人生で一度は引越しの経験をされたことがあるという方も多いでしょう。

そんなときに、自分では運べない家具などの荷物をスピーディに運んでくれる引越し屋さんに感心したという方もいるかもしれません。

今後需要がなくならない可能性が高いとして、転職先としても興味を持たれる方が多いそうです。

そこで今回は、引越し業界へ転職するために知っておきたい引越し業界の仕事、その魅力や大変さなどについてお話していきます。

引越し屋さんの仕事の魅力とは

今回は、引越し業界の求人の中でも多くを占める現場作業員の仕事について主にお話していきます。いわゆる引越し屋さんの仕事の魅力とはどんなことがあるのでしょうか。

給料が相対的に見て高い傾向にある

経験等にもよりますが、給料を他業界と比較すると相対的に見て高い傾向にあります。

また、現場によっては顧客からお礼のお金をもらえるところもあります。ただ、会社によっては全額会社に提出しなければならないなどの決まりを設けているところもあります。

このあたりはなかなか面接のときには聞けないでしょうから、転職エージェントのキャリアコンサルタントにこっそり聞いてもらう、口コミサイトで情報を探してみるなどされるといいでしょう。

体が鍛えられる

家具などの重たい荷物を運ぶのが日常茶飯事の仕事ですから、仕事をするだけで体が鍛えられます。最近は体を鍛えるのが好きという方も多いですから、そんな方にとってはメリットになるでしょう。

資格や経験がなくても転職できる

引越し屋さんになるに資格がなくても転職がしやすいと言えます。トラックを運転する場合は大型免許が必要なこともありますが、普通免許があればOKという求人も多いです。

また、経験があるにこしたことはありませんが、未経験者であってもきちんと現場で経験を積みながら覚えることができる仕事です。

きちんと指示に従って動けるフットワークの軽さややる気があれば積極的に応募しましょう。

チームワークを活かすことができる

荷物の多い現場などでは何人かのチームで行うことになる引越し作業ですから、チームワークが必要になります。

正社員の場合は同じチームで作業することも多くなり、皆が協力することによって作業がスムーズに終わり、顧客にも満足してもらうことができます。

良いチームワークを築くことができればある意味達成感ややりがいにもつながります。

顧客に感謝される

引越し屋さんがいないと、自分で引越し作業をするのは大変なことです。スピーディに荷物を運んで引越しの手伝いをしてくれた引越し屋さんに感謝する顧客も多く、大きなモチベーションになります。

頑張れば支店長などになることもできる

引越し業界の求人では支店長候補の募集も多くみられます。将来的には支店長として支店を取り仕切ることも可能です。

ただし、まずは現場をやってからというところも多いですから、モチベーションを高く持って現場で多くのことを学ぶ向上心が必要です。

引越し屋さんの仕事の大変なところとは？

それでは、引越し屋さんの仕事の大変なところを見ていきましょう。

完全に肉体労働である

引越し荷物の中には大きい物、重い物がたくさんあります。また、階段を上り下りすることも頻繁にあり、全身を使う肉体労働と言って間違いないでしょう。

けがなどで現場に出られなくなると致命的ですから、自分の体は商売道具だと思って気を配る必要もあります。

顧客の持ち物を運ぶため神経を使う

引越し荷物の中には、取り扱いにかなり注意が必要な物も多く、かなり神経を使う仕事です。力仕事であっても物を雑に扱ったりしてはならず細やかな神経を持てる人である必要があります。

体育会系の縦社会である

引越しの現場は、声を掛け合い力を使う、ある意味体育会系の現場とも言えます。そのため、運動部のような上下関係がしっかりしているところもあります。

一般企業の事務系などの仕事と比べると、縦社会と言える現場も多いです。

土日勤務が多い

引越し屋さんはシフト制を取っている会社が多いようですが、土日は特に引越しをされる方が多いため土日は休みが取りにくいでしょう。

家族や友人と休みを合わせたいという方には難しいかもしれません。

繁忙期は特に忙しい

引越しは時期によってかなり忙しさに違いがあります。特に1月～3月ぐらいの新年度を迎える準備期間などは引越しの需要が多く目の回るほどの忙しさです。

この3ヶ月で1年の7割を稼ぐぐらい忙しいこともあります。逆に言えば繁忙期には稼げるチャンスとも言えるかもしれません。

引越し屋さんに向いているのはどんな人？

では、引越し屋さんにはどんな人が向いているのかを見ていきましょう。

体力に自信がありやる気のある人

運動部で鍛えた経験がある、普段から体を動かすことが好きなどの体力に自信のある方は向いているでしょう。また、テキパキと動ける、指示にきちんと従うことができるなど、やる気を持って仕事に取り組んでくれる人が求められます。

社会人としての責任を持てる人

どんな仕事でも当然かもしれませんが、顧客が引越しに割ける日程は限られています。そのため、現場に必ず行く、遅刻をしないなど社会人としての責任をきちんと果たしてくれる人が向いています。

いざというときの展望を持てる人

体力勝負の引越し屋さんですが、けがや病気などで現場に出られなくなるということについても考えておかなければなりません。

そうなったときに営業や事務職などに転身できるよう、普段から引越し業界の展望や顧客のニーズにアンテナを張り、必要な知識を深めるなど、向上心を持つことが求められます。

引越し屋さんに転職するなら転職エージェント

転職エージェントでは多くの引越し屋さんの求人を見ることができます。また、非公開求人も多数持っており大手引越し会社も見つけることができます。

体力勝負の大変な仕事ですから、給与や待遇にはこだわって多数の求人の中で比較検討されると良いでしょう。

キャリアコンサルタントから、企業の内情を教えてもらうこともできますから、転職活動の大きなヒントになることでしょう。

現場以外の仕事で引越し業界に転職したいなら

引越し業界の求人では現場作業員の仕事が多く見られます。しかし中には事務系の仕事もありますし、受付事務や引越しコーディネーターと呼ばれるような引越しの見積もりを出したり提案をする仕事、営業などもあります。

業界自体に興味があるけれど現場作業員は体力的に難しい…とお考えの方は探してみてもいいでしょう。

ただし、中には最初は現場から、という会社もあるでしょうから実際に行う業務内容についてはしっかりと転職前に確認しておきたいですね。

最後に：人生の節目に立ち会える引越しの仕事

いかがでしたか？現場作業員である引越し屋さんの仕事についてお話してきました。

人が引越しをするときは結婚や就職など人生の節目を迎えている瞬間でもあります。その現場に立ち会い、その瞬間を垣間見ることができる素敵な仕事でもあります。

納得のできる転職活動を行い、そんな引越し屋さんの仕事に就いてください。