転職活動を始めると、多くの求人を目にすることになります。

その中で気になる企業もでてくることでしょう。

しかし、「気になっているのになかなか応募に踏み切れない。」と、実際の応募をためらう人が多いのです。

とりあえず求人を探し始めるところまではできても、応募となると本格的な気がしてしまうのでしょう。

気になっているのに応募しないは、非常にもったいないこと。

今回は、気になる求人があるのに応募をためらってしまう人が一歩踏み出すためのレクチャーをおこないます。

1.「自分が気になる求人=他の人も気になる求人」


山ほどある求人の中で、自分だけが気になっている求人があると思いますか?

よほどマニアックな基準が自分の中にある、特殊な仕事を探しているなどを除いて、「応募者が集まる求人」「全く集まらない求人」ははっきり分かれます。

自分が気になる求人は、他の人も気になっているのですね。

なぜなら、仕事選びの基準は、個人差はあれ、誰にとっても同じように大切なことがあるからです。

たとえば、給与や休日について全く気にならないという人はいないでしょうし、女性の事務職人気は圧倒的なものがあります。

自分が気になる求人ほど、あっという間に埋まってしまう、ぜひ覚えておきたいですね。

2.内定をもらっても必ず転職しなくてもいい

応募をすると企業と直接コンタクトを取ることになるため、これまでぼんやりと考えていた転職が、より現実味をおびてきます。

転職したいと切に願っていた人でも、いざ転職するとなると不安が先行してためらってしまうのでしょう。

結婚願望の強い女性が、結婚が決まってから急にマリッジブルーになるのと少し似ているかもしれません。

転職したい、結婚したいと考えているときが、実は一番気楽なのです。

結婚の場合は簡単に破棄することはできませんが、転職は別です。

内定をもらっても、必ず転職しなくてもいいのです。

内定後にもう一度じっくり考えてみて違和感を感じるようなら、辞退するのは別に悪いことではないのですよ。

3.応募して初めて分かる求人の現実

応募するのは勇気がいることでしょう。

面接で厳しいことを言われたらどうしようとか、転職が決まっても合わない会社だったらどうしようとか、あれこれ考えてしまいますよね。

これらの不安を少しでもなくすために、企業研究をしたり、口コミで評判を確認したりして、何とか実情を探ろうとするでしょう。

しかし、実際問題として、「応募してみないと分からない」ということは必ずあります。

応募して、実際に企業に一歩踏み入れてみたら何か違うと感じる、面接官の言っていることに疑問をもつなど。

よくよく話を聞いてみたら、自分がやりたい仕事ではなく、別の分野で期待されて面接に至ったというケースもあります。

そうなると「応募しただけ時間が無駄だった。」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

はっきりと「その企業は自分に合わない。」とわかったことが何よりの収穫。

応募前に悩んだり、応募しなくて後悔するより、早めに応募してしまった方が、案外時間効率が叶うのではないでしょうか。

4.他に受けている企業の選考待ちはリスクもある


他に受けている企業があるから、気になる求人への応募をためらうこともあります。

他社への応募や選考状況について質問されることを恐れるという人もいるでしょう。

気持ちはわかりますが、企業の選考待ちはリスクもあると思っておいてください。

気になる求人が埋まってしまうリスク、不採用になったことで転職活動が長引くリスクです。

転職成功者の多くは複数の企業を同時に募集しています。

それは企業側も十分にわかっていますから、同時応募だから採用しないということにはなりません。

応募者の意欲を確かめるために選考状況を聞くことはありますが、ある程度正直に、でも詳細までは語らず、大枠だけ伝えれば大丈夫です。

5.転職成功者の応募総数は10社以上は普通

気になる求人が見つかったのに応募をためらうのは、保身もあるはずです。

希望の企業が不採用になったときにショックを受けたくないため、最初から応募しないことを選ぶのです。

確かに、希望の企業を不採用になると、自分がどこからも求められていないような気になることがあり、自信を失ってしまうかもしれません。

しかし、たまたま企業との縁や相性がなかっただけ。

転職成功者の応募総数は、10社を超えることが普通です。

1つの会社にこだわってしまうより、複数受けていく中で決めていくという気持ちをもってみましょう。

6.どうしても応募に踏み切れないなら転職理由を再確認

気になる求人があっても応募できないなら、本当に転職したいのかを今一度振り返ってみる必要があります。

そのまま求人探しだけ続けて「いい求人があったら」と思っていても、転職意欲が実はなければ、永遠に「いい求人」は見つかりません。

転職理由は、実際に応募した後でも非常に重要なポイントとなり、面接でも聞かれますから、今のうちからしっかり考えておくべきです。

応募に不安がある人がチェックすべきポイント


気になる求人に応募したい気持ちと不安が混在し、そんな自分が嫌になってしまう…。

そんなことが起きないように、応募に不安がある人は1つ1つ解消していきましょう。

応募書類は自分以外の人に見てもらうこと

応募をためらう第一ポイントとしては応募書類です。

空欄を埋めるまではしたけれど、本当にこれでいいのか、何かのミスが不採用の原因にならないか気になるでしょう。

応募書類を送る前に不安を感じたら、必ず自分以外の人に見てもらうようにしましょう。

第三者の視点を入れることで安心感につながりますし、自分では気づかなかった修正点を指摘してもらうこともできます。

面接対策は声にだしておこなうことが大切

書類選考が通って次に躊躇するのは、面接に行くかどうか。

実際に企業の人と会うのはとても勇気がいりますよね。

面接への不安は、実際に声にだして練習することで、ある程度解消できます。

できれば、面接室へ入ってくることを想定し、他人の前で模擬面接をしてみることをおすすめします。

ここでも第三者の目線が入ることで、行動の癖や声の大きさ、表情などに気づくことができます。

転職エージェントを利用すれば応募前の不安がなくなる

応募書類の添削と面接対策、両方を実施してくれるのが転職エージェントです。

第三者の客観的視点が入るだけでなく、相手はプロ。

プロならではのアドバイスは、実際の応募に必ず役に立つことでしょう。