目覚ましい進歩を遂げているITですが、その将来性の高さなどからIT業界への転職を考えるという方も多いのではないでしょうか?

今回は、転職する前に知っておきたい、IT業界で働くメリット・デメリットと、IT業界で求められる人材についてお話していきます。

IT業界で働くメリット

まずは、IT業界で働くメリットについてご紹介します。

IT化の加速は当分止まらない

先日ある施設で、ロボットのバーテンダーが人気だという話題を耳にしました。

バーテンダーのような接客業に限らず、私たちの仕事はITの進歩によってますます便利になる一方で、その仕事はどんどん奪われていっています。

事務系の仕事などは10年後にはほとんど人ができることはないなど言われることもあります。そこまで行かないにしても、ITの進化が今後も加速していくことは予想ができます。

これから転職するには一番波に乗りやすい業界ではないでしょうか。

働き方が自由に選べる

IT関連の仕事は、ネットとパソコンがあればどこでもすることができます。最近は在宅での働き方を選んだり、出勤時間帯が自由な会社もあります。

IT業界で働く女性は男性に比べると少ないですが、育児や家事をしながら働き易いということを考えると、女性にとってもメリットが大きいです。

これまでの働き方にとらわれず自分のライフスタイルにあった働き方ができるのはIT業界ならではではないでしょうか。

実力主義

IT業界は若い人でも学歴がなくても、実力があれば出世することも十分可能です。むしろ柔軟な考え方やスキルの高さなどを考えると若者が一番力を発揮できる業界かもしれません。

年功序列的な体質の会社は実はまだまだ世の中にありますが、IT業界に限って言えばほとんど気にすることはないでしょう。女性であっても実力があれば男性以上に稼ぐことも十分可能です。

ただし、逆に言えば同世代での競争は今後激化していくとも考えられますので、IT業界に入ったら常に新しい知識やスキルを身につけ、周囲との差別化を図っていく向上心は必要です。

服装が自由

IT業界であっても営業担当の場合はスーツを着る必要がありますが、内勤のプログラマーなどの場合は社風が自由で服装なども厳しくないところが多いです。

服が好きな方や肩肘張らずに楽な恰好で仕事をしたいという方にとってはメリットです。

IT業界で働くデメリット

続いて、IT業界で働くデメリットについてお話していきます。

残業が多くハード

IT業界の仕事は締め切り日までにプロジェクトを完成させるということの繰り返しで常に納期との戦いでもあります。納期が近くなってくると深夜残業が続いたりとかなりハードな日々を送るということもあります。

納期前でなくても、比較的残業が多く年収の多さも残業がベースにあるということも指摘されています。

コミュニケーション能力が不足する

もちろん企業の方針や業務内容にもよりますが、一日中パソコンと向き合って仕事をしたり、連絡事項もすべてメールで行うなど人とコミュニケーションを取る機会が少ないのがIT業界の特徴でもあります。

人と面と向かって話をするのが苦手な人にとっては楽に感じるかもしれませんが、気を付けないと社会人として最低限のコミュニケーションもできないようになる可能性もあります。

仕事以外の場面や将来的にIT以外の流れがきたときに対応できないというケースも考えられます。

パソコンをメインに使う仕事であっても、その向こうにいるのは人間であるということを常に意識しながら仕事をすることが大切ではないでしょうか。

自分一人で考え込むことが多い

人と接する機会が少ないため何か悩み事があったり辛いことがあっても頼れる人がいなかったり相談したいと思う人が思いつかないこともあります。気持ちが内向きになってしまい精神的に追い込まれていく人もいます。

ひどい場合はうつ病などになってしまう人もいるそうですから、意識的に人付き合いもする必要はあるでしょう。

教育体制が整っていない場合が多い

実力主義のIT業界では、人を育てるというよりは自分でいかにスキルを磨き、新しいアイデアを出していくかが重要です。

社員も自分の仕事や納期で忙しいこともあり、新人に一から丁寧に教育をしてくれるという概念は浸透していないかもしれません。

もちろん企業によってはしっかりとした教育体制が整備されていることもあるでしょうが、相対的に見て教育に期待はできない場合が多いです。

IT業界で求められる人材

IT業界では今後の市場規模のさらなる拡大に備えて、人材の育成や確保が急務となっています。IT業界への転職は今チャンスとも言えますが、どのような人材が求められるのでしょうか。

自由な発想ができる人

自分の考え方に固執したりこだわりが強すぎるよりは自由で柔軟な考え方ができる人の方が時代のニーズを察知したり新しいアイデアでヒット商品を生み出すことができます。

技術のスピードについていける向上心のある人

ITの進歩はすさまじく、常に新しい技術や知識を身につける必要があります。向上心を持って走り続ける覚悟がある人材が求められます。

業務に必要な技術だけでなく、自ら今後必要になりそうな勉強を続けるなどの努力が必要です。

仕事は仕事と割り切れる人

IT業界と言うと、好きなことを仕事にできる楽しさをイメージして転職される方も多いと思います。確かにパソコンが得意な人や特定の知識やスキルがある人にとっては楽しい面も多いです。

しかし、仕事ですから必ずしも自分がやりたいプロジェクトに携われたり、自分の方法を貫けるわけではありません。

あくまでも自分の技術や知識を、会社での与えられた仕事に活かすという考えは持っている必要があります。ある意味、割り切りが必要な仕事でもあります。

IT業界へ転職するなら転職エージェント

IT業界へ転職をするなら転職エージェントに登録することをお勧めします。IT業界は大手はもちろん中小零細の中にも優秀で将来性の高い企業が数多くあります。

自分で優良なIT企業を見つけるのは大変ですが、転職エージェントであれば多数のIT業界の求人を持っていますし、キャリアコンサルタントの力を借りて希望に合うIT企業を探すことができることでしょう。

最後に

いかがでしたか?

今回は、IT業界で働くメリット・デメリット、求められる人材についてお話してきました。

IT業界は非常に将来性が高く今後ますます発展していくと考えられています。やる気と向上心がある方であればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。