毎日毎日、残業をするのが当たり前になっているビジネスマンは世の中にたくさんいます。

自分の働いている会社が残業をする風潮にある会社だと、そのことに疑問すら持たない場合もあります。

しかし、冷静に考えてみると夕方には帰宅ラッシュの時間帯があり、夜7時ぐらいの飲み屋街は仕事帰りのサラリーマンでにぎわっています。

つまり、毎日残業があることが当たり前なのではなく、定時で帰るのが普通なのです。

なぜ一部の人たちは残業を当たり前に感じてしまうのでしょうか?さらに残業を当たり前に感じることで何が起きているのでしょうか。ご紹介していきます。

なぜ残業があるのが当たり前だと思うのか?

残業を毎日当たり前に行っている人は、なぜ当たり前だと思ってしまうのでしょうか?

本当に忙しくて残業をしないと全く終わらない仕事もありますが、私の経験則上、半分以上は以下の理由で残業を行う人がいます。

周りが帰らないから

 

周りの職員が定時になっても帰らないと、自分一人が帰っても良いものなのかと思いますよね?

しかし、定時まで働いたら労働契約上は当然帰っても構わないのです。帰らない周りの人も、あなたと同じように「周りが帰らないから残っているだけ」という場合が意外と多いですよ。

やる仕事があるから

 
確かにやるべき仕事はあるかもしれません。しかし、その仕事は本当に今日中にやらなければならない仕事でしょうか。この質問にYesならば、残ってでもやる必要があるかもしれません。

しかし、今日中にやらなくても良い仕事をやっている人が本当に多いです。やり残しがあるまま帰社するのは、気持ち悪い、すっきりしないと思うかもしれません。

しかし、そんな個人の気分の問題で残業代をもらったり、会社の電気代を利用したりしているということも忘れてはいけません。

さらに言うと、仕事は残りゼロにはほぼならないのです。明日の朝会社に行って、「さて、やることないけど今日は何しよう?」になったら困るのですから。

大抵の場合は、同時にいくつかの仕事を抱えて次の日に繰り越して行うものです。日雇いではないのですから、その日にきれいすっきり仕事が完了できる仕事の方が少ないのです。

残業代込の収入で慣れているから

残業をすることが当たり前になってくると、残業代込みの収入が自分の基本給かのように錯覚してしまいます。

そうなると、その給料がベースになって生活をしていくので、たまに残業が少ない月があると給料が減ったような気になるのです。

しかし本来は、残業代がつかない基本給が自分の給料であることを忘れてはいけません。その基本給で生活できないのなら、その生活レベルには無理がありますし、基本給が自分の市場価値でもあるのです。

残業代が必要だから残業するという考えは冷静に考えるとおかしなことです。仕事がなくても残業代欲しさに残っているということでもあるのですから。

収入に心配があるなら早く帰って副業でもやるという手もあります。

住民税の額が上がって会社にばれるのが気になるなら、年末調整をやらずに確定申告をする、ふるさと納税などで住民税の額を抑えるなど方法はあります。個人の住民税の額などほとんど気にしないという会社も多いです。

帰りづらい雰囲気があるから

本当に全員が仕事に追われて自分だけは帰れる状態にあるのであれば、周りに声かけすることも必要です。

何か手伝えることはないかを聞いてみると、本当にあれば助けになれますし、恐らく半分ぐらいは「大丈夫、何もないよ」と言われることでしょう。

声をかけることで自分が先に帰ることの罪悪感も薄れますし、あなたが帰ることに本当に文句がある人ならば、声かけしたときに仕事の手伝いを頼むべきでしょう。

こうすることで、誰に文句を言われる筋合いもなく堂々と帰ることができるのです。

単に「帰りづらい雰囲気があるから本当は急ぎの仕事はないけれど残業している」という風潮があるのなら、誰か一人がしっかりメリハリをつけて帰るようになると、同志がでてきます。

社内全体で「やることやったらしっかり帰ろう」という雰囲気ができてきます。

最初の一人になるのは勇気がいりますが、すべては自分の人生のためだと思えば何てことはありません。

残業が当たり前になると何が起きるのか

残業が当たり前になってしまうと、このような弊害があります。

体調を崩しやすく医療費がかかっている

残業が慢性化すると段々疲労が溜まってきて体調を崩しやすくなります。その結果医療費がかかってしまい、本来必要のない出費が生まれます。

収入を得るために働いているはずなのに、その収入が体調不良によって支出に変わるというのは本末転倒です。

常に頭がぼーっとしているので良い仕事ができない

深夜残業などで寝不足が続くと、常に頭が冴えない状態が続きます。普段なら思い浮かぶような良いアイデアもでず、効率や優先順位を考えた仕事もできません。

さらにぼんやりしていることでミスにもつながりやすく、結果そのミスを埋めるためにまた残業をするという悪循環に陥ってしまいます。

残業すればいいやという慢心が埋まれ、仕事に最大限集中できない

残業が当たり前になってくると人はどうしても「時間外にやればいいや」という慢心が生まれ、時間内の仕事への集中力が減少してしまいます。

残業をしないことが当たり前だとしっかりと思うことで、目の前の仕事に集中して取り組むことができ、結果として良い仕事にもつながります。

ストレスが溜まりメンタルヘルスに影響が

残業が多くなってくると知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまいます。それがメンタルヘルスに影響を与え、ひどい場合はうつ病などの病気になってしまうこともあります。

うつ病になってしまうと復帰までに時間がかかりますし、傷病手当金では収入の全額が補償されるわけではありません。生活そのものが困難になってしまうことがあります。

努力しても残業をせざるを得ない状況なら

ブラック企業に勤めていたり、パワハラ上司の存在がある場合、自分の努力ではどうしようもなく残業をさせられるというケースもあるでしょう。

その場合は、企業の体質そのものに問題がありますし、パワハラ上司を変えることも難しいです。

そんな場所でずっと働いて自分の人生を無駄に過ごすより、早めに見切りをつけて転職を考えることも必要です。

転職をするなら、転職エージェントに登録すると良いでしょう。応募書類の添削や面接の日程調整など転職活動全般のサポートを行ってくれるので、転職活動がスムーズにいきます。

最後に

いかがでしたか?

今回は、残業が当たり前に感じてしまう理由とその弊害についてお話してきました。大切なのは、自分が今どんな状況で残業をしているのかを客観的に判断することです。

少しの意識や努力で改善されるなら状況も変わりますし、改善不能であれば職場を変えることも必要です。是非参考にしてみてください。