仕事や転職を成功させるためには、自己肯定感を高めることが大切です。自己肯定感が低いと、仕事や転職活動に悪い影響を与えてしまいます。

今回は、自己肯定感が低いことで仕事や転職に与える影響と、自己肯感を高める方法についてご紹介します。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分の能力や存在意義を認めてあげ、このままの自分で良いのだと肯定してあげる感情のことです。

日本人は先進国の中でも特に自己肯定感が低いというデータもあり、それが原因で職場での悩みを抱えたり仕事で力を発揮できないというデメリットがあります。

自己肯定感が低いとどんなことが起きる?

自己肯定感が低いと仕事上どんなことが起きてしまうのでしょうか。

すぐに諦める癖がついてしまい最後までやり抜くことができない

自己肯定感が低い人は自分自身のことを信じていないため、困難なことがあるとすぐに諦めてしまいます。

ほんの少し踏ん張れば乗り切れることであっても、自分を信じ切れないため「どうせ頑張ってもも無駄だ」と思ってしまうです。

仕事上では、仕事のミスをしたり難しい課題にぶつかることも普通にあります。

自己肯定感が低いと、このときにしっかりと対処できないことが続いていき、周囲からの評判も落とすようになります。

自分も難しい仕事を避けるようになってしまい、スキルアップもできないようになります。

人との壁を作りやすくコミュニケーションが取れないようになる

自己肯定感の低い人は、周りが自分のことをよく思っていないと、勝手に思い込む傾向にあります。

相手の些細な一言に傷つきやすくなるため、そのうち傷つくのを避けるために、人に壁を作るようになってしまいます。

壁が厚く周囲とコミュニケーションをうまく取れない人は、自分だけで仕事をするようになり、仕事効率の低下や、ミスにつながるようになってしまいます。

どうせ自分なんてと卑屈になり他人を攻撃することも

自分を認めてあげられない人は、「どうせ私は」と卑屈になりがちです。

その卑屈さから、生き生きと働いていたり、楽しそうに仕事をしている人を見ると、自分と比べてイライラするようになります。

ひどい場合には、その人の悪口を言ったり強い口調で当たってしまうこともあります。

他人を攻撃するようなタイプの人は、自己肯定感が低い人が多いのです。

生きている意味を見いだせずうつ病を引き起こすこともある

自己肯定感が低いということは、自分の存在意義に疑問を感じてしまっている状態です。

生きていることそのものがもはや無意味なのではないか?と思ってしまうこともあり、永遠に答えのでない悩みのループにはまることになります。

これはうつ病などの精神疾患の大きな原因ともなります。

うつ病は一旦なると職場復帰までに時間がかかりますし、最悪の場合自殺などに至るケースもあります。

自己肯定感の低さが転職活動に与える影響とは?

自己肯定感が低い人は転職をするときにも影響を与えてしまいます。どんなことが考えられるのでしょうか。

本当はもっと良い会社に転職できるのにレベルを下げてしまう

自分の能力や良さを認めてあげられないと、本当は実力があって能力が高い人であっても、自分を過小評価してしまうため、応募企業のランクを下げてしまいがちになります。

給料などの条件についてもそうですし、仕事内容もその能力からすればもっとできることがあるのに、誰にでもできるような軽微な仕事につきたがります。

ランクを下げていくと、妥協して転職をするためブラック企業に当たることもあり、転職先でも悩みを抱えて、また転職を繰り返すということになってしまいます。

自分の魅力に気づかないため転職活動でアピールできない

自分で自分の良さを希望企業にアピールするのが転職活動です。

ただ、自分の魅力に気づかない、自分を認めてあげていない自己肯定感の低い人は上手に自己PRを行うことができません。

商品の良さを分かっていない営業が、その商品を売ることができないのと同じことなのです。

ですから、自己肯定感を高めて自分の良さをまずは自分で認識することが、非常に大切なことなのです。

自己肯定感を高める方法とは

では、自己肯定感を高めるにはどのようにすれば良いのでしょうか。

前向きに捉えるのではなく事実として認識するだけ

ポジティブとか前向きとかそういった言葉はときに人を追いつめ、逆効果になってしまうことがあります。

自己肯定感を高めようと無理にポジティブになる必要はありません。

まずは、起きたことを単なる事実として認識するようにしましょう。

例えば、誰かに褒められても前向きに受け取れないという人は、まずは「褒められた」という事実を認識しましょう。

褒められたということは紛れもない事実であって、それ以上でもそれ以下でもないということです。

これを続けていくうちに、良い事実を受け取れない自分をなくすことができます。

小さな成功体験を積み重ねていく

自己肯定感の低い人は、自分の失敗を大きく捉えてしまう代わりに、成功に関しては覚えていないものです。

どんなに些細なことであっても、成功したこともあるはずですから、ノーとなどに書き記しておくと良いです。

例えば、誰かにお礼を言われたこと、入れたお茶が美味しいと言われたこと、いつもより早く資料が完成したことなど、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。

次第に大きな成功にもつながるようになり、自信がついていくようになります。

自分のこともそろそろ許してあげると思おう

自己肯定感が低いといつも自分を責めてしまいますが、そろそろ自分を許してあげましょう。

人をうらやむ気持ちや怒りの感情を持ってしまっても、責める必要はありませんし、そんな感情を持った自分でもいいんだと許してあげることが大切です。

また、自分だって誰かを頼っても良いのだ、ミスをしたっていいのだと、許してあげることで自分を締め付ける心の呪縛が解けていきます。

不安は転職エージェントに相談することで解決しよう

自分では全く能力がないと思っていても、人から見たらすごい経験や資格があって、転職市場での価値が高いという人はいるものです。

自分だけで自分の価値を判断するのではなく、客観的な視点から見てくれる人が必要です。

それには転職エージェントを利用するのが良いでしょう。

キャリアコンサルタントという転職支援のプロがいますから、カウンセリングを通して自分の能力やアピールポイントなどの相談に乗ってくれることでしょう。

応募書類の添削や面接の日程調整なども行ってくれるのもメリットです。転職エージェントの登録は無料なのでぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、自己肯定感の低いことで仕事や転職に与えるデメリットや、自己肯定感を高める方法についてご紹介しました。

自己肯定感を高めてほんの少し視点を変えるだけで、仕事や転職の成功につながります。ぜひ参考にしてみてください。