新卒の就職活動と違って、転職面接にシーズンなどないと思いますか?

実は秋冬は、10月の異動や4月の一斉採用に向けて活動が本格化するシーズンでもあります。

真夏の暑い時期に活動するよりも体力的な負担が減り、転職希望者にとっても動きやすいシーズンだと言えるでしょう。

秋冬に転職活動をする場合、気になるのはスーツのこと。

どんなスーツを選び、何に気をつけていけばいいのでしょうか。

今回は、秋冬スーツの選び方や注意点、防寒対策を紹介します。

秋冬用スーツってどんなもの?

スーツにはタイプがあり、主には春夏用、オールシーズン用、秋冬用に分類されます。

春夏用やオールシーズン用が背中の裏地を抜いた「背抜き」仕様になっているのに対し、秋冬用は「総裏」と呼ばれる背中部分にしっかりと裏地がついたタイプ。

加えて、生地が厚手で、ウールやカシミヤなど秋冬ならではの防寒性の高い素材を使用しています。

春夏用は生地が薄く軽快な印象を与える一方、秋冬に使うと季節感がなく、どこかちぐはぐな雰囲気になってしまいます。

秋冬の転職面接では、オールシーズン用か秋冬用を選ぶようにしましょう。

追加購入なら茶系スーツがおすすめ

一般的にスーツと言えば、黒やグレー、ネイビーなどが定番です。

季節問わず着られるため使い勝手がいいですよね。

秋冬用スーツで他の応募者に差をつけるなら、茶系スーツもおすすめです。

茶系は薄手の春夏スーツだとやや違和感がありますが、秋冬にでる厚手素材だからこそ、温かみがあってお洒落に見える色です。

リクルートスーツっぽさもないため、社会人経験がある人に適しており、派手な印象もありません。

ただ、着回しという点では黒など定番色には劣るため、すでに定番スーツをもっている人向けです。

スリーピースは業界を選ぶ

ジャケット、ベスト、パンツがセットになったスリーピースも人気があります。

テレビドラマやCMなどで、素敵な外国の方が着こなしているのを見て憧れる方も多いでしょう。

ベストがある分防寒も叶うため、秋冬スーツに選びたいと感じるかもしれません。

お洒落な雰囲気で素敵なスリーピーススーツですが、業界や業種を選ぶのも事実。

転職面接においては「チャラチャラしている。」「見た目だけで中身が伴っていない。」といった印象を与える可能性もあります。

アパレルやゲーム業界など、自由度が高いと言われる業界を志望するなら別ですが、一般的には、転職面接でスリーピースは着用しない方がいいでしょう。

秋冬の転職面接、女性のタイツはアリ?

秋冬の転職面接でスカートスーツだと、足元が寒いという悩みがあります。

ただ、パンツスーツに比べて業界や業種を選ばず好印象を与えやすいスカートスーツ。

地域によってはパンツスーツ1択でしょうが、寒いという理由で避けるのももったいないですよね。

足元の防寒で思い浮かべるのはタイツ。

厚手でスカートでも温かいですし、黒を選べば派手ではないため、転職面接でも利用できると思うかもしれません。

私服だと素敵な厚手のタイツですが、ややカジュアルな印象があるため転職面接では避けた方が無難です。

ベージュのシンプルなストッキングを選びましょう。

夏には涼感ストッキングがあるように、秋冬用の「温かいストッキング」もあります。

秋冬用の温かいストッキングは厚手で素材がしっかりしているため、夏用と比べて伝線しにくいのも魅力。

コンビニやドラッグストア、通販などで売られているためチェックしてみてください。

秋冬スーツよりオールシーズンスーツものがいいの?

秋冬に主に使うスーツより、オールシーズン使えるタイプの方がコスパ的にいいと感じますよね。

ただ、秋冬スーツには下記のようなメリットもあります。

余裕があるなら、秋冬スーツを選んでみてもいいでしょう。

  • オールシーズンより温かいため仕事を快適に進められる
  • 生地に厚みがあるためシルエットを美しく保ちやすい
  • 重厚で高級感がある雰囲気がだせる
  • 秋冬らしい素材感で洗練された印象を与えることができる
  • コートなどがなくても外出しやすい

オールシーズンスーツで乗り切りたい人の秋冬面接スタイル

秋冬らしい雰囲気をだしたいし防寒もしたい、でも秋冬用のスーツを購入する余裕がない場合はどうすればいいのでしょうか。

ネクタイの色や素材で季節感をアップ

男性の場合、スーツが秋冬素材でなくても、ネクタイの色や素材で季節感をだすことができます。

深みがあるボルドーやパープルなどを選び、ウールやカシミアなどを使った厚みのある生地なら、秋冬らしい印象です。

ただし、春夏用の透け感のあるスーツにネクタイだけ秋冬素材だと違和感があります。

秋冬生地のネクタイを選ぶ場合は、生地がしっかりしたオールシーズン用を合わせるようにし、ネクタイとの相性を必ずチェックしましょう。

ネクタイを購入する際にスーツを着ていくのが一番です。

発熱素材のインナーや腹巻で防寒

春夏でも着られるオールシーズン用の場合、防寒面が気になりますよね。

頻繁に雪が降るような地域で活動する場合は、秋冬用を購入せざるを得ないのでしょうか。

今後も仕事でスーツを着る予定があるなら秋冬用の購入がおすすめですが、転職活動以外に使い道がないなら、防寒対策で乗り切りましょう。

最近は発熱素材のインナーの性能が高いですし、薄手なのに暖かい腹巻なども販売されています。

インナーならスーツに比べて低価格で購入できるため、高性能の防寒インナーを選んでみましょう。

中綿の取り外しができるトレンチコートを1着選ぶ

ビジネスの場や転職面接でダウンコートを着るのはNGなので、スーツの上に羽織るならトレンチコートがベスト。

特に、中綿つきで取り外しができると、春と秋にも使え、真冬の寒いときにも登場させられます。

トレンチコートは定番デザインで長く使えるため、1着あればかなりコスパが高いアイテムになるでしょう。

転職活動中の悩みは転職エージェントに相談しよう

どんなスーツが好まれやすいのか、NGスーツはあるのかなど、スーツ選びにも業界ごとに異なる特性があります。

自分ではなかなか判断ができない場合は、転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントは求人紹介をしてくれるだけでなく、転職活動中に感じた素朴な疑問や悩みにも丁寧に答えてくれます。

転職エージェント経由で応募すると内定確率がアップするため、積極的に利用しましょう。