病院やクリニックなどでの受付や患者案内、レセプトの請求業務などを行う医療事務は女性を中心に人気が高い仕事です。

妊娠・出産を経たあとでも仕事に復帰しやすい、時間の融通が利くなどの理由で募集がでるとあっという間に締め切られてしまいます。

また、役に立つ資格を取ろうと考える人の中には医療事務を目指す人も多く、資格としての人気も高い仕事です。

しかし一方で、辞める人も多い仕事でもあります。

その理由の上位を占めるのは人間関係で、医療事務は人間関係に悩みを抱える人が多い仕事なのです。

ではなぜ医療事務の仕事は人間関係が悪くなりがちなのでしょうか?その理由についてご紹介していきます。

人間関係と一口に言っても結局は仕事に影響している

人間関係があまりよくなくても、仕事自体に何の影響もなく楽しく仕事ができるのであればある程度は問題ないはずです。

人間関係と一口に言っても、結局は仕事そのものに影響しているから辞めるということになるのです。

特に女性が多い医療事務の人間関係はどんな風に仕事に影響するのでしょうか。

例えば、分からないことを教えてもらえない、陰口を叩かれて他の人の協力が得られないなど、陰湿なパターンが多いです。

医療事務の仕事は、事務職とは言え、医療の現場に携わる仕事ですからチームワークや報告が非常に大切になります。

人間関係の悪化によってこのチームワークや協力体制が崩れてしまうと、仕事そのものに影響がでて辞めたくなってしまうということになるのです。

女性が多い職場だから

医療事務の人間関係に悩む人が多い理由としてまず大きいのは、女性中心の職場ということにあります。

時間的な都合がつきやすく家庭との両立がしやすい、女性の方が人当たりの良く窓口業務に向いている、などの様々な理由で医療事務では圧倒的に女性が中心の職場になります。

しかし、女性が集まるということは、男性がいる職場に比べても派閥ができたり、陰口を叩かれたりと、人間関係が難しくなる傾向にあります。

うまく立ち回らないと、自分が陰口やイジメの対象になってしまうこともあります。

「女性は怖い」はある意味本当なのです。

想像以上に忙しくピリピリしたムードになりがちだから

医療事務をやってみたいと考える人の中には、どことなく「楽そう」というイメージを持っている人がいます。

確かに屋外での肉体労働などに比べれば、身体的な負担は少ないかもしれませんが、具合の悪い患者さんの対応をしたり、長く待たせてしまうこともあり、精神的に大変な仕事です。

また、決して暇な仕事ではなく、想像以上に忙しい仕事です。

特に総合病院など患者数が多い医療機関での医療事務はかなり忙しく、次から次へと仕事が舞い込んできます。

現場もピリピリしたムードになりやすく、テキパキと仕事ができないと、他部署の人や先輩たちから怒られたり、同僚からも嫌な視線を送られることもあります。

のんびりと時間が流れる職場であれば、人に優しくできることはあっても、忙しいと周りに気配りできず、厳しい言葉を投げかけてしまうということがあるのです。

ベテランの職員との価値観が合わないことがあるから

医療事務の仕事は、合う人にとっては合う仕事なので長く働くベテランの職員も活躍しています。

本人にとっては周りは皆年下のため気を遣うことがないかもしれませんが、若い人たちにとってはお局様のように怖い存在になることがあります。

特にベテランの人は、自分が若手だった頃のことを忘れてしまうため、仕事ができない若手社員にイライラしてしまい、きつく当たってしまうこともあります。

年齢が離れている女性と付き合うには、うまく可愛がられることができれば良いのですが、嫌われてしまうと非常に仕事がやりにくくなります。

患者対応を押し付けられることが多いから

医療事務の仕事は様々ですが、受付などの患者対応をすることが多くあります。

高齢化もあり、病院はどこに行っても混雑していますから、患者さんたちを長い時間待たせることもあり、クレームを受けることもあります。

また、医師や看護師へのクレームであっても、窓口は医療事務になるため、最初に話を聞くことになります。

しかし、病院では事務職の立場は弱いです。

医師や看護師、医療技術などの専門職に比べて特別な資格が必要ありませんから、専門職たちからは下に見られることもあります。

患者からのクレーム対応に困っても、忙しいことを理由に代わってくれなかったりすることもあります。

そのため、医療事務と他の専門職との間に亀裂が生じたり、不満が募るということもあるのです。

医療事務の人間関係が辛いなら転職しよう

ここまでご紹介したように、医療事務の仕事は人気が高いですが、独特の人間関係が発生するため人間関係に悩むことも多くなります。

自分から挨拶をするなど礼儀をしっかりわきまえるようにする、笑顔を忘れないなどの努力は必要です。

しかし、何をやっても人間関係が良くないというのであれば、早めに見切りをつけることも必要です。

人を変えることはできませんから、本当に辛いのであれば転職を考えてみましょう。

同じ医療関係の事務職でも、一般事務であれば男性もいますから人間関係は比較的良好であることが多いです。

また、窓口業務や電話対応の経験があれば、他業界での接客業や企業の受付業務、一般事務などにも活かすことができます。

医療事務の仕事は接遇スキルが求められることが多いため、他の仕事にも活かすことができます。

前向きに転職に向けて動きだしましょう。

転職は転職エージェントを利用しよう

医療事務での人間関係が辛くて転職をするなら、転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントは、ハローワークや求人誌などに比べても圧倒的に求人数が多く、優良な求人を見つけやすいという特徴があります。

また、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることができますので、転職の成功確率がアップします。

一人でやみくもに転職活動を行うのではなく、転職支援のプロの手を借りると効率よくスムーズな転職が叶います。

転職エージェントの利用は無料ですから活用してみてください。

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辛い人間関係から抜け出そう

今回は、医療事務が人間関係に悩みを抱えやすい理由についてご紹介しました。

人気が高い医療事務の仕事ですが、特殊な環境下での仕事ですから人間関係が難しいという特徴もあります。

人間関係の悩みは辛いですし、精神的に大きな負担になります。

医療事務での人間関係が辛いという場合には我慢しすぎず、早めに動き出すことをおすすめします。