神奈川県在住 男性40歳 化粧品メーカーマネージャー

某化粧品メーカーから同業界にの社長職に転職をした私の転職体験談をお話します。転職で社長職に就くというのは珍しいケースではないかと思います。

転職前の仕事

転職前に勤めていた会社は某化粧品メーカーです。業界ではそこそこ大きく誰でも聞いたことがある会社です。そこで私は経営企画の仕事をしていました。

仕事内容は全社の経営戦略を作るとか、各事業部に出かけて行って一緒に事業戦略を作り、実行状況を確認する、などの仕事が主なものでした。

新規事業を立ち上げる

同時に新規事業の立案もミッションとして入っており、ある時に自分のアイデアをベースにした新規事業の提案を経営に対して行いました。

そのアイデアが無事承認されたため経営企画を離れて、子会社を作りそこに出向して新規事業に携わることになりました。

新規事業の内容については自信があったので、意気に燃え、当然自分がその会社の責任者になって自分で事業を推進していけるのだろうと思っていました。しかし、ふたを開けてみると社長になったのは定年前の部長で、私は取締役でした。

新規事業を進めてみるが

それでも、事業がうまく進むならポジションは関係ないと思い、実質的には自分が事業推進をするつもりでいました。

しかし、社長は自分の子飼いの若手を3人ばかり連れてきて、その人間に事業推進をやらせるといいました。それは、経験的にも無理がある話なので私は異論を唱えましたが聞き入れてもらえません。

社長は根っから組織人なのでしょうがないですが、社長がそう考えるなら従うことを決め、そのバックアップをしっかり行って、何とか事業を成功させようと思いました。

そして私は、事業推進以外の、経理、人事、法務などの管理面全体を見ることになりました。

やはり仕事ができない若手

若手の仕事の進め方は私からすれば歯がゆいばかりでした。このままでは上手くいくはずの事業も絶対に失敗するという焦りがあり、その都度それを社長に訴えました。

しかし社長は「若手を育てたい」という一点張りでらちがあきません。

本社の経営会議でも突っ込まれる

月に1度の本社の経営会議に社長と私が出席し、事業がうまく進んでいないことについて役員から責められます。その都度、私は言い訳をしなければならず、場合によっては本社から借り入れを頼まなければならない、というのが毎回にように発生しました。

私は「自分は事業推進に関わっていない」ということも言い訳になるので言うことができず、毎回悔しいたる思いで謝るばかりでした。

こんな風に、仕事の権限も裁量もないのに責任と若手の尻ぬぐいま\ばかりさせられるのでは、意味がないと強烈に思いうようになりました。

本社に戻る意向を出すこともできず、会社を辞めることを考えました。

実際の転職活動

それで、早速いろいろな転職サイトに登録し、転職エージェントにも連絡を取って転職活動を始めました。仕事の合間を見ては面接に行きました。

その結果、2か月で同じような化粧品メーカーの子会社の社長のポジションが決まりました。子会社とはいえ社長なので、今までのやりたくでもできなかった欲求不満を思い切りぶつけるつもりで、意気揚々とその会社に転職しました。

転職をしてみて

社長職の転職のためいきなり経営者としてのスタートになります。会社経営は何かと大変なことが多いですがやりがいは非常にあります。仕事におけるストレスは少なくなり、転職してよかったと思っています。