転職面接時にあるトラブルの一つとして「募集要項に書かれていた内容と異なる」ということがあります。

中でも意外と多いのが、正社員の募集だったのに内定連絡の際に契約社員を打診されたなど、募集時と身分が異なるというものです。

「契約社員ってどういうこと?」「なぜ正社員じゃないの?」など、予期せぬことで頭が真っ白になってしまうことでしょう。

この場合は慎重な対応が必要になりますので、対処法と整理すべき点をお話していきます。

正社員募集の面接なのに契約社員を打診されるケースがある

正社員募集の求人で面接に行ったのに、「契約社員でなら採用できる。」と言われてしまうことがあります。

転職活動がなかなかうまくいかず、とにかく仕事にありつきたいと焦っている場合などは、例え契約社員でもと受け入れたくなりますが、かなり注意が必要です。

募集内容と異なるわけですからそれなりの理由がなければ許されることではありません。

企業とは信頼関係が大切ですから、不信感を抱いたらその時点で断る勇気を持っても良いでしょう。

個室で打診されてその場で断りにくいなどの場合は、「少しお時間をいただけますか?」と一旦帰ってから考えるように伝えます。

その上で後日断りの連絡を入れればよいのです。

応募者を騙す悪質なケースがあるので要注意

正社員募集で契約社員を打診された場合、まず真っ先に疑うべきは企業側の悪質性です。

本当は契約社員の募集なのに、応募者を募るために正社員募集と虚偽の求人広告を出し、応募者を騙すというケースは実在しています。

「試用期間が終わったら正社員になれるから」「1年後には正社員になれるから。」などと口頭で言われても鵜呑みにしてはいけません。

いつになっても正社員になれず、あげくには契約社員の契約書を渡されて署名を求められるというケースもあります。

後でおかしいと思っても、入社から数か月経っている場合などそのタイミングで転職活動に踏み切れず泣き寝入りしてしまうという人もいます。

もしも「〇ヶ月後の正社員雇用」「1年のみの契約社員でその後正社員」など言ってきた場合は、雇用契約書や労働条件通知書など、どんな形でも良いので必ず入社前に書面をもらっておきましょう。

口頭ではなく必ず書面で契約内容を確認することが重要です。

正社員だと厳しいが契約社員で様子を見たいと判断されることもある

計画性が高い悪質なケースは論外ですが、企業側も正社員として雇うつもりだったが、やむをえず契約社員を打診するということもあります。

例えば応募者がなかなか集まらず、唯一条件を満たす人でも正社員としてはギリギリ厳しいかもしれない、そんな場合に「契約社員ではどうか?」とお伺いを立てているのです。

本来であれば募集要項と異なる身分への打診は避けるべきですが、応募状況や応募者のスキルを鑑みて仕方なく行われるということはあります。

この場合は必ず事情を確認するようにしてください。

何も確認せずに相手企業を信用してもいいように使われてしまうだけです。

真摯に事情を説明してくれ、それでも良いのであれば来てほしいと言っている企業だと判断できたら、その時点で自分がどうしたいのかを考えるのです。

まずはなぜ正社員募集なのに契約社員の打診なのか、自分に何が不足していてそうなったのかなど、相手企業との話し合いの場を持つことが大切です。

契約社員として働くということ

企業側に悪質性がないと判断し、契約社員の打診を受けるかどうかの段階になったら考えてほしいのは、まずは契約社員として働くということです。

契約社員であっても、月収ベースで見ると正社員と変わらない、福利厚生も契約社員同様にあるなど条件的には正社員と同程度のものが見込める場合もあります。

ただし、やはり雇用の安定という点では大きく劣ります。

期間の定めのない正社員は身分がある程度保証されますが、期間の定めがある契約社員は契約満了となってしまったらそこで終わりです。

そこから再度転職活動をしなくてはなりません。

また、仕事内容についても正社員と差があります。

契約がいつ終わるか分からない以上は、継続したプロジェクトに関わることはできませんし、役職を目指してキャリアアップしていくということも難しいです。

契約社員と正社員との違いを考える際には、目先の給与や待遇だけにとらわれず自分のキャリア全体を通してどうかということを考えましょう。

契約社員でも入社したいと思ったら

企業側との話し合いの結果、契約社員でもいいからどうしても入社したいという気持ちがあるならば受け入れても良いでしょう。

ただし、元々正社員募集だった以上、企業が契約社員として雇うのは決して褒められたことではありません。

「様子を見て良かったら正社員に。」と、いくら言っても必ず正社員になれる保証はないのです。

そのことをきちんと理解した上で「1年で正社員になれなければ再度転職活動を行う。」それぐらいの覚悟を持って契約社員の打診を受けるべきです。

自己判断で行った以上は後で泣き寝入りしても対処が難しくなりますので、「例え契約社員でもこの仕事を経験できるなら。」ぐらいの余裕は持つことが必要です。

掲載媒体に相談してみる

募集要項と異なる身分を打診された場合、自分一人では判断ができないということもあるでしょう。

そのときは求人が掲載されていた媒体に確認してみつのも一つです。

ハローワーク経由で出されたものならハローワークの人に相談してみる、求人誌ならば読者相談窓口が設けられているはずなので電話してみましょう。

自分では事情を確認できない場合でも担当の人が聞いてくれることはあります。

ただし、掲載内容に誤りがないかどうかの確認までしか通常はできませんので、その後どうするかは企業側と応募者との話し合いになります。

転職エージェントに相談する

転職エージェント経由で応募していたのであれば、契約社員の打診を受ける前に真っ先に転職エージェントに相談しましょう。

転職エージェントはこういったトラブル対策も把握していますし、どんな事情があって契約社員の打診になったのかなど経緯を企業側に上手に確認してくれます。

転職するまでサポートしてくれるという点で大きなメリットがあるのが、転職エージェントの特徴です。

最後に

いかがでしたか?今回は、正社員募集なのに契約社員を打診されたときの対処法と整理すべき点についてお話しました。

転職活動時のトラブルに対しては慌てず冷静に対処することが重要です。

書面を求めるなど最低限すべきことは行うことは前提として、悪質性がなくても熟考された上でどうすべきかの最終決定をくだしましょう。

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