もう同族企業はうんざり、辞めたくて仕方がない…そんな思いで日々を過ごしていませんか?

日本の会社の多くが同族企業だと言われています。

優良な同族企業も多い中、ブラック企業と言われるような従業員にとって非常に働きづらい会社が多く存在しています。

ブラックな同族企業には特徴があります。もし今いる会社が当てはまっているようならば、早めの転職をおすすめします。

今回は、同族企業の会社の特徴と、嫌気がさしたら早めに転職をした方が良い理由についてお話していきます。

同族企業とは


同族企業とは、創業者とその息子や家族など特定の親族が中心となって行われる企業経営のことです。

社長の息子が常務だったり、その義兄が部長だったりとするようなことは特に中小零細企業などで非常に多くみられる形態です。

同族企業の会社のメリットとは

同族企業が企業経営にもたらすメリットとしては、意思決定がスムーズであったり、場合によっては社員の意見がトップに到達しやすい、親族の人柄によっては和気あいあいと仕事を楽しく行えるなどということなどが挙げられます。

同族企業の会社のこんなところがやばい?同族企業の特徴とは

ただし、これらのメリットは経営する親族の能力や仕事に対する姿勢などが大きく影響するものであり、なかなかこのような同族企業のメリットを感じているという社員は少ないのではないでしょうか。

同族企業の会社にはいわゆるブラック企業と呼ばれるような会社も多く、同族企業に悩まされていて会社を辞めたいと感じている人も多く存在しています。

同族企業によるこんな悩みを抱えていませんか?具体的に見ていきましょう。

社会人経験のない社長の息子が大暴れ

ありがちなのが、一代で会社を築き上げたカリスマ社長の息子が無能であるというケースです。社長自体はたたき上げでカリスマ性があり業績を軌道に乗せた実績があっても、その息子も有能であるとは限りません。

大学を出てフラフラ遊んでいた息子がある日突然自分の上司になり、ビジネス経験もないのに偉そうに指図する…なんてことに憤りを感じる人も多いのではないでしょうか。

社長の間違いを誰も指摘できない

同族企業ではない会社の場合、社長や企業方針に誤りがあった場合でも複数の管理職で会議を開くなどして意見したり修正することが可能です。

また、業績が悪い場合には株主から厳しい意見が上がり社長の座そのものも決して安泰ということはありません。

しかし、同族企業の場合は社長や企業方針に誤りがあったとしても誰も指摘できません。社長や役員の交代なども非常にハードルが高く滅多に起きないことです。

同族企業の場合はよくも悪くも家族をかばいますし親族内で気を遣ったり保身のために意見を言わないということも多いです。

社員の声が聞き入れられないどころか、中間管理職までも同族の場合はそこからトップに届けられることはありません。

能力よりもお気に入りかどうかで出世が決まる

通常は能力や結果で評価されるべき出世に関しても、同族企業の場合は関係のないことが多いです。

もちろん社長が人を見る目がある、能力を平等に評価しようとしている同族企業の会社も中にはありますが、単に親族のお気に入りかどうかが出世を左右するというケースは非常によく聞きます。

数字として結果を出していて社員の人望も厚い、上にしっかり意見も言える優秀な人間が評価されず、社員からの評判が悪く能力がない人材であっても、親族に取りいって役職の座に居座るなどということが往々にしてあるのです。

労働基準法を気にしない会社

同族企業の場合、会社であるという意識が役員たちに薄いということがあります。そのため、労働基準法などの労働法を遵守せず、「なんとなく」で企業経営を行います。

家族だけで経営しているような小さな会社であればそれでも通りますが、従業員を抱える「会社」であるにも関わらず法の知識もなく整備もされていない、それで大丈夫だと勘違いしている経営陣の存在によって、ブラック企業が誕生してしまうのです。

サービス残業は当たり前、休みもろくに取れず低賃金で働かされている…その原因は同族企業にあるのではないでしょうか。

早めに転職した方が良い理由


このように同族企業は、親族の能力や意識が高ければ良い方向に向かうことがありますが、そうでないという状況に悩まされている方は早めに転職をお勧めします。

なぜなら前述した通り同族企業の過ちを指摘する存在がいないため、状況の改善見込みが薄いからです。

労働組合もなければ株主総会もない、だれもトップにNOを言ってくれる人はいません。

従業員たちも余計な労力をかけるよりは泣き寝入りした方がマシという人もいて一致団結は難しいでしょう。

また、同族企業のトップたちが自分たちで意識改革をして従業員の働きやすい職場を作ろうと急に思い立ってくれる確率はかなり低いと考えるべきです。

その少ない確率を信じて、劣悪な労働環境や不当な評価を受け続けても、行きつく先は過労死やストレスによる病気などです。自分や家族の将来にとって良いとは言えないのはないでしょうか。

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転職するなら転職エージェントがお勧め

同族企業の会社に嫌気がさして転職を考えるのであれば、転職活動の方法は転職エージェントをお勧めします。

ハローワークや求人誌、知人の紹介など様々な方法がある転職活動ですが中でも転職エージェントは圧倒的な求人数があり希望の条件に合う求人が見つけやすいからです。

また、担当のキャリアコンサルタントから職務経歴書などの応募書類の添削や面接時のアドバイスを受けたり、面接の日程調整などの具体的なサポートを受けることもできます。登録は無料ですので活用することでスムーズな転職につながることでしょう。

転職エージェントに聞いておきたいこと

転職先も同族企業で同じような悩みに直面しないためにも、転職先の企業が同族企業かは確認するべきです。

企業HPで役員情報を確認したり、口コミサイトなどで情報を得ることができる場合もありますが、そもそもHPすらない場合や情報がないということもあるでしょう。

そんなときに頼りになるのが転職エージェントです。企業の採用担当と密接に連絡を取り合っているキャリアコンサルタントであれば企業内の実情に詳しく、同族企業かどうかを応募前に聞いてくれることも可能です。

面接で直接同族企業かを聞くのはハードルが高いでしょうから、頼ってみてはいかがでしょうか。

同族企業は難しくブラック企業の場合も多い

今回は同族企業の会社に悩みを抱えている人に転職をお勧めする理由についてお話してきました。

同族企業であっても経営者が非常に優秀だったり、同族企業のメリットを生かした素晴らしい経営を行っているところもあります。

ただ、一度染みついたブラック経営はなかなか改善されることは難しく、ましては従業員個人の力ではどうにもなりません。そこで辛い思いをするよりも早くその職場を脱出して自分の人生を生きる方が建設的ではないでしょうか。