高学歴なのに転職活動がうまくいかない…。

そんな人は高学歴ゆえの失敗を犯している可能性があります。

プライドを持って転職活動に臨むことは良いことですが、失敗の原因から目を背けてしまうといつになっても転職がうまくいきません。

なぜ転職がうまくいかないのかについて冷静に考えてみることが必要ではないでしょうか?

そこで今回は、高学歴の人が転職でやりがちな失敗と、転職を成功させるために覚えておきたい心得についてご紹介していきます。

高学歴の人が転職でやってしまう失敗とは?

高学歴であれば転職もスムーズに行くと思われがちですが、実は転職活動が全くうまくいかないというケースも多いのです。

ここでは、高学歴の人が転職でやりがちな失敗についてご紹介していきます。

今の職場が合わないのは自分のせいではなく周囲が悪いと思ってしまう

現在の職場で良い成果を挙げることができなかったり、職場の人と合わないなどの理由から転職を考える人は多いですが、高学歴の場合は「自分には非がない」と思ってしまうことがあります。

つまり、今の職場が合わないのは自分のせいではなく、周囲の人や会社の体制などに問題があるという考えです。

もちろん、本人に落ち度がないにもかかわらず職場で苦しい思いをしている人もいますが、大抵の場合どこかに自分にも改善すべき点があるのです。

それを理解した上で、次の職場では気をつけようと意識しての転職であれば良いのですが、自分には非がないと思い込んでの転職では、次の職場での同じような状況に陥る可能性が高いです。

転職を繰り返している高学歴の人は、一度冷静に自分自身を振り返ってみる必要があるのかもしれません。

面接で不採用になるのも相手企業のせいにする

自分に落ち度がないと思うのは転職活動での面接でも同じです。

高学歴の人はプライドが高く、頭が良い自分は仕事もできるはずだと思っている人もいます。

そのため、面接では「不採用になるわけがない」とどこかで思っていますから、いざ不採用になると「相手企業に見る目がなかった」とか「高学歴へのやっかみだ」など企業側のせいにするようになります。

こうなると、今回の面接で何がいけなかったのか、どんなアピールが足りなかったのかなどの反省を行わないため、いつになっても同じことの繰り返しで一向に内定がもらえないということになってしまうのです。

ブランド力を求めるため大企業に限定してしまう

そもそも世の中の親たちが子供を偏差値の高い大学に入れたい理由として「大企業に入って安定した高収入を得てもらいたいから」ということがあります。

中には世間体や人に自慢したいからという理由もあるでしょう。

そのため、子供である本人も転職先は大企業にこだわる傾向があり、人に自慢できる世間体の良い会社に絞ってしまうのです。

しかし、新卒の段階では学歴があることは多少強みになるかもしれませんが、転職の場合には職歴が重視されますから大企業への転職は簡単ではありません。

仕事で成果を挙げてきた人であれば転職できますが、その場合も企業側は仕事の能力を見ているのであって、学歴だけで転職できているわけではないのです。

プライドの高さが鼻につく!?職場の人間関係がうまくいかない

高学歴の人は総じてプライドが高いと言われていますが、それは事実です。

なぜなら偏差値の高い大学に入るために、他の子供たちが遊んでいる間も一生懸命に勉強に取り組んできたという誇りがあるので、プライドが高くなることが自然の流れだからです。

このプライドは決して悪いことではないのですが、他の人からみると鼻につくと感じることもあります。

プライドが邪魔をして人に質問できなかったり、自分の知識を公にしようとする行為はどんな人でもしてしまうことなのですが、学歴が高いということで周囲もそれを敏感に察知してしまうことになります。

勉強以外にも自分を磨く術を持っていたり、謙虚な姿勢を持たないと、職場の人とうまくやっていくことは難しいことです。

高学歴の人が転職を成功させるための心得とは?

高学歴の人が転職を成功させるために覚えておいてほしいことがあります。

その心得について見ていきます。

転職は学歴よりも職歴が重要だと心得よう

繰り返しになりますが、学歴は新卒ではある程度有効ですが、転職の場合は職歴が重視されるため学歴が有利に働くことは少ないと心得ましょう。

応募書類の段階で「会ってみたい」と思ってもらうことはできますが、期待値が大きいだけに会ってみてたいして魅力を感じられないと、逆に高学歴を理由に落とされることがあります。

理由としては前述したような周囲との協調性が保ちにくい人材が多いということなどが挙げられます。

自分の学歴は一旦忘れよう

転職活動をする上で、自分の学歴は一旦忘れましょう。

学歴を除いたときに自分には何が残るのか、どんな強みがあるのかをしっかりと分析する必要があります。

その強みさえしっかりしていれば、高学歴だからといって敬遠されることもなくなります。

今の会社で身につけたスキルや次の会社で活かせるポイントはどんなところでしょうか?

まずは職歴をしっかり構築してから一歩ずつ進めばいい

せっかく偏差値の高い大学に努力して入ったのに、仕事で成果を挙げられなかったり大企業に入れなかったりして焦る気持ちはあるでしょう。

しかし、職業人生はまだまだ先は長いのですから焦る必要はありません。

このあと何十年も仕事をする必要があるのですから、一歩ずつ進んでいけば良いのです。

まずは職歴をしっかり構築することに注力しましょう。

目に見えて分かりやすい営業成績でなくとも良いのです。

コミュニケーション能力や事務処理能力など、どこに行っても活かせるスキルを一つ一つ身につけていきましょう。

転職活動での大きなアピールポイントになるはずです。

転職活動は一人で行わずエージェントを利用しよう

転職活動を一人で行ってしまうと、視野が狭くなり焦りも大きくなります。

特に高学歴で振り返りを行わない癖がある人は、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。

転職活動は、転職エージェントを利用して第三者の目でアドバイスをもらうようにすると良いでしょう。

転職支援のプロであるキャリアコンサルタントが、客観的な視点で転職活動の反省点やあなたの強みなどについてアドバイスをくれるはずです。

転職エージェントは無料で利用できますから、転職を成功に導くためにもぜひ活用してください。

最後に

いかがでしたか?今回は、高学歴の人が転職活動でやりがちな失敗と、転職を成功させるための心得についてご紹介してきました。

高学歴の人は真面目で努力家であることが多いですから、ちょっと視点を変えるだけで他の人に大きな差をつけることができるポテンシャルを持っています。

ぜひ柔軟な姿勢で転職活動に臨んでその能力を十分に発揮してください。