転職したくても転職できないと悩む人の中には、「経済的な事情」を挙げる人がいます。

経済面がネックになって転職できないのでは、いつになっても今の苦しい状態から抜け出すことができません。

今回は、経済的な事情で転職できない人がどのように転職活動を進めていくべきかについてご紹介していきます。

家族の反対は本気度を見せることで説得

経済的な不安を理由に、家族から転職を反対されるというケースがあります。

この場合は、今現在の経済的事情から転職できないのではなく、失業期間ができることや将来の不安がネックになって家族が納得してくれないということです。

失業期間ができることへの不安は、転職先を決めてから今の会社を辞めることで解消されます。

そして転職後に収入が下がることの不安が大きい場合は、一時的にダウンしても昇給があったり、将来性が高い業界を選ぶなどして、長い目で見れば収入アップできる転職先を選ぶようにしましょう。

また、今の会社に居続けることで将来的には収入が減ったり、体がもたずに休職してしまう可能性があるなどリスクを伝えるのも効果的です。

配偶者の不安があるのに口先ばかりではいけません。

経済的な不安がある中で転職するにもかかわらず、飲み会に行ったり無駄遣いをしたりするなどして本気度が感じられない場合は納得しないでしょう。

収入が下がることのリスクに備えて節約して貯金を頑張っているなど、行動が伴っているようであれば説得しやすくなります。

住宅ローンの審査中は転職を決めないで

経済的な事情で転職できないという人の中には、住宅ローンがあるという理由を挙げる人がいます。

住宅ローンがあるから転職できないというのは、退職してから転職活動をすることを前提としている人か、転職先として著しく年収がダウンする仕事を選ぼうとしている人の話です。

この場合はローン返済がありますから、失業期間を作らず在籍中の転職活動をすることは必須になるでしょう。

また、年収が現状維持かそれ以上を求めて転職するのがまっとうな方法です。

ただ、失業期間がなく転職するのであれば、ローンの返済が始まっていて審査が終わっていますから基本的には問題ありません。

「〇月までの在籍が必須」などの条件があるのであれば従うようにしましょう。

気を付けたいのは住宅購入予定の方で、住宅ローンの本審査が終わるまでは転職すべきではありません。

勤続年数や収入などを考慮してローンの審査が行われるわけですから、事前に申請してあった勤務先と変わってしまうようであれば審査のやり直しが必要になります。

場合によっては審査が通らなくなる可能性もでてきてしまいます。

本審査と言っても期間は2週間~1ヶ月程度が一般的ですから、待ちすぎて転職ができなくなるほどの期間ではありません。

住宅ローンがあるから転職できないと決めつけるのではなく、住宅ローンの何が転職できない理由なのかを洗い出し、住宅ローンがあっても転職できる方法を考えるようにしましょう。

遠方の転職は下調べをしてから応募しても

今住んでいる場所ではなく、遠方に転職を希望される場合は転職活動そのものにお金がかかります。

面接や説明会に参加する際の交通費、転職が成功した場合の引越し代などがあります。

まずは、なぜわざわざ遠方に転職したいのかをじっくりと考えてみましょう。

過疎化が進んでいるような田舎であれば仕事がないのもわかりますが、経済的に苦しいのに敢えて都会に出ていく必要があるのでしょうか?

都会であれば仕事があると思うかもしれませんが、物価が高く生活費もかかりますから、必ずしも都会が良いとは限りません。

相応な理由があって遠方への転職を希望するのであれば、転職活動にかかる費用の算出や企業から支給されるお金について下調べが必要です。

比較的規模の大きい企業が中心にはなりますが、面接時の交通費支給、転職した場合の引越し代金も出してくれる企業もあります。

また、格安で寮に住めたり、住宅手当が支給される企業もありますから、要件等を確認した上で転職後の生活が成り立つ算段が立てばよいでしょう。

他には、転職先として地域を限定しているのであれば、複数を同時応募するなどして、面接の予定があれば同じ日で調整するようにすると交通費の節約になります。

短期間で貯金することに集中しても

転職活動が苦しくなるほど経済的に厳しい状況であれば、何とかして貯金を作ってから転職活動に臨むという方法もあります。

転職市場は年齢にシビアな面がありますから、先延ばしにするのではなく、できる限り短期間で貯金をすることを目指しましょう。

今の仕事をやりながら副業をする、無駄遣いをしないようにするなどして、まずは貯金をすることに集中するようにしましょう。

数ヶ月から半年も貯金を頑張れば、転職活動をするのに困らないぐらいの金額を手にすることは十分に可能です。

絶対に転職するんだという強い気持ちがあれば貯金や節約も頑張れるはずです。

ただし、この間転職活動を何もしないのが良いかというとそうではありません。

企業研究を行ったり情報収集をするなどの行動はできますから、貯金プラス情報収集の期間と割り切って活動するようにしましょう。

今より収入がアップする転職先を選ぼう

転職すると収入が下がると言われることもありますが、実際には年収アップに成功したケースも多く、必ずしも転職=収入ダウンとは言えません。

企業研究をしっかりと行い、今より年収の高い企業に応募すること、内定をもらうために必要なノウハウを実行すること、この2点を意識していれば大幅に年収をアップさせることは可能なのです。

転職して年収がダウンしてしまう人は、一人でやみくもに転職活動をし、結果的に転職先が見つからず妥協して転職先を決めてしまうケースが多いです。

そうでなければ、仕事内容ややりがいを優先させての転職ですから、年収ダウンがさほど気にならない人も多いのです。

何を軸に転職活動をするのかは人それぞれですが、年収アップにこだわりたいのであれば、転職エージェントを利用すると効果的です。

年収アップできる企業を条件として求人を紹介してくれるのはもちろん、個人ではやりにくい給与交渉も代わりに行ってくれます。

転職エージェントのサービスはすべて無料なので、経済的な事情で転職活動ができないという人でも安心して利用することができます。

最後に

いかがでしたか?今回は、経済的な事情で転職活動ができないと悩む人の、転職活動の進め方についてご紹介しました。

経済的な事情と一口に言っても、一つ一つ考えていけば解決できる問題もあります。

せっかく転職したいという気持ちがあるのですから、実現できるように解決策を考えていきましょう。