高齢化社会の日本では、医療業界への転職は一種の「安定」を意味しています。

現在から将来に渡って需要が見込めるため、転職できれば長く働き続けることも可能でしょう。

「手に職を」と言われる時代で、特に若い人の「手に職信仰」は強く見られることもあり、医療系専門職を目指す人は多くいます。

一方で、医療系専門職を辞めたい人も多数。

専門的な知識やスキルを学生時代の多くをかけて学んだにもかかわらず、なぜ辞めたいと思ってしまうのでしょうか。

そこで今回は、医療系専門職の辞めたい理由に迫ります。

医療系専門職の辞めたい理由は給与、待遇以外


多くの人が気になる給与は、人によっては辞めたい理由になり得ます。

しかし、医療系専門職の場合、看護師や薬剤師を中心として給与相場は高め。

勤務先によっては医療費がかからないなど、給与や待遇には恵まれていると言えるでしょう。

そのため、医療系専門職を辞めたい理由は給与や待遇面以外が多くなります。

他の業界、業種の場合、給与や待遇などの条件面が辞めたい理由の上位にランクインすることから、医療系専門職ならではの悩みや不満があると言えるでしょう。

よくある人間関係も医療系専門職は複雑

どの業界、業種でも発生する人間関係ですが、医療系専門職は多種多様な人と接するため人間関係が複雑です。

さまざまな人との関わりの中でストレスを感じやすくなっているのです。

他の専門職とのつながりが深い仕事

医療はチームにおける連携が大切なので、自分と同じ職種の人だけでなく他の専門職とも大きく関わることになります。

医師、看護師、技術系専門職など、分野ごとに専門知識をもった人が同時に働くのは、医療業界の特徴と言えるでしょう。

ただ、職種が異なる以上、自分たちの言い分ややり方も存在しており、他職種の人とうまくやっていくのはなかなか難しいものがあります。

典型的な例としては、「医師が横柄できつい。」「看護師が冷たく当たってくる。」など、医療行為ができる職種との関係性に悩む人は多いです。

女性職場ならではの人間関係

医療系専門職の中でも、女性が多い職場があります。

看護師、助産師は代表例。

看護師の場合は男性もいますが、まだまだ圧倒的に女性社会です。

女性職場には、派閥や陰湿な陰口など、独特の人間関係が発生しがちです。

医療系専門職に携わる女性たちは、医療現場を耐え抜くために気を強くもつ必要があるため、誤解を招きやすく、人間関係のトラブルが起きる可能性があります。

患者へのストレスも感じやすい


医療業はサービス業でもあるため、患者との関わり合いの中でストレスを感じることも多くなります。

待ち時間の長さに怒り出す患者がいたり、自分勝手な言い分を押し付けてくる困った患者もいます。

患者のためになりたいと貢献意識を強くもってこの業界に入ったのに、患者対応が苦痛になって辞めたい人もいるのです。

人間関係の悩みは相談相手を見つけるところから

人間関係に悩みやすい医療系専門職ですが、さまざまな人と接する機会が多いからこそ逃げ道もあります。

まずは相談相手を見つけること。

同僚や先輩、別職種の同期など自分の気持ちを分かってくれる人が必ずいます。

一人で悩みを抱え込まないことも大切です。

激務だから体力や健康上の問題も発生する

いつなんどき人がケガや病気になるかは予想できないため、医療現場は常に慌ただしく流れています。

特に患者数が多い医療機関で働く専門職は、休む暇もなくサービス残業になってしまうことも珍しくありません。

激務になりやすいため、体力と健康面で辛くなり辞めたいと感じる人も多いです。

息が詰まるハードな現場

医療系専門職の辞めたい理由で意外と見られるのがメンタルの不調。

特に、まだ若い専門職の方は現場と人間関係に対しての免疫が薄いため、メンタルの不調を理由に辞めたいと感じる人も多いのです。

医療の現場は精神的にハードです。

人の命に関わる仕事なので、少しのミスも許されません。

常に神経をとがらせて毎日の仕事に取り組むため、真面目で頑張り屋の人ほど追い込まれやすいとも言えます。

体力の負担が少ない個人施設に転職する人も多い

年齢が上がってきて体力的に続けられない場合など、個人施設に転職する人が多い傾向にあります。

手術や入院がおこなわれない個人施設であれば、夜勤もなく患者数も適正なので続けやすいのでしょう。

夜勤がある仕事だから家庭との両立が難しい

医療系専門職の特徴としては夜勤があります。

夜勤があると家族とすれ違いが生じたり、体力的にきつくなって家事育児が困難になることおあるため、家庭との両立には壁が立ちはだかることになります。

医療系専門職はブランクがあっても復帰しやすいため、結婚や出産を機に辞める人も少なくありません。

同じ職種でも夜勤がない仕事を選ぶことも1つ

夜勤がネックになって辞めたいなら、同じ職種でも夜勤をしなくて済む方法を考えてみましょう。

たとえば、最近は離職防止のため、夜勤なしを選べる制度を設けている場合があります。

また、施設規模を変えることで、そもそも夜勤がない勤務先を選ぶことも可能です。

夜勤手当がでない分、給与は下がるでしょうが、高い給与も欲しい、夜勤はやりたくないという視点では、なかなか希望の条件に合った求人は見つかりません。

何を優先したいのかをよく考えて選ぶようにしましょう。

専門職だからこそこだわる「自分の技能を活かせるか」


せっかく身につけた技能をしっかり活かしたいという理由も、医療系専門職からはよく聞かれます。

専門職だからこそ、仕事内容にこだわりたいのでしょう。

他の辞めたい理由に比べると前向きに捉えられやすいため、自身が希望する仕事をやらせてもらえる医療機関に転職できる可能性が高いです。

医療系専門職が辞めたいなら転職を考えよう

医療系専門職は、他業界、業種に比べて独特の辞めたい理由が存在します。

業界全体として人手不足でニーズが高いため、転職チャンスは多い分野。

辞めたい理由を整理したら、転職も前向きに検討していきましょう。

転職エージェントを利用すれば在籍しながらの転職活動が叶います。

求人紹介や日程調整などをおこなってくれるため効率的。

転職先の情報収集力にも強みがあるため、上手に利用しましょう。