転職を考える際に業務内容が気になるのは普通ですよね。特に女性の場合は、業務以外の面でも気になるところが多くあると思います。

仕事一本で打ち込みたいと思う男性が多いのに比べて、女性は仕事だけではなくプライベートを充実させたり、通勤時間などを含む一日を通しての気分や幸福感を求める人も多いです。

そこで今回は、女性が業務以外で気になるポイントと、それを叶えるための職場などについて見ていきます。

女性はワークライフバランスが取れやすい職場を求める

前述したとおり、女性は仕事だけでなく自分や家族との時間などプライベートを重視する傾向にあります。もちろん仕事は適当にやりたいというわけではなくて、仕事もプライベートも充実させたいという希望を持っているのです。

仕事もプライベートも…なんて、一見わがままなようにも思える希望ですが、女性の場合はそれが可能です。

よく女性は「ながら」が得意だと言われます。家事をしながら合間に勉強したり、電話しながらネイルをしたり、同時に何かをすることは日常的に行っているので、仕事とプライベートの両立は環境さえあれば可能です。また、逆に言うとそれが達成できないと、大きなストレスを抱えてしまうのです。

元々「ながら」が得意ではなく、何か一つに集中するタイプの男性と違うのはそういったところかもしれません。

転職先を見つけるときのポイント

ワークライフバランスを大切にしたい女性が転職活動をする際に見るべきポイントは以下のようなことがあります。

残業時間が少ない

やはり残業時間が多いと体調面への影響はもちろん、プライベートを充実させる余裕がなくなります。女性の場合は、プライベートの充実が仕事へも良い影響を与えますから残業時間が多いのは望ましくないでしょう。

年間休日が多い

女性の場合はもともとの体力が男性に比べて少ないこともありますが、生理など女性特有の体調不良なども多いです。

もともとの休日が多いことは適度に体を休めて毎日を生き生きと働くためにも非常に大切なことです。最低でも年間120日程度はないと、休日があるという満足感を得ることは難しいかもしれません。

有休取得率が高い

有休は労働基準法という法律で定められた休日ですから付与自体は当然されています。しかし実際は「有休を取りづらい職場の雰囲気」や「有休を取ろうとすると理由を聞かれる」など、日本社会における独特の考え方が根付いていて有休取得率が低いのが現状です。

付与された有休は実際に取得してこそ意味のあるものです。転職先を探す際は、「実際は有休がどれぐらい取りやすい環境だろう」を確認してみることが大切です。

育休取得率が高い

育休を取得した女性がいない、または少ない会社ですと、女性が「育休後も安心して働ける」「育休を取ってまでこの会社にいたい」とは思わない環境である可能性が高いです。

それどころか、「この会社では育休なんて取らせてもらえない」ともともと諦めて出産を機に退職を選択する場合もあります。

女性にそう思われる会社は、そもそも女性に対する認識が薄く、平気で長時間労働をさせたり、女性を単なる雑用係として扱ったりする風潮が考えられます。

服装が自由な職場で働きたい

続いては、視点が変わりますが、女性が服装に対して求めるものは男性よりも大きい傾向にあるということについてお話していきます。

多くの女性にとって服装は気分を左右するものであり、気分が仕事へと影響を与えるものでもあります。そこで、自分の好きな服装ができる、服装が自由な職場で働きたいと思う女性が多いのです。

では、比較的服装が自由な職場が多い業界というのはあるのかについて見ていきます。

アパレル業界

そもそも面接の時点でスーツではなく私服での参加を求められることが多いアパレル業界は、服装が自由な職場の筆頭です。ただし、注意が必要なのはアパレルと言っても何をするかによって異なるということです。

アパレルメーカーの本社勤務の事務職などでであれば、ブランドを問わず服を選べることが多いですが、販売など店舗に立つような場合は、自社ブランド商品を必ず着なければならないなどの縛りがあることがほとんどです。

しかも大手アパレルメーカーになるとブランドも多数展開しているため、必ずしも自分の好きなブランドに配属になるかわからないということもあります。

そう考えると服装が自由というよりは、自社ブランドの服を制服代わりに着るという考え方とも言えます。

ネイル業界

ネイルサロンや美容院などで勤務するネイリストは服装が自由な職場で働けると言って間違いないでしょう。ただし、ネイリストとして活躍するには技術力が必要で転職するにしても専門学校などに通って技術を磨く必要はあります。

IT・ゲーム業界

柔軟な発想が求められる比較的新しい業界では、自由な社風の企業も多く、服装も比較的ラフで自由なことが多いです。ファッション性を求められる業界ではないけれど服装が自由、という意味では他にない業界とも言えます。

インテリア業界

センスが問われるインテリア業界では、服装も自由な場合がほとんどです。お洒落なイメージでインテリア業界自体に憧れる女性も多いです。

事務職

業界ではありませんが、どの業界でも事務職は服装が自由な職場と、制服にするところと二つに分かれます。営業はスーツ着用でも、内勤が多く社外の人と接する機会が少ない事務職の場合は、服装は自由という場合が比較的多いです。

制服ありかどうかは求人票に書かれていることがほとんどですが、書いていないこともありますから採用前に確認するようにしましょう。

ただし、自由と言ってもそれなりの常識は求められます。華美な服装やラフすぎる服装は注意されることがありますから、そのことを頭に入れておきましょう。

自由な服装かどうかは採用前に確認しましょう

制服のありなし程度なら自分で確認することができますが、私服勤務の場合にどれぐらいに、どれぐらい私服に対して自由な社風なのかは、そこまで突っ込んで聞けないこともあるでしょう。

その場合は、転職エージェントに聞いてみましょう。

企業の採用担当と連絡を頻繁に取り合うキャリアコンサルタントは、企業の内情に詳しく、企業に足を運ぶこともあるため、どんな服装をしている人が多いかどうかは知っていることもあります。

また、採用担当にそれとなく聞いてくれることも可能です。

女性が憧れる仕事の実情

どんな業務内容なのかはさておき、憧れやイメージでこの職業に就きたいと思う女性は多くいます。例えばどんな仕事が女性の憧れの対象なのでしょうか。

フライトアテンダント

航空機内で乗客が快適に過ごすためのサービスを行ったり、事故時の誘導などを行うフライトアテンダントに憧れる女性は多くいます。

しかし倍率が高い、学歴や語学力、身体的条件など他の仕事に比べて条件が厳しいため、早いうちから準備をしておかないと転職はかなり難しい仕事です。

ブライダルコーディネーター

テレビドラマなどの影響もあり憧れる女性も多い仕事です。しかし一般社員レベルですと収入はさほど高くなく、高いコミュニケーション能力を求められ、体力的にもきつい仕事でもあります。イメージとのギャップを感じる人も多いです。

バイヤー

ブランドなどのアパレルバイヤーに憧れる女性は多いですが、実際は店舗での経験を積んでバイヤーになることがほとんどです。いきなりバイヤーとして採用されるにはコネや知名度、相当のセンスなどが必要です。

憧れだけで転職すると大変かもしれない

このように、女性が憧れる多くの仕事は、メディアなどの影響でほんの一部の華やかな要素を見ているにすぎません。転職活動をする際は、実際にどんな業務をするのか、それを自分が携わることが具体的にイメージするでしょう。

最後に:女性の理想を叶えるには

女性が仕事以外で気になる「こんな職場がいいな」を叶えるには、「実際はどうなのか」を事前に確認しておくことが重要です。

見た目やイメージだけでなく、転職エージェントを活用するなどして下調べを行う努力は欠かさないようにしましょう。そうすることで理想通りの転職に近づけるはずです。