色々応募をしているのになかなか採用が決まらない…と転職活動がうまくいかないと悩んでいる人は多いです。

その理由としては、応募する企業が合っていない可能性がある他に、もしかすると、あなたの姿勢そのものが企業からNGだと思われていることがえられます。

そこで今回は、「こんな人は不採用になる可能性が高い」という典型例をご紹介していきます。実際に企業の人事担当者たちから聞いた話ですので是非参考にしてみてください。

自分の実力と給料の希望が見合っていない

自分の実力を過小評価する必要はありませんが、自分の実力と給料の希望が見合っていない人は不採用になる可能性が高いです。

正直採用担当からすると、「何ができるの?」と言いたくなるぐらい実績もない人に限って給与だけは譲れないということもあるそうです。

そのような人は、給与のことだけでなく、全体的に自分の希望ばかりを相手に伝える傾向にあります。

就職したあとも、権利ばかりを主張して義務を果たさないタイプの厄介な労働者になる可能性が高く、企業側もトラブルを避けるためそのような人の採用は避けると言えます。

また、自分の実力を等身大に捉えられないということは、物事を客観的に見る能力に欠けていたり、自己中心的で周りとの協調性がないなどのコミュニケーション能力が低いということも見て取ることができます。

このような人が内定を勝ち取るのは難しいでしょう。

未経験の仕事に転職するのに年収アップを強く望む人

業界によっては給与の基本水準が高く、転職するだけで給与がアップすることもあります。しかし、それに固執して年収アップを期待しすぎるがあまり、自分が未経験者だということを忘れてしまっている人がいます。

そのような人は、未経験だと最初のうちは思ったほど年収があがらない可能性を知ると、すぐに難色を示して転職活動を行う業界を乗り換えてしまったりと、一向に転職活動が進みません。

未経験の仕事に転職するのに年収アップに固執しすぎるのは、良い転職先を見逃してしまう可能性もあります。

どんな業界であっても、最初のうちは未経験者に対して教育の手間や費用がかかりますし、できないことがほとんどなのですから、給与水準は抑え目になると心得ておきましょう。

経験を積むことで初めて、給与水準の高い業界にいるメリットを受けることができるのです。

また、「未経験者なので最初のうちは給与が減っても仕方がない。早く仕事を覚えて頑張ろう」と、謙虚で向上心のある姿勢は面接官にも伝わるそうです。

自分を過少評価しすぎる人

過大評価する人もうまくいきませんが、逆に自分を過小評価する人も転職活動がなかなか成功しないと言えます。

例えば実績が豊富で、実務に役立つ資格をたくさん持っているなどアピールできるポイントがたくさんあるにもかかわらず過小評価する人がいます。

そのような人は、自分に自信がないため、比較的誰でもできるような簡易な仕事や給与水準の低い小規模な会社ばかりを中心に転職活動を行う傾向があります。

しかし実際は、ハイスペックな人ほど小規模な会社からは採用されにくいという傾向にあります。

なぜかというと、企業は「こんなにハイスペックな人がきても周りから浮いてしまうし、本人も実力が発揮できなくて辞めてしまうのではないか」と思うからです。

普通であれば、能力が高ければ高いほど採用されやすい人材であるという気がするかもしれませんが、実はそうでもないのです。

能力が非常に高くて実力を持て余すような人は実際はやりづらい…と企業側が尻込みしてしまうケースも多く、応募者本人としては内定がもらえないからますます自信をなくしてしまうという悪循環に陥ることになってしまいます。

このようなことを避けるためには、自分の市場価値を冷静に、客観的に見極めるためには第三者の意見が非常に重要になります。

特に転職エージェントに登録することで、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントの客観的な意見が聞けますから、自分の市場価値がどれぐらいかよくわからないという方はキャリアコンサルタントの意見を参考にしてみると良いでしょう。

転職先の企業で自分のなりたい夢を叶えようとする人

例えば美容業界に転職したい人で「今は全く美容に気を使っていないけれど、美容業界に入ることで美しくなれるかもしれない」と期待して応募する人。

また、事務職に転職したい人で「一般常識を知らないから事務職で働くことで常識を学びたい」と転職先を学校かのように勘違いしている人。

このような、「今自分が何の努力もせず、何も持っていないけれど、転職すればそのスキルを得ることができる」と、転職先の企業をある意味利用しようとする気が満々の、自分本位な人がいます。

この考えは一つの側面から見ると間違ってはいないのですが、それを前面に押し出しても企業側としては「で?あなたのなりたい像は分かったけれど、実際には何ができるの?」という話になります。

自分のスキルアップのために転職先を利用するのは良いですが、自社で役立ててくれるスキルが何もない人を企業が採用したいと思うでしょうか。

特に新卒組と違い、転職組にとっては「実際に転職先の企業でどんな貢献ができるか」は非常に重要な要素となります。

自分の夢や希望と、実際にやれることの両方を持たないと、転職組のアピールとしては弱いと言えます。これを理解しておかないと、いつまで経っても内定を勝ち取ることはできないでしょう。

見た目が不潔な印象な人

人と会うのに第一印象が大切だから身だしなみに気を付けよう、というのはよく聞く話ですが、実は人事担当者は私たちが思っている以上に見た目の清潔感を大切にするようです。

特に営業職や外部の人と接する機会のある職種の場合、「非常に太っている」「髪がボサボサで清潔感がない」などの見た目だと、それだけで選考レースから外されることがあります。

そんなことで?と思うかもしれませんが、実際の企業の現場では、取引先企業の担当者が女性の場合などは特に「生理的に受け付けない」という理由で担当を変えて欲しいと依頼してくるケースが多いと聞きました。

担当を変えて欲しいと言われるのは企業にとって好ましくないことですし、事前にそうならないような人材を採用したいと思うのは当然のことと言えます。

また、周りが気になる見た目の印象に気を使えないという「心配り」の面でもマイナスポイントでしょうし、「自己管理能力の低い人」だと判断されることもあるそうです。

自分自身を客観的に見つめて転職を成功させよう

いかがでしたでしょうか?

人事担当者が語った、不採用になりがちな人の典型例をご紹介してきました。

転職活動を成功させて内定を勝ち取るには、自分自身をしっかりと等身大に見つめる謙虚さと、自分の良さを発揮したいと思うチャレンジ精神も必要なのだと感じました。

また、見た目の印象についても今すぐ工夫できることも多いですから是非参考にしてみてください。