転職するなら年収をアップさせたい!多くの方がそのように感じていることでしょう。

しかし年収をアップさせる転職はそう簡単ではなく、やみくもに転職活動をしていてもなかなか叶えることはできません。

そこで今回は、年収アップにつながりやすい転職方法をご紹介していきます。

ご自身の転職活動がこの方法に沿ったものかどうか考えてみてください。

自分に合った評価制度を取り入れている企業を選ぶ

評価制度の代表的なものに、成果主義型や年功序列型があります。

成果主義型であれば、実力があって成果を出せば年収もどんどんアップしていくという好循環が生まれます。

しかし成果につながらなければ、アップどころかダウンの可能性も出てくるというリスクがあります。

一方、公務員の給与規定に準拠していて年功序列型の規定を採用している企業もまだまだあり、この場合は基本的には毎年昇給していくという形です。

例えば総合病院などの医療系はこのような給与規定を取りいれていることが多く、勤続年数が長くなればなるほど安定的に昇給していく病院もあります。

医療系は景気にも左右されにくいという安定性がある代わりに、入社してから頑張っても大きく年収アップは見込めません。

「年収アップは保障されていないけれど飛躍的にアップする可能性がある評価制度」か、「年収が大幅に上がることはないけれど毎年少しずつ確実に上がっていく評価制度」かということです。

自分に合っていれば長く働き続けることができ、結果的に年収アップにつながる転職だった、と言えることになります。

30歳前後は実力に差がついているから狙い目

年収がアップしやすい時期を狙って転職をする方法があり、具体的には30歳前後が狙い目です。

この年齢になると、新卒で就職して周囲からの助言を受け入れてコツコツ努力してきた人と、学生気分が抜けないまま何となく日々の仕事をしてきた人とでは大きな差ができているからです。

同じ会社にいたとしても早い人であれば係長クラスに昇進するなどして同期と給与に差をつけることができますが、その場合は多少の年収アップに留まります。

しかし、異なる給与規定を採用している他社に転職することで大きな差をつけることが可能になります。

転職市場ではやはり年齢を重視する傾向がありますから、年収アップにつながりやすい年齢を見極めることも必要です。

職種は変えずに業界を変える

転職方法は基本的には以下のどれかの方法になります。

  • 業界も職種も変えずに転職
  • 同じ職種で業界だけ変えて転職
  • 同じ業界で職種だけ変えて転職
  • 業界も職種も変えて転職

どれも人によって成功・失敗はありますが、年収アップにつながりやすいのは同じ職種で業界だけ変えて転職する方法です。

この方法は、職種が同じで経験を活かした転職になり、業界の動向によって給与相場が変わるため年収アップにつながりやすいと言えます。

業界も職種も変えずに転職するのは内定確率は高いですが、業界によって給与相場が比較的近いケースも多く、大幅な年収アップを目指すなら中小企業から大企業への転職など規模を大きく変える必要があります。

同じ業界で職種を変えるのはやはり仕事内容が大きく異なり、業界知識だけでは太刀打ちできない面が大きいです。

職種を変えた理由なども激しく面接で突っ込まれることになり、転職活動も難航しがちです。

また、業界も職種も変えて年収アップに成功するには、どの業界でも通用する高いスキルや行動力など、ビジネスマンとしての総合力が高い人でなければ難しいということが言えます。

給与相場が高めの業界を選ぶ

職種を変えないことでこれまでの経験を活かすことができますが、ここで大切なのは給与相場が高めの業界を選ぶということです。

同じ職種であっても、業界全体としてその職種への給与相場が低い場合は年収がダウンする可能性が大きくなります。

例えば介護業界や保育業界などは、社会問題になっている介護士や保育士に限らず、どの職種も給与には恵まれていない傾向にあります。

もちろん企業によって異なりますから一概に言えることではありませんが、比較的給与相場の高い業界を選んで転職するということも一つのポイントになります。

専門資格を手に入れた上での転職

やりたい仕事があるなど職種変更が伴うのであれば、その職種で評価されやすい資格を取得してから転職するのも一つです。

その場合は、受ければ誰でも受かるようなものではなく、やはり難易度の高い専門資格が年収アップへと導いてくれます。

ただし、難易度が高いからと言って必ずしもその職種の給与相場が高いとは限りませんので、その職種の給与相場を調べた上で受験に臨むべきです。

お金と時間をかけて資格取得を目指すのですから、その資格を取ったことで見える未来がある場合に限りその労力を使いましょう。

大企業は都会だけじゃない。地方都市への転職も

都会にしかないと思われがちな大企業や傘下の有力企業ですが、地方都市にあることもあり都会だけが転職先の選択肢ではありません。

例えば静岡県浜松市には誰もが知る大手の楽器メーカーが集中してありますし、自動車業界をけん引するトヨタも愛知県豊田市に本社があり、関連企業も多数あります。

基本的には都会の方が給与相場が高いですが、意外にも地方都市への転職をしたことで都会にいた頃よりも年収がアップしたというケースもあります。

年収アップを狙うなら、選択肢を狭め過ぎない転職活動が大切です。

年収アップを目指す転職には注意点もある

転職の成功=年収アップと思われがちですが、年収アップを目指す転職には気を付けたいこともあります。

例えば、高い年収を提示されて飛びついたけれど、仕事の成果として求められるものが大きすぎて精神的プレッシャーで潰れてしまうということはあります。

企業としては「このぐらい給与を払っているんだから結果を残して当然」と思っていますから、無言の圧力または直接的な指導があるかもしれません。

結果的に転職先でやっていけなくなり再度の転職ということになれば、長い目で見て転職が成功したとは言えません。

一方、年収は多少下がっても家族との時間が取れるようになり精神的に安定するようになったのであれば、転職が成功したと言える場合もあります。

年収アップできればこしたことはありませんが、あくまでも転職目的の一つという位置づけでいましょう。

これが最大の目的になってしまうと転職は失敗に終わってしまうことになります。

自身の転職目的は何なのか、今一度掘り下げて考えておくことをおすすめします。

転職エージェントのカウンセリングサービスを受けてみると、自身の考えが明らかになり転職の方向性が定まってきますので、利用されてみても良いでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、年収がアップする転職方法についてご紹介しました。

どの方法なら必ず年収がアップするということはありませんし、自身の環境によって選択できないものもあります。

しかし、様々な方法を知っておくことで年収アップを成功させるためのヒントになるはずです。

ぜひ参考にしてみてください。