清掃業というと、一般的には低賃金で体力仕事というイメージが強く、人気がない職種の一つでした。

ところが近年の清掃業、特にハウスクリーニング業界の正社員は、おすすめできる職種になっています。

利用者が拡大し、働き方も現代人にあっているため実は狙い目。

アルバイトやFCオーナーという働き方を想像するかもしれませんが、正社員として安定的に働くことにも目を向けてみてはいかがでしょうか。

今回は、ハウスクリーニング業界の正社員求人が狙い目な理由を解説します。

高齢化社会や共働き世帯の増加で利用者が拡大

ハウスクリーニング業界では、マンションやアパートなどの空き部屋の清掃を依頼されることが多くありました。

しかし近年は一般家庭での清掃代行が主流になりつつあり、個人宅を専門で扱う企業も増えてきています。

一般家庭の清掃が広まった背景には主に2つの理由があります。

1つめは高齢化社会。

エアコンや浴室清掃など、高齢者には大変な清掃を代わりにやってくれるサービスは、高齢者層が多い地方でも評価を得ています。

2つめの理由は、女性の社会進出。

以前のように女性が家事に手間暇をかけられず、多少のお金を払ってでも働くことを優先したいと考える人が増えたからです。

ハウスクリーニングだけでなく、家事の時短テクや便利グッズなどにも注目が集まっていますよね。

この2つの流れは今後も続いていく可能性が高いため、ハウスクリーニング業界は比較的安定的に需要が見込めるのです。

メディアなどで取り上げられる機会が増え知名度が高まった

自宅に他人を上げるのが不安、ハウスクリーニングなんて経済力がある人が呼ぶもの、少し前まではこんなイメージもありました。

しかし近年はメディアなどでもハウスクリーニングを取り上げられる機会が増え、さらに利用者は一般的なサラリーマン家庭が紹介されることも多いため、安心感につながっている様子です。

家事代行をテーマにしたドラマなどのヒットもあり、ハウスクリーニングは一般家庭にとって身近な存在になったと言えるでしょう。

特別な資格がいらず仕事を覚えやすい

ハウスクリーニングの正社員求人を見ると、未経験歓迎求人も多くあります。

未経験でも挑戦しやすい理由としては、基本的に数か月単位での研修がしっかりと行われることと、難しい作業を必要としないため、感覚的に覚えることができるわかりやすい仕事内容が考えられます。

特別な資格なども不要なので、新しい仕事をやってみたいという方にとってもチャンスがある業界だと言えるでしょう。

一人で黙々とやれるため人間関係のストレスを感じにくい

体を動かす仕事が好きだが人とコミュニケーションに取るのが苦手という方は、清掃員としてバリバリ働くことが向いています。

向き合うのは目の前の汚れなので、黙々と作業に没頭できるでしょう。

時間が限られていて焦ることはありますが、経験値を上げていけば効率良く仕事がこなせるようになります。

時間効率を考えた仕事の仕方が身につくのもメリットです。

残業がほとんどなく規則的な勤務スタイル

ハウスクリーニングをするときには、依頼者の生活を邪魔しないこと、物音や一般常識を考えても、午前中から夕方までの時間帯で行われます。

夜中に大規模な掃除をしたら近所迷惑になりますから、自然と勤務時間帯が規則的になります。

清掃完了時間も決められているため、原則残業がありません。

正社員の場合は事務所でのパソコン作業などもありますが、現場にでないことも多いので通常業務として行うことができます。

毎日規則正しい勤務スタイルなので健康を保て、現代人の働き方のテーマである「ワークライフバランス」が叶いやすい職種の一つと言えるでしょう。

パートが多いが正社員が狙い目

時間帯や勤務日が選びやすく、家事スキルを活かせることもあってパート職員も多いハウスクリーニング業界。

家庭事情が許すならもちろんパートでもいいのですが、狙い目なのはやはり正社員です。

正社員でも、現場に出て毎日清掃に携わる現場職と、現場のパート職をまとめる管理職があり、体力や給与面で有利なのは管理職。

管理職と言っても研修で清掃方法を覚え、それを指導したり業務分担を考えたりという仕事内容なので、未経験でも育ててくれる企業も多くあります。

他業界の管理職と比べると高い給与とは言えませんが、営業を兼ねた管理部門の正社員だと思えば割にあった仕事です。

管理の仕事が苦手なら、ハウスクリーニング業界で事務職として働くのも一つ。

業界自体に将来性があるため、安定した働き方ができるでしょう。

FCオーナー向けの指導者として正社員で働くのも一つ

ハウスクリーニング業界では、フランチャイズのオーナーとして独立する人も増えています。

コンビニのオーナーのようにしっかりと店を構える必要もなく、クリーニングに必要な機材に特別大きなものもありません。

開業資金や設備投資のコストが比較的低いため、オーナーを目指す人が多くいるのです。

独立願望があるならオーナーも一つですが、安定的な収入を得たいならやはり正社員として雇用されるのがいいでしょう。

オーナー向けの指導者という仕事が狙い目です。

自身もしっかり研修を受け、清掃方法をオーナー希望者に教えて育てる仕事。

夢をもった人をサポートできる、やりがいある仕事でもあります。

求人探しは転職エージェントを利用すべき

正社員求人が狙い目のハウスクリーニング業界ですが、独立開業しやすいこともあり、さまざまな業者が乱立しています。

中には顧客とトラブルが頻発するような評判の悪い業者もありますから、転職先を見極めることが重要です。

転職エージェントを利用して、企業情報をしっかり確認してから応募に踏み切りましょう。

転職エージェントは独自の情報網があり、企業HPなどでは確認できないような生きた情報を持っています。

掲載の時点でフィルターをかけているため、評判が悪いブラック企業にあたってしまう確率も大きく下がるでしょう。

下調べをきちんと行い、働きやすく、しっかりした理念をもった企業を選びましょう。