仕事は生活の基盤になるものですから、多少の嫌なことがあっても取り組まなければならないことはあります。

しかし、どんな理不尽なことも受け入れ、自分の意志が全く反映されない操り人形のような働き方は、職業人生を振り返ったときに何をもたらすでしょうか?

言われたとおりのことを言われるとおりにこなしてきた人間は、それ以降どんな人生を歩めば良いのか分からず途方に暮れてしまうことになります。

自分自身が会社の操り人形と化していないかどうか一度真剣に考えてみましょう。

では、どんなときに会社の操り人形と化していると考えられるのでしょうか?

現場の意見が全く聞き入れられないとき

会社が業績を挙げ、より良い企業に成長するためには現場の意見は非常に大切です。

消費者や利用者の生の声が聞ける現場の意見の中にこそ企業経営に大切なヒントが含まれているからです。

しかし、現場の意見が全く聞き入れられない、何を言っても経営者にすら上がらない、そんなときに無力感を持つ人は多いです。

自分は単にロボットのように言われたことをこなすだけの操り人形であって、意見などは求められていないのだと思うのは辛いことです。

絶対的な縦社会に直面したとき

上司の言うことは絶対で、有無を言わさず言うことを聞く。

社会人であれば当たり前だと思うかもしれませんが、上司の言うことに疑問すら持たなくなってしまうと操り人形化しています。

上司だけでなく、先輩の言うことも絶対という場合も同じです。

会社を上げて軍隊のような駒を作りあげていくことに注力しているため、絶対的な縦社会が作り上げられていくのです。

仕事の時間以外にも強要されることがある

仕事だけに限らず、仕事の時間以外の行動についても上司から指示され強要されるあっても疑いもせずやっていると、完全に会社の操り人形になっています。

例えば仕事終わりに頻繁に飲みの付き合いがあったり、ビジネス本を大量に読むことを勧められ、読んだ本の内容や冊数などを伝えないといけない等の強制的な指導などがあります。

それらはあくまでも自分の意志で行うべきものであって、強要するものではありません。

それを疑問にも思わず続けてしまうようでは会社がコントロールしやすい人間に育ってしまいます。

残業するのが当たり前だと思ってしまったとき

仕事は残業するのが当たり前だと思っていませんか?

本来仕事は残業しないのが当たり前で、どうしても時間内にやれなかった仕事を行うのが残業なのです。

しかし、会社の操り人形化している社員は残業することに疑問すら持ちません。

なぜそんなに仕事量が多いのか、なぜ新しく人を雇ってくれないのか、一度本気で考えてみましょう。

会社は、お金をかけずに高い利益を上げたいため、人件費を抑えるために一人あたりの仕事量を増やしているのです。

長時間労働がたたって体を壊したところで、会社は助けてはくれません。

また別の人が同じ目に合うだけで、使い捨てされるのがオチです。

家族や恋人などの本当に大切な人よりも仕事を優先してしまうとき

家族や恋人など本当に大切にしたい、守りたい人がいるのにもかかわらず、いつでも仕事を優先してしまうのが当たり前だと思っている人は、会社の操り人形になっています。

そこに自分の意志はありません。

例えば仕事が原因で家族や恋人を失ったとしても、会社が何かしてくれるでしょうか?

せいぜい「残念だったね」それで終わりです。

失ってから大切な人の存在の大きさに気づくという人たちは世の中に大勢いるのです。

会社に操られていた自分をいくら後悔したところで、大切な人たちは戻ってきません。

家族や恋人などの大切な人たちを本当に大切にできているか、一度じっくりと考えてみるべきです。

経営者と会うと緊張が走るとき

社長などの経営陣と会うと緊張が走るという人は多いでしょう。

それが良い意味の緊張感であれば良いのですが「怖い」「良く思われたい」などの感情は危険です。

上の顔色をうかがっているだけの、典型的な操り人形社員の可能性があります。

それらの感情の中には「雇ってもらっている」という心理があり、自分の立場を守るために会社の言うことを何でも聞いてしまうリスクがあります。

そのような忠誠心の高い人であればあるほど、会社の不正を被らされたり、いざというときにクビになってしまうのです。

クビになっても自分はどこでも生きていける、それぐらい強い気持ちと別の会社でも通用するような能力を身につけるべきではないでしょうか?

自分の意志で仕事をしていないと感じたら転職を考えよう

会社の操り人形のようになっていて、自分の意志で仕事をしていないと感じたら転職を考えてみるべきです。

人生の中の多くを占める仕事の時間を自分の意志で生きていないとすれば、それは自分の意志で人生を生きていないにも等しいことです。

雇われの身だから仕方がないと思わないでください。

雇われるということは、あくまでも単なる働き方の違いなだけであって、そこに自分の意志を込め、やりがいを感じながら仕事をすることは十分に可能なのです。

経営者の中には、従業員の意志を尊重し、現場の意見をしっかりと取り入れながら一緒に会社を成長させたいと感じている人たちも多くいます。

転職をして働く場所を変えるという第一歩を踏み出すことで、自分の意志がある働き方ができるようになるのです。

転職活動は転職エージェントを利用して賢く

会社の操り人形を卒業して転職しようと決意したら、まずは転職エージェントに登録しましょう。

転職エージェントには非公開求人を含む多数の求人がありますから、自分の意見が反映されるような柔軟性の高い会社を探し出すことができます。

また、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントの存在が大きいです。

自分の意志が尊重される会社かどうかを判断する上で、企業の雰囲気や社風を見極めることが大切ですが、キャリアコンサルタントの手を借りることでそれらの内情を探ることができます。

キャリアコンサルタントは企業の内情に詳しいですし、企業の採用担当と密接に連絡を取り合うことで応募者の疑問点を解消するよう尽力してくれます。

転職エージェントは無料で利用できますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、会社の操り人形化しているケースについてご紹介してきました。

自分に当てはまることがあれば、自分の意志で仕事をできているのかについて一度振り返ってみてください。

会社の操り人形になってしまっていたら、現状を打破するためにも転職を考えてみましょう。