ペットショップの店員として転職したいと考えている人は、応募前にまず知っておきたいことがあります。

それは「自身がペットショップの店員としての適性があるのか」ということです。

生き物と関わらない仕事であれば、入社して適性がなければ辞めるという考え方も通じるかもしれません。

しかし、生き物に関わる仕事である以上、適性がない人が働くことでペットに悪い影響を及ぼす可能性も否定できず、事業主側や応募者だけでなくペット自身にとっても残念な結果になるということも考えられます。

そこで今回は、ペットショップの店員に求められる資質についてご紹介していきます。

体力がある人が向いている

ペットショップの仕事は店内の清掃にフードや器具など重たいものの搬入、1日中立ちっぱなしであることなどから体力的にハードな仕事です。

客がいないときでも常に体を動かしている状態なので、体力がないという人には到底勤まらない仕事と言えるでしょう。

ペットが好きで仕事にしたいけど体力に自信がないという人は、ペットショップで働くのではなく、ペット関連企業で事務職をするなど自身の適性に合った働き方が求められます。

ペットショップで働くということは大変なことと理解している

ペットショップで働くことの大変さを事前に理解しているのかどうかは、非常に大切なポイントです。

前述したように体力的にハードな仕事である上に、客がペットを大事に扱わない現場を目撃したり、ペットが亡くなる姿を目にするなど精神的に辛い気持ちになることもあります。

ペットショップで働くのであれば動物が好きということは大前提ですが、それだけでやっていけるほど甘い仕事ではないのです。

このことを理解しているかどうかで、転職したあとにどう仕事と向き合うのか、仕事として続けていけるのかということが変わってきます。

ペットショップの店員として働くならば必ず理解しておかなければならないことでしょう。

強い責任感のある人

ペットショップは生き物を扱うという業務の性質上、責任感のある人が求められています。

衛生管理、安全面ともに手を抜かないのは絶対で、それはペット自身のためだけではなく、お店の運営そのものにも影響を与えることになります。

例えば病気のペットが多くて購入した客からクレームが多いような店は、評判を落とし経営が立ち行かなくなるということがあります。

そういう意味でも、ペットが病気やケガをしないように清潔で安全な店舗管理に取り組んでいくことが大切なのです。

一つ一つの業務に対して責任を持って取り組み、慎重な対応をできるという人がペットショップ店員に向いていると言えます。

粘り強いく忍耐力のある人

ペットは言葉が通じません。

人間が「こうしてほしい」と思うことをすんなりやってくれるわけではありませんので、思い通りに行かずにつまづくこともあるでしょう。

ペットと意志疎通ができるようにするためには、日々ペットと接する中で信頼関係を築いていく必要があります。

これには時間も労力もかかることで、すぐに諦めてしまったり上手くいかないとイライラしてしまう人には向いていません。

粘り強く忍耐力がある人でなければ、仕事としてペットショップの店員をすることはできないのです。

すぐに嫌になってしまい辞めてしまうことでしょう。

向上心や好奇心がある人

ペットにも時代やそのときの流行りによって人気が高い種類というものがあります。

最近はペットの高齢化に伴って介護用グッズや健康フードなどの需要も高まっているなどグッズやフードも日々進化しています。

様々な動物や月齢のペットを扱うこともあり、単に自分が飼っていたペットの知識だけでは全く足りません。

ペットショップの店員には日々勉強をし続けていくことが求められます。

向上心や好奇心旺盛でこれらの勉強やスキルを磨いていくことが苦にならないという人が、ペットショップの店員には向いています。

やはり客はペットショップの店員に豊富な知識を求めていて、それが決めてとなってそのペットショップを利用するということがあります。

自身のペットショップ店員としての能力を高めるためにも、店の売り上げに貢献するためにも、向上心や好奇心を持って取り組めるということは重要な要素になります。

聞く力がある人

ペットショップはペットを購入してくれる人がいなければ成り立たない接客業です。

接客スキルに長け、販売力がなければペットショップの店員としてプロとは呼べないでしょう。

そこで大切になるのが客の話を聞く力です。

客の中には動物の種類もタイプも性格もすべて決めているという人から、ペットを飼うのは初めてでどんなペットが向いているのか全く分からないという人もいます。

客がどんなペットを求めているのかを聞きだすことで、客の希望に沿ったペットを紹介できれば購入につながりやすくなります。

また、ペットショップで販売されているフードやグッズなども、飼っているペットの状況や予算、客の希望などから最適なものをすすめていく必要があります。

客の希望をきちんと聞かず、店側が売りたいだけのペットやグッズをすすめてくるペットショップは評判を落とし、クレームにもつながりかねません。

聞く力はペットショップの店員に求められるスキルの一つになります。

強い気持ちがあればカバーできる場合も

ここまでご紹介した資質をすべて兼ね備えているという人ばかりではないかもしれません。

しかし「ペットショップの店員にはこんなことが求められるのだ」という理解があれば、自分に不足している点をカバーすべく努力していくことができます。

どうしてもペットショップの店員として働きたいという強い気持ちがあれば、その努力が実を結び立派なペットショップの店員となっていくことは可能でしょう。

もしこの記事を見て自分にはペットショップの店員としての適性が全くないと判断した場合は、ペットショップではなく別の角度でペットと関われる仕事を探していくことをおすすめします。

ペットは今や私たちの生活に身近な存在でペットの需要がなくなることはなく、転職先としてペット業界を狙うのは間違っていないからです。

転職エージェントなどでペット関連企業を探してみると、ペットショップ店員以外にも、ペット保険やペットフードなどを扱う優良な企業も多く見られます。

様々な角度から転職先を探していくと良いでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、ペットショップの店員に求められる資質についてご紹介しました。

ペットショップの店員は大変な仕事ですが、中には天職だと思ってペットたちと接している人もいます。

自分の天職を見つけるためにもまずは自己分析の一環として、ペットショップ店員への適性について考えていきましょう。