初めて訪れる企業や面接官の雰囲気に圧倒されて緊張ガチガチ状態の人も多い面接序盤。

ここをうまく乗り切ると、面接官の心をぐっとつかみ面接中盤へのよい足がかりになります。

逆に言うと、面接序盤で失敗すると、面接官の表情も曇り部屋中の雰囲気が重たくなりなんてことになりかねません。

そうなってしまうと焦りから益々上手く答えられなくなってしまうというものです。

面接序盤は面接の中でもとても大切なポイントと心得て、面接対策をしっかり行っておくようにしましょう。

今回は、転職面接で序盤によく聞かれる質問と対策をまとめてご紹介していきます。

自己紹介はつかみの第一歩

「まずは自己紹介をお願いします。」という言葉は面接経験者であれば幾度となく聞いているはずです。

面接官としては、緊張をほぐすための肩慣らしとして自己紹介の場を設けているという人もいます。

とは言えすでに面接は始まっていますから、気合いを入れて自己紹介に臨みましょう。

第一声を発する瞬間は緊張しますが、笑顔で元気よく自己紹介しましょう。

最初の一声が面接全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。

ここだけはとにかく明るさをアピールするようにしましょう。

では自己紹介では自分という人間をアピールするために趣味や特技を言えば良いの?と思うかもしれませんが、当然ながらここは友人同士の集まりやコンパではありません。

仕事に絡めた自己紹介が必要になります。

具体的には以下の内容を短く簡潔にまとめた内容になります。

  • 氏名、前職の仕事内容、面接機会に対するお礼
  • 前職での仕事の成果
  • 身につけたスキルや学び
  • 転職先で貢献したいこと
  • 締めの挨拶

時間は1~2分程度でまとめると良いでしょう。

あらかじめ携帯電話のストップウォッチ機能などを使って分数を計り、練習してみることをおすすめします。

短すぎると、準備・熱意不足の印象を与えますし、長すぎると言いたいことが分からず要点をまとめられないという印象を与えます。

後々の質問内容で様々な質問を受けることを想定して、自己紹介の場面では細かく話しすぎないようにしましょう。

経歴紹介はわかりやすく簡潔に

自己紹介と同じく面接の最初の質問であることが多い経歴紹介ですが、自己紹介と重なる部分が大きいため、転職回数が少ない人であれば先ほどご紹介した自己紹介内容でよしとされることがあります。

転職回数が多い人は、前職の仕事だけでなくこれまでに経験してきた仕事内容を簡単にまとめていきます。

中でも特にアピールしたい点を重点的に伝えるようにし、同じような仕事を転々としてきたのであれば「営業職として〇〇社と△△社の2社に携わってきました。」という風に一つにまとめます。

この後に具体的な仕事内容や身につけたスキルなどを説明しましょう。

退社理由は地雷が多いから気を付けて

退社理由も面接序盤でよく聞かれる質問です。

転職回数が多い人は、それぞれの企業を辞めた理由について聞かれる場合もあります。

聞かれても困らないように答えを用意しておきましょう。

ポイントは、前職の批判につながるようなマイナスな理由は言わないことです。

例えば、残業が多い、給与が低いなどです。

確かにそれが退社理由のメインだったかもしれませんが、それでは「忙しくても残業ができない人」「給与や待遇だけで仕事を決める人」という印象を与えてしまいます。

また、人間関係や仕事の大変さなどのどこに行ってもありがちな理由も避けましょう。

同じ理由で辞める可能性があると思われます。

そして、親の介護や病気療養のためなどやむを得ない理由で辞めたという場合は正直に伝えた上で、今はその状況が解消されているということを伝える必要があります。

では、マイナスな理由でないなら何を言えば良いのかというと、ステップアップのため、幅広い業務に携わりたいと思ったため、などの目標達成のための転職であるということです。

これを伝える際は、次に続く志望動機と一貫性があることが大切になります。

志望動機は熱意を伝えるチャンス

志望動機を聞かない会社はほとんどないというぐらい、志望動機は定番の質問です。

職務経歴書や履歴書にも書いた内容ですが、もう一度聞かれることが一般的です。

業界への志望動機、企業への志望動機、職種への志望動機などそれぞれについて聞かれることもありますので、細かく答えられるようにしておきましょう。

もっとも多いのは「なぜ我が社に応募しようと思ったのですか?」という企業への志望動機です。

ポイントは、しっかりとした企業研究に基づいて応募先の強みや他社にはない魅力を伝えることです。

「他の会社でも良かったんじゃないの?」と言われないよう、同業他社についても調べておき「だから御社で働かせていただきたい。」と強い熱意が伝わるようにしましょう。

企業HPの内容を簡単になぞったようなことでは志望動機の信憑性が疑われます。

実際に応募先の商品サービスを使った感想や積極的に取り組んでいる事業のどんな点が魅力なのか、自分の視点を加えることでオリジナリティある志望動機になります。

面接序盤の緊張をほぐすためのコツ

人前で話すのが苦手で緊張しやすいという人にとっては、面接の場で自分をアピールしていくなんてとんでもない地獄だと感じるかもしれません。

そこまでいかないにしても、面接では緊張しない人の方が少ないというものです。

まずは緊張しても大丈夫、緊張して当たり前だと思うようにしましょう。

緊張しないようにしよう、緊張してはいけないと思えば思うほど、そこに意識が集中してしまって余計に緊張してしまいます。

人前でいつも堂々と話していて、緊張とは無縁と周囲から思われるような人たちに話を聞いたところこんな意見が聞かれました。

  • 「おへそのあたりに力を入れてそこに集中するようにしている。」
  • 「足裏に意識を集中させて地面に根っこが生えている感覚をイメージする。」

身体的な部分に意識を移動させることで緊張状態を回避しています。

他にはこんな意見もあります。

  • 「面接官を人として好きになるように話すと笑顔がでて緊張がほぐれやすい。」
  • 「その場を無理やりにでも楽しもうと思うと自然と緊張しなくなる。」

こんな風に、自分の心に暗示をかけるという方法を実践しているは意外と多いです。

人によって相性がありますが、自分に合う方法を探して面接序盤を乗り切るようにしましょう。

序盤を乗り切れば中盤、終盤で自分の力を発揮できるようになります。

面接対策は転職エージェントを利用して

面接対策を事前にしっかり行っておくと、自信を持って面接に臨むことができます。

面接対策としては転職エージェントのカウンセリングサービスを受けるということです。

今回ご紹介したような面接序盤でよく聞かれる質問はもちろん、実際に面接官が詳しく知りたいと思うような内容についても一緒に掘り下げて考えてくれます。

自分の強みやアピールポイント、突っ込まれそうな経歴にはどのように対処していけば良いのか、実践的なアドバイスをくれますのでぜひ利用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、面接序盤でよく聞かれる質問と対策をまとめてご紹介しました。

面接序盤は定番の質問をされることがほとんどです。

しっかり対策を講じておくことで、面接中盤、終盤への弾みをつけましょう。