社会人として働いていて、「転職したいな」と思ったことがある人は多いと思います。
一度も転職したい思ったことのない人の方が、少ないのではないでしょうか?

今回は、転職したいと思った瞬間とそんなときの対処法をお伝えしていきます。それでも転職したいと思ったら、納得できる転職活動ができるはずです。

1.人間関係が辛くなったから

いじめに合うなどの辛い経験はもちろん、派閥がある、人の噂話に付き合うのに疲れたなど人間関係が嫌になったなどは、常に転職理由のトップに挙げられることが多いです。

人間関係が辛くなったときの対処方法

ごく少人数の人と合わないだけで、それ以外の人とはうまくやれている、他に転職するような理由がないという方は、転職をするのは少し勿体ないと言えます。

一人や数人と合わないということは、その人たちだけのことを考えると気持ちが内向きに視野が狭くなってしまっている状況です。しかし、大きな視野で見ると、誰もが多少の相性が悪い人というのはいるものと捉えることができます。

そんなときは、物理的な距離を置いてみる、視界に入らないようにするなど物を使った方法が効果的です。

例えば苦手な人と机が隣であれば、机と机の間に書類を整理するための棚を置いたり、目の前の席であれば相手が視界に入らないように少し高めに空間を使うなど工夫しましょう。

それが難しいようであれば、席をたった一つずらすだけでも全然違います。信頼できるチームリーダーなどに席替えを申請してみるのも手です。うまくいけば席替えをしてくれるかもしれません。

また、ランチをたまには一人で食べてみる、飲み会の誘いも毎回は行かないようにするなど人と適度に距離を置くことも大切です。

コミュニケーションを取ることは大切ですが、大人なのですから普通の人であれば大抵は理解を示してくれるはずです。

中には人と距離を置きたいけれど嫌われるのが怖くて距離を置けないと思っている人もいます。

誰かが一人でも行動をするようにすることで、「自分もしてもいいんだ」と、自然とそのように大人の行動をする人が増えてくるものです。

2.上司が信用できなくなった

人間関係の一部とも言えますが、上司に対する失望が転職のきっかけとなった人も多いです。

大人であっても人に認めてもらいたいと思う気持ちは誰にもありますが、その相手が上司であることは大いに考えられます。

上司に認めてもらおうと大変な仕事も頑張ってやってきたのに、ある日上司からその頑張りを軽視するような発言、残業代を出さないように仕向けていたなどの悪質な行為をされた場合など、「ぷつんっ」と糸が切れてしまうかのように転職に踏み切ることがあります。

上司が信用できなくなったときの対処法は

基本的には上司であっても、単に一人の人間との人間関係であるということを忘れてはいけません。相手が上司であるからと言って変に恐れる必要はないのです。まずは、信頼できる人に相談してみることから始めましょう。

上司との関係がうまくいかなくても、それ以外の人と一致団結することで上司への不満を共有してくれる仲間のように安心することができることもあります。

ベテランの方などに相談すれば、上司よりも頼りになることがありますし、「この上司にはこんな風に振舞うのが良い」など具体的なアドバイスがもらえることもあります。

3.給料が悪い

就職時には納得していたはずの給料であっても、仕事の大変さの割に合わない、働いても働いても残業代が出ないなどの悪質なケースに悩まされることもあり、給料の悪さを転職理由に挙げる人は多いです。

給料が悪くて転職したいと思ったときの対処法は

まず、残業代の未払いなどの法的に問題があるのであれば、公的機関の相談窓口などに相談するのも手です。法テラスなどに相談すれば無料でどこに相談すれば良いのか教えてくれますよ。

法的には何の問題はないけれど、給料が少なくて生活が厳しいという方は、在宅でできる副業などをしてみるのも良いでしょう。多少でも収入源が他にあるというだけで心の安定につながり、本業の方も順調になり収入アップにつながるなんてこともあります。

また、資格手当などがる場合は資格を取ることで収入アップを狙うのも手です。

4.会社の業績が悪い、将来の見込みがない

会社の業績が悪くて今にもつぶれそう、将来的に成長の見込みが感じられないという場合に転職を考えるという人も多いです。

具体的には、強制的に休業を取得しているような人がいる、整理解雇者が増えたなど、会社が人件費カットのための何らかの措置を講じた場合に転職を考え出すケースが多いです。

また、現場の社員の意見が一向に取り入れられないなど、頭の固い経営者に将来の希望を見いだせなくなるということもあります。

会社の将来に希望を見いだせなくなったときの対処法

その会社が目指すべきものに納得できるかどうかで転職を考えることも必要です。

例えば、今は業績が悪いけれど具体的に新商品を開発する工夫や営業努力を行っていたり、経営者が古い考えにとらわれず新しいものを取り入れようとする柔軟な姿勢を持っているかなどです。

現状を打破しようと努力している姿勢がみられるか、単に今あるものに固執して人件費の削減に血眼になっているのか、という2点が大きなポイントです。

5.自分の可能性を広げたいと思う

今の会社では自分のやりたいことがやれない、可能性を広げたいと思ったときに転職を考える前向きな理由も転職理由の上位に入ってきます。

今の場所でやれることがないと思ったときの対処法

まずは本当に今の職場でやり切ったのか、これ以上やれることはないのかは真剣に考えることが必要です。

単に今の職場で評価されない、力を発揮できないのは、それを達成するだけの努力が足りないからなだけかもしれません。

それを「自分の力はあるのに他人が評価してくれない」と「自分ではなく他人が悪い」に、すり替えてしまっていないか、自分の状況を真摯に受け止めてみることも大切です。

例えば今の仕事に生かせる資格を取ることで評価されたり、やれる仕事の幅が広がることもあるかもしれません。

お茶くみ一つとっても、真剣に向き合って最高に美味しいお茶を出そうと、美味しいお茶の淹れ方や接遇マナーについて知識を深める努力をしてみましょう。ひょんなことから社長に認められて社内での評価が上がる…なんてことも実際に聞く話です

それでも転職したいと思ったら具体的に行動しよう

ここまで転職したいと思った理由とそう思ったときの対処法をお伝えしてきました。

やれることはすべてやった、それでも転職したいと思ったら具体的に行動しましょう。転職したいと愚痴ばかりこぼしていても、誰かにヘッドハンティングされるようなことはテレビドラマのように頻繁にあることではありません。

でも具体的に何をすれば…?と思うかもしれません。まずは転職エージェントに登録し、転職活動の具体的なアドバイスをもらいましょう。

履歴書の書き方から気になる企業が見つかった後の面接調整まですべてサポートしてくれます。

最後に:今いる場所でやりきったのなら転職もうまくいく

今いる場所で感じた不満を何とかしようと努力したのであれば、気持ちを切り替えて後悔のない転職活動を行うことができます。

まずは今いる場所でやりきることを考えて、それでも転職したいと思ったら、きっとその転職は天職につながるはずです。