最近「逆パワハラ」という言葉をよく聞くようになりました。

強い立場を利用して不利益を与えたり、無理・難題を押し付けることなどがパワハラです。

その逆で、上司が部下からの無視や嫌がらせなどに悩みを抱えている状態。これを「逆パワハラ」と言います。

権限を行使して暴言を吐くようなパワハラ上司もダメですが、気の強い部下が立場をわきまえず横柄な態度を取ったり、上司の命令に従わない状態。

表面には出てきにくい問題ですが、部下からの嫌がらせで労災認定されたケースもあり、潜在的にはかなりの数あると見られています。

そこで今回は、部下からの無視や嫌がらせへの適切な対処方法についてご紹介していきます。

労働基準法やパワハラを盾にして逆ギレする人はどこにでもいる

労働基準法はその名のとおり労働者を守るための法律です。

しかし、メディアなどで取り上げられることも増え、労働者側の知識がついたことから、それを盾にしてすぐに「労基法違反だ!」と騒ぎ立てる人を目にするようになりました。

そのような人は法律に詳しいと自負しているかもしれませんが、実際には浅い知識であることも多く、会社や上司だけでなく職場の同僚たちもうんざりしています。

また、パワハラという言葉が浸透したのをいいことに、ちょっと注意をするだけで「パワハラだ!」と大騒ぎしてしまう世の中です。

そのため、上司が部下に対して萎縮してしまっても仕方のないことですが、それはまるで、暴力的な生徒たちの対応に悩む学校教師のようです。

SNSなどで上司の文句を拡散する若者が増加中

近年はSNSの急速な普及により、会社の不満や上司の悪口をSNSを利用して拡散する若者が増加中です。

実名や所在が明らかに分かるような書き込みもあり、ひどい場合には名誉棄損で訴えられる危険性もあります。

SNSの書き込みのひどさにはニュースなどでも度々取り上げられていますが、それでも減らないことを考えると、申告な問題です。

部下からの嫌がらせが表にでてこない理由

部下からの無視や嫌がらせは、パワハラほど問題視されることはありません。

それは、やはり上司の方がまだまだ強い立場にあることが多いということが理由の一つです。

しかし、それ以外にも表にでてこない理由があります。

それは何なのでしょうか?

管理能力を疑われることになると思ってしまうから

部下からの無視や嫌がらせに悩むのは、中間管理職に多いと言われています。

中間管理職はその名の通り、上からも圧力をかけられ、部下からもきつく当たられることがあり、会社ではいつも板挟み状態にあります。

パワハラの場合は先輩や別の上司に相談するという方法や、会社のコンプライアンス部門に駆け込むという方法があります。

しかし、部下からの逆パワハラの場合は、それができないというのが大きなデメリットです。

上司として部下をコントロールできないことで評価を悪くしたり、出世に影響するのではないかと考えて、誰にも言えず一人で悩むという中間管理職も多いです。

情けないと思ってしまうから

管理職にまで上り詰めた人ですから、仕事に対して誇りを持っており、自分自身にもプライドがあります。

それにも関わらず、自分より年齢も社歴も下の部下になめられて、強く言えない自分に対して情けないと感じてしまうことも考えられます。

そんな自分を責めることはあっても、自身への情けなさや恥ずかしさから表に出せず問題として上がってこないのではないでしょうか?

もちろん上司として部下の指導は必要不可欠ですから、自らの指導能力を高める努力は必要です。

しかし、悪質な嫌がらせやパワハラや労基法を盾にした行為は、メディアに踊らされる社会や会社の制度にも問題があることを忘れないでください。

部下からの嫌がらせにはどう対処するべき?

部下からの無視や嫌がらせなどの「逆パワハラ」にはどのように対処していくのが良いのでしょうか?

その方法についてご紹介していきます。

毅然とした態度で接するべき

どんなに人柄が良く優しい人であっても、部下の教育は上司の重要な仕事です。部下の態度の悪さには毅然とした態度で返しましょう。

下手に気の弱いところを見せたり、気を遣いすぎる様子は返って相手を思い上がらせ、無視や嫌がらせなどのあり得ない行動へと移っていきます。

もちろん、パワハラと呼ばれるような暴力的な言動には注意が必要ですが、毅然とした態度を見せることで部下も調子に乗らないようになります。

何が不満なのかを明らかにする

最初から横柄な態度で臨んでくるようであれば、部下本人の資質が問われる問題のため、人事課などに訴えを起こすことも必要です。

ただし、以前はそんな態度ではなかったのに急に態度が悪化したという場合には、何か不満に感じている要素があるはずです。

まずは何が不満なのかを明らかにすることをしてみましょう。

私が知っているケースでは、ベテラン女性社員が「新入社員の若い女性に対して周囲がちやほやして自分と明らかに差をつけている(と、本人が思っている)」

そのイライラを上司にぶつけ、無視をするようになったという事例がありました。

部下の態度が急変した場合には原因があるはずです。それを明確にして対処することで解決できる問題もあります。

法律への理解を深める

パワハラや労基法を盾に横柄な態度を取る部下は、一般的な法律に関してはある程度把握しています。

しかし、弁護士などのような法律の専門家ではないため、理解していない部分も多いです。

法律のことを出されるとつい萎縮してしまうという方は、そのことを念頭に置いて自分自身も法律に関しての知識を深めるべきです。

上司として人を管理する立場にある人間であれば、労働法などの知識は持っておいて損はなく、それが自分自身を助けてくれることにもなります。

我慢の限界の場合は転職を考えよう

考えられることをすべてやったら、上司としての権限を正当に行使し、部下の異動などを命じるのも考えましょう。

しかし、我慢を続けてきた人にとっては、そこまでの正常な判断ができない状態に陥ってしまうことも考えられます。

実際に部下からの嫌がらせで、うつ病になってしまったというケースもあるぐらいです。

我慢して自身の心と体の健康を害してしまわないように、適切な対処法を覚えておきましょう。

自分のストレスが最高潮になる前に、転職を考えるなど逃げ道を作っておくことは非常に大切です。

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