転職活動を始めている以上、内定の連絡がいつどこから入るかは分かりません。

その日は突然やってきます。

内定通知が入った場合の適切な対応についても知っておきましょう。

内定通知の受け取りかた次第では、内定を取り消されてしまう、最悪のケースに発展することもあります。

今回は、内定通知の方法や受け取り時に気を付けたいことをご紹介していきます。

内定通知はどんな方法で行われる?

企業からの内定通知は電話やメール、郵送など様々です。

合格ならば電話連絡が入るのが一般的ですが、メール連絡というケースもあります。

郵送もないわけではありませんが、近年はかなり減ってきています。

いずれにせよ、応募書類に住所、電話番号、メールアドレスを記載した以上「この方法はあり得ない」というものはありません。

「合格通知は必ず電話でくるものだと思っていた」など思い込んで、メールや郵便物をきちんとチェックせず、内定通知に気づかない人もいます。

事前に内定通知が電話である旨知らされてあったのであれば別ですが、そうでない場合は勝手に思い込むのはやめましょう。

企業によって連絡方法は様々ですし、どの連絡方法であってもきちんと確認できる状況にしておくのが基本です。

内定通知はいつくるのか?

中途採用者の場合、内定通知は最終面接が終わってから、1週間前後で選考結果がでる企業が多い傾向にあります。

ただ募集人数や応募状況によっても様々ですから、絶対に何日以内に通知がくるということはありません。

最終面接後に大体の通知時期を教えてくれる企業も多いので、きちんと聞いておくようにしましょう。

特に何も言われなかった場合は、そのタイミングで目安をこちらから聞いておくのが良いでしょう。

後になって通知がいつになるのかと、せかすような聞き方をしてくる応募者を嫌う人事担当者もいるので、できれば面接のタイミングで聞いておきたいところです。

不在着信に折り返さないと内定辞退とみなされる?

企業から着信があった場合は、できるだけ早めに折り返すようにしましょう。

「知らない番号からの電話には出ないと決めてあった」と言って不在着信に折り返しせず放置しておくのはやめましょう。

実際にあるケースですが、不在着信に折り返しをしないことで、企業側は「内定辞退」と受け取ることがあります。

第一希望の企業でない場合に内定辞退の連絡をせず、企業からの連絡に無視を決め込む応募者がいる以上、企業としても辞退と受け取らざるを得ません。

内定辞退の場合は企業としても次の内定者を選出しなければならないため、連絡がなかなかつかないと非常に困ります。

早めの対応を心がけるようにしましょう。

内定を受諾する場合は喜んで

希望の企業から内定の連絡があった場合は、喜んで受け入れましょう。

何かに影響するということはないのですが、企業側としても合格の連絡を応募者にするのは嬉しいことなので、あまり良い反応がないと少し残念な気持ちになります。

人事担当者とは、入社してからも手続きの面でお世話になることが多いので、必ずお礼を言って喜びを伝えると好印象です。

内定受諾の後に今後の手続きについて説明がありますから、電話の場合はきちんとメモを取って聞き漏れのないようにしましょう。

メールや郵送での内定通知の場合は、その後の対応について指示が書かれているので、必ずよく読んで指示に従うようにしましょう。

面接の印象から考えておくことも必要

メールや郵送での内定通知であれば、反応を見られることはありませんが、電話の場合は少し注意が必要です。

内定の連絡をもらってから受諾するかどうかを考え始めて「…少し考えさせていただけますか?」と聞くようでは企業側の心象が悪くなることがあります。

それを理由に内定取り消しをされることはないのですが、実際に働き始めることになったときに、あまり常識がない人というレッテルが貼られているかもしれません。

内定通知に関しては受諾、辞退、保留の3択なので、いずれかはすぐに答えられるようにしておきましょう。

面接を受けた後に、その企業から内定をもらった場合の対応は、きちんと考えておくようにしてください。

内定を保留してもらいたいなら早めに正直に

第一希望以外の企業から内定通知をもらった場合、一時的に保留にしてもらいたいということがあるでしょう。

ほとんどの企業では数日であれば待ってくれますから、その場で正直に保留を希望する旨申し出てください。

ただし1週間が限界と言う企業も多いので、どれぐらいまで待ってもらえるのかを確認する必要はあります。

保留については、企業の人事担当者もある程度仕方がないことと理解していますので、嘘をつく必要はありません。

ただ困るのは保留期間を曖昧にされて次の採用活動を進められない、受諾すると言ったのに入社日直前で辞退されるといったことです。

早めに正直に伝えるのがもっとも適切な対応になります。

内定を辞退する場合

内定を辞退する場合もすぐに伝えましょう。

辞退の理由は詳細まで伝える必要はなく「大変申し訳ございませんが、検討した結果辞退させていただきたいと思います。」とだけ伝えれば十分です。

人事担当者は残念に思うでしょうが、それ以上突っ込んでくることはほとんどありません。

感情の赴くままに「面接であれだけ積極的だったのにどういうことだ?」など怒鳴ってくる人がいないわけではありませんが、丁寧に謝るという対応で乗り切りましょう。

採用費用などを請求してくる場合は、入社前提で住居や制服の購入が済んでいた場合など特殊なケースでなければ、応募者が支払うべきものは基本的にはありません。

費用請求等で問題になった場合は専門家に聞いてみるようにしましょう。

転職エージェントを利用していると内定通知時のトラブルが回避できる

転職エージェントを経由して応募した場合であれば、内定の通知も転職エージェント経由できますから、辞退や保留の場合であってもトラブルに発展しにくくなります。

求人を紹介してくれてお世話になったエージェントも一緒に喜んでくれるのは嬉しいことです。

内定受諾について不安に感じることがあればその場でエージェントに聞いてみましょう。

内定後は意外とトラブルが多いので、トラブルを回避するよう対応してくれます。

内定後の対応も丁寧に

内定通知の方法や受け取り時に気を付けたいことをご紹介しました。

一番良いのは待ちに待った企業から内定通知を受けてその場で快諾できることですが、そう上手くいかないこともあります。

内定通知の受け方にも注意が必要ですからぜひ覚えておいてください。