転職で必要なのは学歴ではなく、地頭がいいことが大事だと言われることがあります。

地頭がいいということには明確な定義はありませんが、一般的には勉強ができる人との違いとして以下のように考えられることが多いです。

知識力が多く、事前に用意してあるものを組み合わせることができる…勉強ができる
状況に応じてその場で考えて判断することができる…地頭がいい

地頭がいいと、仕事での指示をすぐに理解できる、アイデアが出やすくトラブルへの対応力もあるなど転職して活躍してくれる姿がイメージできやすいです。

そのため人事担当者も面接で感じた「この人は地頭がいい」という印象を採用という結果に結びつけることになるのです。

では、地頭がいい人とは具体的にはどんな特徴があるのでしょうか?

地頭をよくするための方法とともにご紹介していきます。

地頭がいい人はこんな人

地頭がいい人とは具体的にはどんな人のことを言うのでしょうか?

その特徴をご紹介していきます。

目的から逆算して何が必要かを考えることができる

地頭がいい人は、目的を達成するためには何が必要かということを導きだすことができます。

まず目的地を把握し、そのために必要なものや行動を考えていくのです。

勉強ができるだけの人は、目的地をイメージする前にとりあえず知識を得ようとか勉強に取り組もうとかします。

勉強自体には慣れているため、自分が取り掛かりやすい目の前の方法に飛びつくからです。

こういう人は転職をしようとするといきなり上級資格にチャレンジしたり、真っ先にSPI対策に走ったりします。

しかし資格もSPI対策も、それが必要な企業かを見極めてからでなければ時間と労力を無駄にします。

地頭のいい人は、自分が転職に求めているものをまず考えます。

そしてそのために必要なものは何かを調べていき、不足しているならその時点で埋める努力をします。

やみくもに勉強を始めるのではなく、計画性と勝算を計算してから取り組むのです。

1つの知識に囚われて「絶対にこう!」と断言しない

地頭がいい人は柔軟な考え方ができます。

自分が持っているたった1つの知識を振りかざして「絶対にこうだ!」と断言することをしません。

なぜならその1つの知識以外の情報や考え方が世の中に多く存在していることを知っているし、自分の考えが及ばないことがあると想像してみるからです。

人から教えてもらったことは知ったかぶりをすることはなく感謝の気持ちを表しますし、自分と違う意見の人に対しても「なるほど!そういう意見があるのですね。」と頭ごなしに否定しません。

もともと柔らかい土壌にはどんどん新しい知識が植えられていき、ますます地頭が良くなっていきます。

自分視点だけではなく相手視点からの考えを述べることができる

地頭がいい人は視野が広い人です。

そのため自分視点からの考えと、相手視点からの考えを同時に持つことができます。

これは転職活動においてとても重要なポイントです。

相手視点でものごとを考えることによって「いかに企業に貢献できるのか」をアピールすることができます。

質問に対しては、面接官が何を知りたいのかを考えて答えるため、的確な回答を行うことができるのです。

よって「会話のキャッチボールができる」「理解力がある」と判断され、内定を大きく引き寄せるのです。

地頭をよくするための方法

生まれながらにして天才という人もいますが、地頭のよさは後天的に身につけることができます。

「自分は学歴もないし頭が悪い。」「今さら鍛えることなんてできっこない。」そう言わず、日頃の考え方や行動を意識してみましょう。

情報を鵜呑みにしない癖をつける

現代人が地頭を鍛えるためには世の中に溢れている情報が役に立ちます。

情報量の多さが地頭力の低下を招いていると言われますが、意識することでトレーニングの場として利用することができるのです。

ニュースや新聞、インターネットなどで、何らかの情報を手に入れることは日常的にありますが、その際に一旦置いてみる癖をつけましょう。

情報を鵜呑みにするのではなく、単に今発信されているものとして、近くに置いておくのです。

すぐに飛びつくのでも、そんなわけないと頭ごなしに否定するのでもなく、一つのモノとして冷静に接してみるのです。

そうすると、感情的に誰かを批判したり、多くの情報に振り回されることがなくなります。

自分の考えかどうかを常に疑ってみる

メディアや専門誌に出てくるような立派な肩書の人の意見は、自分には考えが及ばないものも多く参考にはなりますが、それを自分の意見だと置き換えてしまってはいないでしょうか?

その時点で、自分で考えるということを放棄しています。

考えた結果として専門家の意見に賛成するのであれば良いのですが、学歴が高い人や権威ある人の意見を聞くと、そういうものなのだと思ってしまうことがあります。

同僚や友人たちと政治の話や経済の話をするときのその意見は、ちゃんと自分で考えたものなのか、常に疑ってみましょう。

専門家の意見をそのまま信じるのではなく、「自分はどう思うのか。」を考えていくことで地頭が鍛えられます。

そうしていくことで転職面接で想定外の質問を受けた場合でも、その場で考えて意見を述べることができるでしょう。

人の言葉を要約して返すようにする

仕事でもプライベートでも、誰かから何かを依頼されることがあります。

その際に、相手の言葉の意味を考えて、自分の言葉に要約して返してみましょう。

相手によってはイメージだけを伝えてくる人、結局何を依頼しているのか分からない人など、伝え方が異なります。

「こういうことをすれば良いのですね。」と確認することで、コミュニケーションエラーがなくなりますし、相手が何を求めているのかを考えることができます。

普段からこれを繰り返しおくことで、地頭力が鍛えられて転職面接でも対応できるようになります。

色々な人と会って応用力を広げる

地頭力をよくするためには、その場で考える機会を増やすことが大切で、それは色々な人と会っていくことで叶います。

多くの人に接すると、その都度相手視点に立って考えるトレーニングになりますし、人と接することにも慣れてきます。

面接でも過度に緊張することなく、面接官のタイプによって柔軟に対応することができるでしょう。

転職活動中も積極的に職場訪問をしたり、OBや業界関係の人と会ってみるなどして応用力を広げていきましょう。

転職を支援してくれる転職エージェントのカウンセリングを受けてみるのも、その場で考える力を鍛えるために役立ちます。

最後に

いかがでしたか?今回は、地頭がいい人の特徴と地頭をよくするための方法をご紹介しました。

学歴が高くない、勉強が苦手という人でも、地頭力は十分に鍛えることができます。

応募先企業の人事担当者から評価されるためにも、ぜひ参考にしてみてください。