多くの女性の憧れでもあるエステティシャンとして転職を成功させるには、面接対策が必須です。

接客経験がある、エステサロンを渡り歩いてきた実績があると言って面接対策を怠った結果、希望のサロンに不採用になってしまったという人も少なくありません。

接客が基本のエステティシャンは面接が特に重視されるので、面接でしっかりアピールを行っていきましょう。

今回は、エステティシャンの面接での注意点、伝えるべきポイントなど、対策法をご紹介していきます。

エステティシャンの面接で注意したい事

エステティシャンは見た目が大切

エステティシャンは接客業ですから、見た目の印象が非常に大切です。

身だしなみには十分気を遣って面接に臨むようにしましょう。

髪形はお辞儀をしたときに前に垂れないように、きっちりとまとめておくようにします。

お客様の施術をする際に、顔や体に髪が触れるようなことがあってはならない為、、髪形への意識は重要です。

髪色は美容業界ということで比較的許容されてはいますが、面接なので明るすぎる色はNGです。

メイクはナチュラルメイクが基本ですが、派手にならない程度にきちんとメイクしましょう。

美の最先端であるエステ業界なのですっぴんで面接に行くのは絶対にやめて下さい。

ネイルも短めに整えてツヤを出しておきましょう。

スーツやシャツのしわ、靴の汚れなど細かい点にも気を遣えてこそ、美容のプロであるエステティシャンとして期待ができるというものです。

志望動機では他のサロンとの違いを伝えられるように

やる気をアピールすることができる志望動機では「美容に興味があった」などのありきたりな理由に終始することなく「なぜ応募先のサロンで働きたいと感じたのか?」という視点が必要です。

エステティシャンになる人は美容に興味を持っている人ばかりなので、美容への興味・関心は前提事項であって、そのサロンを選んだ動機にはなりません。

数多くのサロンの中でも応募先を選んだ理由は、深い企業研究で見えてきます。

企業HPを見るのはもちろん、サロンが力を入れている点や客の口コミなども確認しておきましょう。

自身が客として利用してみるのも良いでしょう。

また、同じような特性がある他社との比較も行い、応募先の強みや魅力を伝えられるようにしておきましょう。

将来のビジョンを語れるように

エステサロンは規模の大きさによって将来のキャリアへの道筋が変わってきます。

規模が大きいサロンであればスタッフとして働きいずれは店長へというキャリア、規模が小さいサロンであれば独立を視野に入れて経営面などの勉強もしていくというキャリアが考えられます。

将来のビジョンが「独立すること」なのに、店長候補を募集している大手サロンに応募すれば「もっと独立を支援してくれるサロンの方が良いのでは?」と言われてしまいます。

応募先のサロンと自身の将来のビジョンが合致していなければ、夢と行動がちぐはぐな印象で一貫性を感じられません。

どんなキャリアが考えられるのか、自身のビジョンと同じ方向を向いているものなのかを考えた上で、将来のビジョンを語れるようにしておきましょう。

また、短期的な視点で言うと、大手サロンなどでは全国転勤の可能性もあります。

そうなったときに転勤は可能なのか聞かれることもありますから、募集要項をよく確認してしっかりと考えておきましょう。

退職理由はポジティブな答えが必須


どの業種でも聞かれる退職理由についての質問は、エステ業界ではかなり突っ込んで聞かれる質問の一つです。

なぜならエステ業界では相対的に離職率が高くて人員不足になりやすいため、仕事や人間関係の辛さがあっても長く働いてくれる人を求めているからです。

転職回数が多いという方は企業ごとの転職理由まで細かく聞かれることもありますので、それぞれ説明できるようにしておきたいところです。

退職理由としては体力的なきつさや人間関係などがあるでしょうが、それらはどこに行っても直面する問題です。

そのまま伝えても納得してもらえませんから、「スキルアップにつなげるため」「トータル的に施術をできるようになりたかった。」などのようにポジティブな理由を述べるようにしましょう。

面接官を客だと思って相手のニーズをキャッチしよう

エステティシャンは技術の他にもコミュニケーション能力が必要な仕事です。

顧客の要望を聞きだし、適切な商品やサービスを提供することで顧客満足度や売り上げにつながっていくからです。

面接でも、コミュニケーション能力があるかどうかは見られていますから、面接官を顧客だと思って話をよく聞いて、相手が何を言いたいのか、何を聞きたいのかを考えながら答えるようにしましょう。

自分を売り込むことに必死で面接官が聞いてもいないことを答えてしまっては、客が聞いてもいないのに自分の話ばかりするエステティシャンと同じになってしまいます。

話すばかりがコミュニケーション能力の証明ではありません。

相手のニーズをいかにキャッチできるかがポイントなのです。

自分が実際に働きたいサロンかどうかも確かめて

ここまでエステティシャンの面接対策をご紹介しましたが、相手から面接されるというだけでなく、自分自身が応募先で働きたいかどうかも見極めなくてはなりません。

前述したように離職率が高い業界ですから、面接は企業選びの重要なポイントになるのです。

自分のやりたい仕事が叶いそうな場所か、顧客への接客スタイルは自分に合っているのかなど、これら業務に関わることは面接の質問タイムなどを利用して積極的に聞いていくようにしましょう。

また、面接官は店長など直属の上司が同席していることも多くあります。

その人の下で働いていくことができるのか、考え方や仕事への姿勢なども忘れずチェックしておきたいポイントです。

面接が終わってからは反省点を振り返ることも大切ですが、自分から見てどんな企業だったのかも同じく大切なことなので、その点についても考えてみましょう。

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面接対策は転職エージェントを利用して

希望の条件に合致して働きたいと思えるサロンが見つかったら、面接で失敗しないためにも模擬面接を行っておくのがおすすめです。

転職エージェントを利用した転職活動であれば、キャリアコンサルタントとのカウンセリングが受けられ、志望動機や退職理由など面接でよく聞かれる質問を説明することになります。

初めて会う人にそれらを伝えるという意味でも模擬面接としてもってこいですし、相手は転職支援のプロですから適切なアドバイスが受けられます。

ぶっつけ本番で希望のサロンに挑むより、事前にきちんと練習しておいた方が力が発揮できやすいので、ぜひ利用してみてください。

事前対策をしっかりして面接を乗り切ろう

今回は、エステティシャンの面接対策として面接での注意点、伝えるべきポイントをご紹介しました。

美のサポートをする夢のある仕事です。

希望のサロンへの転職を成功させてやりがいある仕事を手に入れてください。