転職活動中に企業の人事担当者と電話で話すときは、話し方の癖がでやすい場面でもありますから注意が必要です。

電話は対面とはまた違う印象を与えてしまうことがあり、はじめて企業の人と話をするケースなどは特に緊張して日頃の癖がでやすいというものです。

では、電話で気を付けたい話し方の癖にはどんなものがあるのでしょうか?

自分に当てはまる癖がないかチェックしてみてください。

緊張すると早口になってしまう

早口過ぎて何を話しているのか相手が聞き取りにくいという人がいます。

緊張すればするほど早口になってしまうという癖がある人は意外といるので注意が必要です。

電話だけでも緊張してしまうという気持ちは分かりますが、電話では面接の日程確認など非常に重要な情報をやり取りすることがあります。

相手が上手く聞き取れないことで誤解が生じてしまい、大事な面接の時間などが間違って伝わるなどは絶対に避けるようにしましょう。

早口の癖は自分でちゃんと分かっている人とそうでない人がいます。

分かっているのであれば電話のときに思い出して、ゆっくり話すように気を付けることができるでしょう。

自分では早口である認識がないという人でも、一度家族や友人などにどんな話し方をしているか聞いてみると良いでしょう。

意外と「興奮すると早口になるよね。」などと言われることがあります。

相槌で「うん、うん」と言ってしまう

接客業や営業など、仕事で話す機会が多いという人に意外と多いのが「うん、うん」癖です。

相手が客や取引先の人でも、相槌を打つときに「うん、うん」と言ってしまうのです。

質問に対しての返事として「うん」を使っているわけではないからいいのでは?と思うかもしれませんが、人によっては上から目線な受け答えをしていると感じることがあります。

また、もはや相槌なのか返事なのか分からないまま曖昧に「うん、うん」と言ってしまう人もいて、これがすっかり癖になってしまっているという人も多いのです。

相手が友人や親しい人であれば良いのでしょうが、相手は企業の人事担当者であって、どんなに物腰が柔らかく丁寧な担当者であっても「うん、うん」はナシです。

顔が見えない電話だからこそ相槌を打って理解を示すことは大切なのですが、「はい」と最も基本的な相槌を打つようにしましょう。

こちらも気づいていない人が多いので、仕事で誰かと話をするときなど自分の相槌に意識を傾けてみてください。

意外とやっていたという人がいるはずです。

声が小さくなってしまう

若い女性などに多いのですが、話し声が小さくて聞き取れないという人がいます。

重要な情報交換が的確にできないという他には、人事担当者が聞き取れずにストレスを感じるという点と、どこか暗い印象を持たれてしまうという点でデメリットになってしまいます。

持って生まれた声質などで仕方がないということもありますが、声の大きさやトーンは意識して話すかどうかでかなり違いがあります。

公共の場で大声で話をするよりずっと上品で常識的な感じがしますが、転職活動中に人事担当者と話すときは、いつもより大きな声でハキハキと話すように心がけましょう。

また、職場などで携帯電話を使って話をする場合は、周囲に聞こえない場所を選ぶようにするなどして、ヒソヒソ話にならないよう対策を立てておくようにしましょう。

どこか冷たい印象になってしまう

面と向かって話をしていればそんなこと言われないのに、電話だとなぜか「怒ってる?」と友人に言われてしまうという人がいます。

こういう人は本人に悪気はないのですが、話し方そのものが淡々としていたり、感情がこもっていないような話し方をしているように思われることがあります。

面と向かっていれば話し方以外にも、笑顔や身を乗り出して楽しそうに話しているなど、視覚的に良い印象を与えることが可能です。

しかし声しか聞こえない電話の場合は少し注意が必要です。

普段「怒ってる?」「体調悪い?」などよく言われてしまうという人は、人事担当者にも同じような印象を与えることがあります。

本人としては真面目に話しているだけなのに、良い印象を与えられないのは勿体ないことです。

この場合は、電話であっても感情がでるように身振り手振りを加えて話す、表情にも気を付けるなどして話してみるようにしましょう。

書類選考通過のお知らせの電話であれば笑顔で「ありがとうございます!」と言ってみる、こちらから変更をお願いしたいことがあれば眉毛と頭を下げながら話してみるといったようなことです。

体や表情の動きが伴う声というものは感情がこもっていて相手に伝わりやすいというものですから、ぜひ意識してみてください。

効率を重視しすぎ?せっかちな印象を与える話し方

世の中にはせっかちな人というのがいるもので、その人たちに言わせれば「時間が勿体ないし効率を重視しているだけ」というのかもしれません。

ただ、電話でせっかちな印象を与えるのは転職活動中はよくありません。

例えば話の内容を「つまりこういうことですね。」とやたらと要約してくる人は、分かりやすいとまとめているつもりかもしれませんが、せっかちで上から目線な印象も受けます。

企業の人事担当者も、電話では必要な情報のみに絞って話しているので、それを「つまり…」と言い換えられるとムッとしてしまうという人もいます。

他には、大事な面接の日程調整の件の電話だったのに、内容を復唱せず「わかりました」とだけ言って電話を切ってしまう人がいます。

企業の人事担当者としては「本当に伝わったのかな?」という不安を覚えます。

本人としては「相手の言っていることがわかったし長々話しても時間の無駄だから。」かもしれませんが、大事な情報を復唱して間違いのないようにするのは電話での基本です。

ビジネスマナーがなっていないと思われることもありますので気を付けるようにしましょう。

相手の話している途中でかぶせないこと

ときどきいるのが、人事担当者が電話で話していることを大体理解したら、遮って自分が話しだしてしまう応募者です。

これも癖なので自分では気づいていないケースが多いのですが「かぶせ癖」がある人は意外といるものです。

かぶせ癖はとても失礼にあたりますので気を付けたいところです。

普段から意識したいのはもちろんなのですが、相手が企業の人事担当者であればなおのこと、人の話は最後まで聞く、相手が話終わってから自分が話しだすようにするという基本を今一度注意するようにしましょう。

話し方の癖は自分では気づきにくいから第三者の意見を聞こう

癖は自分ではなかなか気づかないということがありますから、転職活動を始めたら一度自分がどんな話し方をしているのか第三者に聞いてみると良いです。

家族や知人でも良いですし、転職エージェントなら「緊張状態でどんな癖がでるのか」が分かりますのでおすすめです。

転職エージェントでカウンセリングを受けてみて、キャリアコンサルタントが受けた印象などを聞いてみると、転職活動中の電話や面接で役立てることができるでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職活動中の電話で気を付けたい話し方の癖をご紹介しました。

電話ですべてが決まるわけではありませんが、変な癖がなく感じのいい受け答えをする応募者に対しては良いイメージが残るというものです。

ぜひ一度ご自身の話し方について客観視してみてください。