職場や道端などで目にする機会が多い自動販売機。

身近な自動販売機に関わる仕事である自販機オペレーターは、非常に過酷な労働で有名です。若くて体力があるうちにしかできない仕事だと、感じている人も多いです。

簡単に長く続けられる仕事ではないので、転職を考えてみることも必要です。

そこで今回は、自販機オペレーターの仕事の大変さや転職先、転職活動でのアピールポイントについてご紹介していきます。

自販機オペレーターの仕事とは?


自販機オペレーターと言うと聞きなれない仕事のように感じるかもしれませんが、職場などの自動販売機が置いてあるところで、飲料の補充やメンテナンスを行っている人を見たことがないでしょうか?

飲料メーカーなどに所属する職員が行っている場合もありますし、最近はその下請けの会社が自販機の管理や設置、営業などをすべて請け負っている場合が多いです。

この人たちの仕事を自販機オペレーターと呼ぶことがあります。

自販機オペレーターの仕事はどんなところが大変?

自販機オペレーターの仕事は相当きついと聞きますが、どんなところが大変なのでしょうか。

大変なのに給料が安い

自販機オペレーターを専門に行う場合には、その給料についてはかなり低いと言われています。

会社の規模や地域によりますが、だいたい平均して年収350万~400万円前後と言われています。

仕事の大変さの割に安い給料ではモチベーションも上がりません。

体力的に長く続けることも難しいため、使い捨て産業と言われることもあります。

とにかく体力仕事

自販機オペレーターの1日は、とにかく飲料の補充やメンテナンスの連続で常に動かしています。

飲料の上げ下ろしの動きもありますし、重たい飲料の段ボールを運ぶことも日常的な仕事です。

会社などの設置場所によっては階段の上り下りが生じることもありますし、足腰にも負担がかかるきつい仕事です。

また、自販機は各地に大量にあるので、決められた箇所を回るにはスピードも必要です、補充が終わったら急いで次の場所へトラックを走らせ、息つく間もありません。

自販機が飽和状態で営業が取れにくい


自販機オペレーターは、自販機の管理や飲料補充だけでなく、新たに自販機を置いてもらうための営業活動も行います。

ここに置いてもらえないかと思う場所のオーナーを訪ねたり、企業を突然訪問するなどして営業を行います。

企業などにとってみれば、自販機を置くことで社員の職場への満足度が上がることもあり、契約金などがもらえるなどのメリットもあるので、置き場所さえあれば良いというわけです。

しかし、すでに自販機が設置されている場所がほとんどで、どこも飽和状態です。

置いてあげたくても置けないと断られることが多いです。

いつになったら別の仕事ができるのか、希望が見えない

飲料メーカーやその下請け企業でこの仕事につく場合には、この仕事をひたすらやり続けることになります。

いずれ事務所での管理職などになりたいと目指す場合であっても、まずは現場からということで、少なくとも最初の数年はこの仕事を永遠と繰り返す日々が続くようです。

いつになったら別の仕事ができるのか、果たして本当にキャリアアップができるのか、先の見えないその状況に不安感を覚え、希望が見えないと嘆く人も多いです。

自販機オペレーターの仕事からの転職先は?

自販機オペレーターはとにかく大変で離職率も高い仕事ですが、転職先としてはどのような仕事が考えられるのでしょうか。

体力があるのは何よりの強み。でももっと体が楽な仕事にしよう

自販機オペレーターとして日々足腰を使って動き回っていた人であれば、相当の体力がついていることでしょう。

体力があるということはどんな仕事をするにしても強みになります。

ただ、同じ体力仕事に転職するのでは、体力的にきついことに変わりはありません。

年齢を重ねると体力が衰えて働きにくくなるということも踏まえ、キャリアアップの流れが明確な企業か、もっと体力的な負担が少ない仕事につくことがおすすめです。

営業的要素が多いから営業全般向いている


自販機オペレーターは、営業活動も大変な仕事です。

自販機オペレーターの仕事は基本的に飛び込み営業も多いため、度胸はついています。

最近は他の業界では、営業活動に飛び込みを利用するケースも昔に比べると大分減ってきました。

そういう意味では、飛び込み営業で鍛えた度胸があれば、どこに行ってもやっていけると言えるのではないでしょうか?

自販機のように飽和状態にある商品の営業ではなく、今後増えていくだろうと予想される分野や、時代背景が変わっても一定の需要が見込める商品はあります。

将来性を考えると、医療や介護の分野は需要が伸びる可能性が高いです。

自分が好きなものや魅力を感じているものの中から、扱っている会社を探してみるのも手です。

流通や配送関係の仕事も

自販機オペレーターは、担当の地域をルートに従って行うことがあります。

飲料を運ぶために小型トラックを運転することもありますので、流通・配送関係の仕事も似た要素があります。

扱う物によっては重たいものもあって大変な仕事のことも多いですが、配送した後の設置や管理作業がないことを考えると良いのではないでしょうか?

転職するなら転職エージェント

自販機オペレーターがきつすぎて転職をする場合には、転職エージェントを利用しましょう。

ハローワークや求人誌などと比較しても全国に多数の求人があるため、希望の条件に合う求人が見つけやすいところがメリットです。

また、応募書類の添削や相談、面接の日程調整など様々なサポートを無料で行ってくれるところも大きいです。

転職を成功させるためにぜひ活用してみてください。

転職活動でアピールしたいポイントとは

自販機オペレーターの仕事を辞めて転職活動をする際には、オペレーターとして鍛えたどのような点をアピールしていけば良いのでしょうか。

体力に自信があるのは企業の安心感につながる

転職活動でのアピールポイントとしては、ぜひその体力を積極的にアピールしましょう。

もちろん体力だけあってもだめですが、企業にとっては、優秀でも体が弱くていつ休むかわからない人よりも体力があってバリバリ仕事に打ち込めるということは安心材料になります。

日頃から健康にも気を遣っていることなども合わせてアピールすると良いです。

営業で活かした笑顔と明るさをアピール

飛び込み営業や補充作業のときなどに、設置場所の企業に挨拶をしたり明るい対応をすることは非常に大切です。

そのため自販機オペレーターは、明るく笑顔ではきはきとした対応を行うことを徹底的に上から言われていることがあります。

そこで鍛えた明るさと笑顔で、「この人と一緒に働きたいな」と思ってもらえることは可能です。

一つのことに集中して取り組める集中力を伝えよう

自販機オペレーターは、1日中ひたすら飲料補充の繰り返し作業に終始することもある仕事です。

体力的に大変なこの作業を繰り返し行うことで、相当な集中力と我慢強さが身につきます。

これはどんな仕事をするにしても必要な要素ですから、ぜひアピールしてください。

過酷な自動販売機オペレーターからの転職を

今回は、自販機オペレーターの仕事の大変さと転職先、転職活動時のアピールポイントについてご紹介しました。

想像以上に大変な仕事なので、仕事が辛いと感じている場合には転職を考えてみましょう。