社外や社内向けに企業のPRや取材、マスコミ対応などを行う広報の仕事は、タレントのように華やかに感じて憧れるという人も多い仕事です。

その証拠に広報担当は応募者も多く人気が高い職種になっています。

しかし、実際には広報の仕事は非常に地味で評価もされにくいデメリットも多い大変な仕事です。

転職を考える上ではその大変さについても知っておく必要があります。

そこで今回は、広報の仕事のデメリットや大変さについてご紹介していきます。

広報の仕事は華やかな仕事ではない

企業の展示会や発表会などのイベントがあれば広報は大忙しです。

このようなイベントはメディアなどで取り上げられることがあったり、大勢の人が集まることもあるため、広報の仕事が華やかなイメージだと感じやすいかもしれません。

しかし、表舞台にでる仕事はアナウンサーやタレントなどに依頼していますから、広報の仕事はあくまでも裏方になります。

イベントでも会場準備などで肉体的にも大変な仕事をこなすのが広報です。

広報担当は一人か数人。孤独感がある仕事

広報は企業によって求められる役割が異なりますが、チームで広報だけを請け負っているとうことは多くありません。

広報がない企業も多いですし、秘書広報室などのように、通常の秘書業務の合間に広報業務を一部行っている場合もあります。

また、広報担当が一人だけという企業も少なくありません。

一応上司はいますが、広報専門の上司ではありませんから、仕事の具体的な悩みを相談したり仕事のやり方を教えてもらうということはなかなか難しいようです。

広報の仕事は華やかどころか、一人だけで行うこともある孤独な仕事なのです。

会社の顔だから責任が重い仕事

外部からの取材などを受けるときに広報担当が対応することはよくありますが、広報の対応によってはその企業の印象が大きく変わってしまいます。

テレビなどでも、不祥事があった会社の広報担当が非常に横柄な受け答えをしていて、「なんだこの会社は」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか?

実際に不祥事を起こしたのが広報担当ではなくても、その対応によって今後のイメージがどうなるか大きな影響があるのです。

会社の顔として働く広報は非常に責任が重い仕事だということです。

売り上げなどの目に見える成果が分かりにくいから評価されないことも

広報の仕事は営業が売り上げを達成したら評価されるように、成果が分かりやすい仕事ではありません。

宣伝広告とはまた違いますが、自社の活動を社外に知ってもらうための取り組みを行ったり、社内広報の場合には様々な部署を取材して他部署に活動を紹介するなどの仕事を行います。

これらはすべて地道な作業で、一つ一つの活動の積み重ねなのでわかりやすい成果につながるということはないのです。

成果が分かりにくいとモチベーションを保つことも難しく、チームがいないということもあって支え合うこともできません。

社内の人からの理解が得られないことがある

広報の仕事は成果が見えにくいということもあったり、孤独な活動も多いですから、社内の人にとっては「正直何をしている仕事なのかよくわからない」と思われることも多いです。

他部署の人の忙しい時間を使って取材を依頼したり、調整ごとをお願いするわけですが、「なんでこの忙しいのによくわからない仕事を頼まれないといけないのだ。」と横柄な態度で接してくる人もいるのが大変なところです。

会社の不祥事などの対応に追われることもある

自社製品の不具合や会社の不祥事があると広報担当が対応に追われることがあります。

マスコミ対応などはイベントなどであれば華やかに感じるかもしれませんが、外からの避難を集中的に浴びるという意味でも広報がまず出ていかなくてはなりません。

どんなときでも会社の顔になるということは非常に大変なことのなのです。

それでも広報の仕事に転職したいなら

広報の仕事が地味で孤独、大変な仕事だということがお分かりいただけたことでしょう。

それを理解した上で広報の仕事に魅力を感じ、ぜひ広報として働きたいというのであれば、広報の仕事を探してみるのも良いでしょう。

ただし、前述したように広報担当の枠は少なく、どの企業でも必ず広報部があるわけでもありません。

また、未経験から広報に抜擢される可能性も低いですからハードルは高いと思っておくべきです。

それよりも、広報という仕事に囚われず、なぜその企業で働きたいのか、その企業の魅力や自分の能力の活かし方を探っていき、いずれは広報の仕事に就くという道を選択した方が良いかもしれません。

広報の仕事の理解が得られないなら転職しよう

現在広報の仕事をしていて、社内の人の理解が得られず、担当も一人で大変だという方は転職を考えてみることも必要です。

同じ広報の仕事をするのであれば、広報担当を設けている比較的規模の大きい会社への転職が必要になりますが、経験があるということで即戦力として採用される可能性も上がります。

広報は人気の職種ですが、応募者の中には未経験者も多いため経験者がダントツで強くなります。

広報として働いてきた実績こそが大きな武器になることでしょう。

広報の仕事をやめて別の仕事へ転職をしたいと考えるのであれば、広報だけに特化した仕事をしてきたという方は正直厳しくなります。

転職組は即戦力として期待されるだけに、広報以外の仕事ができないというのは大きなデメリットになるからです。

まずは社内異動などで他の仕事を経験してから転職を考えてみるということも手です。

社内異動を経ずに転職を考えるのであれば、未経験でも可能な仕事から地道にやっていくという覚悟も必要になるかもしれません。

転職は転職エージェントを利用するとスムーズ

転職をするのであれば転職エージェントを利用しましょう。

ハローワークや求人誌などでは広報担当を設けている大企業の掲載が少ないですが、転職エージェントであれば大企業などの広報の求人も探すことができます。

また、広報の仕事を辞めて別の仕事に転職する場合であっても、転職支援のプロにどんな仕事が向いているかなど転職に関する様々な相談をすることができます。

転職エージェントの登録は無料なのでぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、広報の仕事のデメリットや大変さについてご紹介しました。

一時期メディアなどで取り上げられることも多く憧れを抱いているという人も多い仕事かもしれません。

しかし、転職してその仕事を長く続けるためには仕事のデメリットについても理解しておく必要があります。今後の転職活動の参考にしてみてください。