転職先で後悔しない働き方をするためにも、求人選びは転職活動の中でも大切なポイントになります。

いくら優秀な人でも、求人選びに失敗してしまえば、転職後にギャップを感じて辞めてしまうことになるからです。

では、ホテル業界に転職を考えている人はどんな視点で求人を選んでいけば良いのでしょうか?

今回は、ホテル業界の求人選びに必要な視点、ポイントをご紹介していきます。

自分の中での基準を決めることが大切

ホテル業界では「やりがいを感じている」と思って働いている人が多く、それをモチベーションにして続けていくことが可能です。

もちろん、やりがいがあっても給与が低ければやっていけないと感じる人もいますし、何をもって働きやすいホテルなのかは価値観によって異なります。

まずは仕事をする上で自分が大切にしたい基準を明確化し、それを叶えることができるホテルという視点で探していくことが大切です。

離職率は高いけれど転職が当たり前という側面もある

ホテル業界は離職率が高いと言われています。

確かに不規則な勤務形態や休みの取りにくさ、給与相場などを見ても離職率の高い理由がうかがえます。

しかし一方で、ホテル業界は転職が当たり前にあるという風潮があり、転職することでキャリアアップしていくことが一般的に行われています。

他の業界と比べてこの傾向が顕著なので、転職回数が多い、勤務年数が短いなどは必ずしも不利になることではありません。

もちろん、転職理由について論理的に説明する必要はありますが、キャリアアップのための転職だということを伝えればマイナスに働くことは少ないです。

これを踏まえ、転職先を選ぶ際には「どうキャリアアップをしていきたいか。」ということを意識しながら選んでいくのも大切になります。

ホテル業界の求人選びは企業研究が大切

どの業界に転職するにしても必要な企業研究は、ホテル業界では特に大切です。

ホテルは形態も様々ですし、それぞれ特色が大きく違います。

英語力一つとっても、高い英語力が必要なケースと、最低限の英語力さえあれば十分というホテルもあります。

求められる資質やスキルも異なりますので、自身の適性やスキルをしっかりと見極めて、それが活かせるホテルを選ぶ必要があります。

また、転職活動で志望動機や自己PRを述べる機会がありますが、その際もなぜそのホテルを選んだのかと聞かれます。

他のホテルと比較しながら、そのホテルにしかない魅力を伝えることで面接官に好印象を与えることができます。

ホテル業界に転職したいと思ったのであれば、まずは企業研究をしっかりと行い、転職先の方向性を定めていくようにしましょう。

休みにこだわりがあるなら管理・営業がおすすめ

ホテル業界と言っても職種は様々で宿泊客相手の接客業だけではありません。

ホテルで働くスタッフの管理を行う事務系や法人向け営業など、一般企業にもある職種というものがあります。

これらの職種であれば、ホテル業界でありながら土日休める場合もあり、接客に比べると体力的に負担が少ないと感じる人もいます。

ただ、採用枠は決して多くはなく、転職のしやすさで言うとハードルが高いという面があります。

ホテル業界に興味はあるけれど裏方で働きたいという方は、このような職種を狙ってじっくりと転職活動を行うのも一つです。

給与重視なら外資系

ホテル業界は給料が安いと言われることが多く、大手のホテルであっても必ず給与が高いということではありません。

ただ、外資系ホテルであれば比較的給与に恵まれているケースが増えてきます。

前述したようにホテル業界は転職によってキャリアアップするのが一般的ですが、外資系ホテルでの経験があれば国内系でも評価される可能性が高く、今後を考えても年収アップにつながりやすくなります。

一方で、外資系はホテル業界に限らず実力主義です。

実力が伴わなければやっていくのは難しくなりますが、自分の力を試せる上に給与にも期待できるという意味では、チャレンジするメリットはあります。

ビジネスホテルは転職しやすいが大変?

ビジネスホテルは小規模の場合も多く比較的採用のハードルが低いと言われています。

未経験者であってもホテル業界への入り口としては選択肢の一つとして考えてみても良いでしょう。

ただし、スタッフ人員が少なく休みが取りにくい、幅広い業務を担当することになるなど何でも屋的な側面もあって、仕事はかなりハードになります。

また、給与や待遇面でも恵まれていないホテルも多いです。

経験という点では色々な仕事に携わることができて、今後別のホテルに転職するときのアピールになります。

新規開業ホテルは大量採用のため狙い目

ホテルチェーンが新しくホテルを開業する、外資系ホテルが日本に参入するなど、新規開業ホテルができるタイミングはホテル業界への転職の狙い目の時期です。

大勢のスタッフを採用することになりますから採用枠が圧倒的に多く、職種も豊富で希望職種の募集にも期待ができます。

また、新規開業ホテルであれば開業前の研修などがしっかり行われますから、中途採用枠で入った場合でも教育が受けやすいのも魅力です。

新規開業ホテルなどそうないのでは?と感じるかもしれませんが、すでにかなりのホテルの新規開業予定があるとされています。

特に近年のホテル業界は、北陸新幹線開通や東京オリンピックなど明るいニュースが多いです。

インバウンドと呼ばれる外国人観光客の増加も目覚ましく、ホテルそのものの需要やスタッフの人材不足でもあります。

新規開業ホテルだけでなく、既存のホテルに関しても、今がホテル業界へ転職する大きなチャンスと言えるでしょう。

求人探しは転職エージェントの利用がおすすめ

ホテル業界の求人を探すなら転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職活動は時間がかかりますし、特に今の仕事をしながら転職活動をしているという方は、効率良く求人を探していく必要があります。

ハローワークや求人誌の求人を見ながら探していくには時間がかかってしまうことでしょう。

転職エージェントであれば、あらかじめ希望の条件やスキルを登録しておくことで、適切な求人があれば紹介してくれたりスカウトメールが届くこともあります。

限られた時間の中でうまく求人を見つけていくためにもぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、ホテル業界に転職希望の方が求人を選ぶときに、どんな視点で行うべきかについてご紹介しました。

応募書類の書き方や面接対応も必須ですが、それ以前に自分に適した応募先を選ぶことも大切です。

求人選びの基準、ぜひ参考にしてみてください。