介護業界で働くケアマネージャーは、適切な介護を行うためになくてはならない存在です。

介護業に携わる人であれば目指すことも多い仕事ですが、実際には激務で大変な仕事であることでも有名です。

今回は、ケアマネージャーの仕事の大変さと、転職先についてお話していきます。

ケアマネージャーの仕事とは?

ケアマネージャーとは介護が必要な人とその家族と面談をし、介護対象者に合った適切なケアプランを作成する仕事です。

また、その後も適切な介護サービスが受けられているのかを確認し、必要に応じて連絡や調整業務も行っていきます。

高齢化社会が進む中でますますその役割は重要になってきていますが、他の介護職と同様に離職率が高く慢性的な人手不足に悩まされています。

ケアマネージャーの仕事はどんなところが大変なのか

ケアマネージャーの仕事は非常に忙しくて激務であることでも知られています。

ケアマネージャーの仕事のどんなところが大変なのかについてご紹介していきます。

介護士とケアマネが兼務の施設は仕事が増えるだけでメリットなし

介護士として働いていた人がケアマネージャーの資格を取得し、同じ施設で働くことは多いようですが、その場合にはこれまでの業務にケアマネージャーの仕事が増えて大変になるだけという場合もあります。

本来であれば介護士とケアマネージャーの仕事は別物であり、担当を分ける必要がありますが、深刻な人手不足に悩まされている介護業界ではそうはいかないのも現状のようです。

ケアマネージャーとしての少ない資格手当がつくだけで、仕事量の割に特段収入が上がることもなく、転職して施設を変えるという人も少なくないようです。

期待するほど給料に反映されないことも

介護士とケアマネージャーの年収は大きく違うと言われており、介護業界で働くのであればいずれはケアマネージャーをと目指す人は多くいます。

しかし実際には、ケアマネージャーになっても言われているほど年収が上がることも少なく、忙しさが増える分大変になるという人も多いです。

ケアマネージャーとは言え、看護師や理学療法士などの別の専門資格を同時に持つ人でないと期待するほどの年収は得られないようです。

家族に制度の理解が得られずクレームを受けることも

ケアマネージャーの仕事として、介護の素人である介護対象者やその家族に対して介護プランや制度の説明などを分かりやすく行うことがあります。

そのため、非常に高いコミュニケーション能力や伝える力が求められるわけですが、相手によっては理解がなくサービスに対して批判的な人もいます。

休みが取れるようになるなど、肉体的に介護士よりも楽になれると言われることもあるケアマネージャーですが、精神的にはかなり大きな負担が増え、うつ病などになる人もいると言われています。

一人当たりの担当が多すぎて激務

ケアマネージャーの制度そのものの問題として、ケアマネージャーの一人当たりの担当が多すぎるのが挙げられます。

本来であれば一人一人丁寧な面談と相談内容の聞き取りを行うことによって、より適したケアプランを作成し、その後のしっかりとケアしていく必要がありますが、担当人数が多すぎるあまりに大事な面談業務がおざなりになってしまっています。

しかし、ケアマネージャーとしても担当人数が多く残業も多くなってしまうことから、その業務量とサービスの質の板挟みにあってしまうのです。

ケアマネージャーの転職先として考えられるのは?

ケアマネージャーとして働いていても、ひたすら残業が多いだけで心身ともに疲れて果ててしまうようではその仕事をするリスクが高すぎます。

年収にも大きく反映されないというのであれば転職を考えてみる必要があります。

では、ケアマネージャーの転職先として考えられる場所について考えてみます。

担当が明確にされている施設を探すべき

ケアマネージャーの給料や待遇は施設ごとに考え方が異なるため、働く施設を変えることで働きやすさが上がる可能性は大いにあります。

せっかく取得したケアマネージャーの資格ですから、まずは活かすことを考えましょう。

ケアマネージャーとして別の施設で働くのであれば、その施設の考え方をしっかり見極めることが大切です。

ケアプランの作成や面談など本来のケアにしっかりと力を入れている施設なのか、ケアマネージャーの担当人数は適正なのか転職前に確認しておきましょう。

また、前述したように、ケアマネージャーの仕事と介護士の仕事の境界線が曖昧な施設も避けるべきです。

しっかりとケアマネージャーの仕事に専念できる環境が整っている施設を探しましょう。

施設の詳細については転職エージェントや転職口コミサイトなど、様々な方法でできる限りの下調べを行うことが大切です。

特に優良な転職エージェントであれば、介護業界に多いブラック企業を避けるよう企業調査を行っていることがあります。

積極的に活用してみましょう。

本当に将来性がある?早めに業界を変えることも手

介護業界自体は、日本の高齢化の深刻さから将来性が非常に高いと言われています。

しかし一方で、その待遇改善は常に足踏み状態で一体いつになったら改善されるのかという気もします。

介護を必要とする人が増えてくるとは言っても、仕事としての将来性が高いとは必ずしも言えないのではないでしょうか?

自分自身の将来のことを考えるのであれば、介護業界ではなく、全く別の成長が見込める業界に飛び込んでみるのも手です。

ただし、別の業界に飛び込むのであれば早いに越したことはありません。

すぐにでも動き出しましょう。

転職イベントに積極的に参加しよう

介護以外の業界に興味があるとは言っても、一体どんな業界があるのか、どんな仕事に将来性があるのかについて正直分からないという場合も多いでしょう。

その場合には、転職フェアなどの転職イベントを利用するのをおすすめします。

様々な業界や業種の企業が集まる転職イベントでは、企業の生の声が聞けますし、これまで思いもよらなかったような興味深い業界や業種との出会いにもつながります。

転職イベントは転職エージェントに登録することで情報を入手することができます。

ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、介護業界で働くケアマネージャーの仕事の大変さと転職先についてご紹介してきました。

介護ケアの中核を成す重要な仕事ですが、仕事の大変さの割にやはり給料や待遇には恵まれておらず、制度そのものにも問題があります。

今一度ケアマネージャーの仕事について振り返り、今後の職業人生のプランを立ててみてはいかがでしょうか?