学歴コンプレックスがある人というのは世の中に一定数います。中には「学歴がないから転職は諦める」と思っている人もいます。

今の仕事に不満は感じているけれど学歴がないからどうせ無理だろうと、年収アップやキャリアアップの機会がないと思ってしまっているのです。

しかしちょっと待って欲しいのです。転職市場には学歴がなくても転職できる良い求人がたくさん転がっています。

そこで今回は、学歴コンプレックスを抱えている人に伝えたい転職市場の現状と正しい転職方法についてお話していきます。

学歴コンプレックスを抱えている人が覚えておいて欲しいこと

学歴がなくても仕事ができる人は山ほどいる

これはよく言われることかもしれませんが、学歴がなくても地頭力があって仕事ができる人は山ほどいます。私が知っている人も高卒ですが非常に頭が良く仕事ができました。

頭が良いというのはもちろん勉強ができるということではなく、仕事をどんな風にやったら効率的なのか、相手が何を求めているのかを考える頭の良さがあるということです。

彼もまた学歴にコンプレックスを抱いているようでしたが、「自分は学歴がない分仕事の仕方に頭を使ったりコミュニケーションを大切にする」と言っていました。

周囲の評価は非常に高く大卒の人間もこぞって仕事での困りごとがあったら彼を頼るといった状況でした。

彼以外にも学歴は高くないけれど非常に優秀な人材を何人も知っています。逆に、有名大学を出ていても仕事の覚えが悪く、同じミスを何回も繰り返すという人も多いものです。

本当に学歴と仕事の成果は関係ないのです。

中途採用では新卒ほど学歴は問われない

新卒はキャリアがないため、その人を見る上で学歴が貴重な判断材料になってしまうのも事実ですが、中途採用はキャリアがあるためそのキャリアが重要になってきます。

つまり、前職で何をしていて転職後にどんなことに生かせるのかを見るので学歴はほとんど関係ないのです。

中途採用者に求めるのは即戦力なので学歴があって何のキャリアもない人材よりも、学歴はないけれど転職後に活躍できる姿が想像できる人材を採用したいのです。

そうでなければ中途採用枠ではなく新卒枠のみを設置するはずです。中途採用枠の場合は学歴がよくても「へーすごいね」と好印象を与えるかもしれませんが、所詮はその程度で終わりです。

求人票の学歴は便宜上のものにすぎないことも

求人欄を見たときに「大卒以上」と学歴が指定してある場合があります。学歴コンプレックスを抱えている人はこれを見て「所詮学歴社会か」と思うかもしれません。

しかし企業側からすると応募の門戸を広げすぎて採用活動の手間を増やすより、ある程度絞ることで採用の手間を減らしているにすぎません。

もちろん一部の企業は本当に学歴を重視して中には有名大学出身でないと採用しないと暗黙のルールがあるような会社も存在しています。

しかしそれはごく一部で、ほとんどの企業が学歴よりもキャリアやスキルを重視しています。

たとえ高卒であっても、職務経歴書を見たときに経験豊富でスキルが求めている人物像とマッチするのであれば面接の連絡がかかってくることが多いです。学歴がないからと言って諦めずに応募しましょう。

学歴不問の求人も多くある

ある調査によると、学歴を問う求人は全体の6割程度だそうです。その6割の中でも高卒以上か短大・大学卒以上かも異なりますから実際に自分の学歴と合致するかの割合はまた変わります。

これを多いと見るか少ないと見るかですが、数ある求人のうち半分近くが学歴不問ということは学歴がなくても転職を諦める必要は全くないと言えるのではないでしょうか。

前述したように学歴要件を便宜上設けているだけであって、キャリアがあれば別に学歴がなくてもOKという企業も多いと考えるとなおさらです。

学歴不問が多い業種は?

学歴を問われないことが多い業種としては旅行や飲食店、IT・Web関連などが挙げられます。高いコミュニケーション能力が求められる業種や技術力が物を言う業種ですね。

学歴にコンプレックスを抱えていて転職が難しいのではと感じる方はこのような業種にチャレンジされるのも良いのではないでしょうか。

人と接するのが好きという方は旅行や飲食店は向いていますし、IT・Web関連は年齢に関係なく評価されることも多くやりがいが感じられるはずです。

学歴コンプレックスを抱えている人の正しい転職活動の方法

学歴がないと言う人はどのように転職活動を進めていけば良いのでしょうか。

学歴がない人のアピール方法

学歴がない人はなぜその会社では学歴が求められたのかを一度考えてみると良いです。例えば大抵学歴要件を設ける理由としては、地頭や一般常識レベルを判断したいということが多いです。

大学によって勉強する内容は違いますから大学で学ぶことが必要なのではありません。

普段から本や新聞を読んだりすることで、多くの企業が求める程度の一般常識や教養は身につけることができますし、仕事をする上での考える力があれば学歴要件についてはクリアできるでしょう。

面接でも、普段からよく本を読むとかこんなことに興味を持って勉強しているとか、学歴が気にならない程度の教養があることをアピールすると企業としても安心材料になります。

また、敬語の使い方がしっかりできていると知的で常識ある印象を与えます。正しい敬語の使い方はいくらでも学習できますからしっかりと身につけておくようにしましょう。

転職活動のサポーターに

学歴コンプレックスを抱えている方、は転職活動をする際に転職エージェントを利用すると良いです。

履歴書や職務経歴書などのブラッシュアップを徹底的に行ってくれますから、学歴がない場合でも、企業の採用担当者の目に留まるような応募書類の作成に一役買ってくれます。

また、ハローワークや求人誌などを利用した他の転職活動方法と比べて、圧倒的に求人の数が多いです。

そのため学歴がなくても応募しやすい企業や希望の条件に合った求人が見つけやすいのもメリットです。登録は無料ですからぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?

今回は、学歴コンプレックスを抱えている人に転職市場の現状と正しい転職方法についてお話してきました。

学歴がなくても年収やキャリアアップは十分可能です。自分の可能性を諦めずにぜひチャレンジしてください。その先にはより良い職業人生が待っているはずです。