エージェントは転職支援のプロで、業界や企業の内情に精通しています。

実際の応募者や転職成功者から話を聞くことが多いため、職場の雰囲気に関する生の情報を持っていることがあるのです。

また、企業の採用担当と密接に連絡を取り合う中で、採用担当が漏らしたリアルな声を聞くこともあります。

転職エージェントの担当者にぜひ職場の雰囲気についても聞いてみましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、入社前に職場の雰囲気を知るための方法をご紹介しました。

雰囲気という曖昧なものを知るのは難しいと思うかもしれませんが、色々な方法を使ってみることで、イメージとのギャップを埋めていくことは十分に可能です。

ぜひ参考にしてみてください。