40歳以上になると転職が難しいとよく言われます。
しかし、実際のところ、40歳以上であっても積極的に採用している企業は意外とあり、満足のいく転職ができている人も大勢います。
そこで今回は、40歳以上でも積極的に採用している仕事や転職活動時にアピールしたいポイントなどについてお話していきます。
目次
意外と多い！？40歳以上を積極採用している職種・業界
40歳以上になると転職できる企業は一気に少なくなるように感じますが、積極的に採用しているという企業は意外と多いです。
積極採用の企業に絞って転職活動をするのも、スムーズに転職活動を行うための一つの方法です。
では、どのような職種で積極採用しているのかをご紹介していきます。
建設作業員
肉体労働なのに40歳以上？と思うかもしれませんが、肉体労働は最近は若い人に敬遠されることも多く、すぐに辞めてしまうことも多いです。
人材不足が深刻化している建設・土木業界では根性がある40歳以上を求めるという事業主も多いです。
また、日本は今国を挙げての事業が目白押しで、地震大国ということからも将来的な需要はなくならないと考えられます。
清掃作業員
ビルや病院、デパートなど様々な場所での清掃を行う仕事です。
特に年配の女性の方は、丁寧な仕事をしてくれる人材が多く、40代以上でも積極的に募集しているいる企業も多いです。
保養施設、ビルなどの管理
保養施設やビルなどの管理の仕事は建物の管理や見回りなどを行う仕事です。
暇で時間を持て余すイメージがあるかもしれませんが、意外と歩き回ることが多く、忙しい仕事です。
年齢がある程度いっている方が、入居者などから信頼を得やすいため40歳以上の方こそ積極的に応募したい仕事です。
工場内の軽作業
接客が苦手という方は工場内の軽作業がお勧めです。
簡単な検査や梱包などの仕事は意外と多くあり、座りながらできる仕事もあり、年齢不問のことが多いです。
年齢を問わないのは体力的に年齢は関係なく行える作業であるという理由の他、社会人経験がある程度ある方が、勤務態度が真面目で遅刻をしないなど、常識ある行動が取れるからと言う事業主も多いです。
福祉・介護業界での仕事
福祉・介護業界は少子高齢化の日本では将来性のかなり高い業界と言えますが、一方で深刻な人材不足に悩まされています。
そのため、やる気があれば年齢問わず積極的に採用したいという事業主は多く、将来的にも安定して仕事を得やすい業界と言えます。
社会貢献度の高いやりがいのある仕事ですから、仕事にやりがいを求めるという方はチャレンジされることで人生が生き生きと感じられるかもしれません。
この他にも、40歳以上を積極的に採用している企業は多くあります。40歳以上だからと転職自体を諦めている方は、思い込みを捨てて探してみてはいかがでしょうか。
タクシー運転手
道に詳しいのはもちろんですが、乗客への気遣いや会話のチョイスなど、人生経験が豊富な運転手の方が好まれることが多いです。職場には転職組が多くいるので共感も得やすいのも魅力です。
40歳からの転職でアピールしたいポイントとは？
では、40歳からの転職活動中に企業にアピールすべきポイントはどのようなところなのでしょうか。
冷静で落ち着いた言動を見せる
面接や電話対応時などに落ちついた様子を見せることで、相手に「この人は落ち着いていて信頼できる」という安心感を与えることができます。
若年者にはない落ち着きが40歳以上の人が是非アピールしたいポイントです。
健康的なところをアピールする
企業側としては長く働いてもらいたいと思うので、年齢による健康面は気になるところです。
趣味などについてアピールする機会があれば、普段健康に気を使っている様子や運動の習慣などをが伝えられることで安心につながります。
謙虚な姿勢を見せる
企業側が年配の人よりも若い人材を求める理由の一つに、若い人材は謙虚で素直に指導を受けることができるということがあります。
落ち着いた言動を取ることは大切ですが、それを偉そうで横柄な態度を取ることと勘違いしてはいけません。人生経験は豊富であっても仕事上は新人であるという自覚をきちんと持つことは必要なことです。
そのような謙虚な姿勢を面接時にアピールすることができれば、若年者にはない40歳以上の良いところがより魅力的に映るはずです。
自分のキャリアを上手にアピールする
すべての年代の転職において必要なことですが、自分のキャリアや経験を上手にアピールすることが転職を成功させる大きなポイントとなります。
営業のような成績で分かりやすいものがなくても、具体的に転職先で何ができるのかを面接官が想像しやすい実績を伝えましょう。
また、こんなクレーム処理を行った、こんな困難を克服してきたなど人物像が伝わりやすいエピソードを加えるのも良いですね。
職務経歴書にはこだわって
新卒の就職と違い、転職組は前職でどんなことをしてきたのかが具体的に伝わるような職務経歴書を書くことが必要です。
形式通りのことを何となく書くのではなく、客観的に添削してくれるアドバイザーが必要です。
お勧めは転職エージェントに登録して職務経歴書のブラッシュアップを受けることです。担当のキャリアアドバイザーが、企業に上手にアピールできるような職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれるでしょう。
40歳からの転職に必要な努力とは？
ここまでお伝えしてきたように、40歳以上でも積極的に採用している企業は多くありますし、自分のキャリアや実績をアピールすることでスムーズに転職することは十分可能です。
しかし、いくつであっても転職にあたって努力することは必要です。どんな努力があるのでしょうか。
人脈やツールを利用して情報を集める努力
経験豊富な40歳以上ですから、転職にあたっても情報取集をしっかり行うことが大切です。
築いてきた人脈や、転職エージェントなどのツールを利用して賢く必要な情報を集めて転職活動を行う努力が必要です。
資格を取る努力
資格が必要な職種であれば40歳以上であっても資格保有者は重宝されます。
また、資格自体が必要だというよりも、いくつになっても勉強を続ける向上心を持っているということが大きなアピールポイントになることがあります。
日々の健康に気をつける努力
年齢を重ねると、企業側が気になるのが健康面です。若いとき以上に健康に気を配り、絶対に長く働くぞという意欲こそが転職活動を成功させるために必要なことです。
40歳以上の転職は特別難しいわけではない
40歳以上の転職を成功させるためのコツや積極採用の仕事などをご紹介してきました。
年齢による転職の厳しさを口にする人は多くいますが、中には経験もないのに言っているだけの人もたくさんいます。言えるのは、どの年齢でもその年齢なりの難しさがあり、応募の際も年齢によってアピールすべきポイントが違うということです。
求人を探していると、年齢による制限が設けられていることはありますが、それはあくまでも企業が求める人物像を明確にしているにすぎません。
40歳からの転職は前向きに捉えることが何より必要なことなのではないでしょうか。是非諦めずに転職活動を行ってください。
