失敗は成功の元とは言え、実際に自分が転職を失敗して痛い目に合うことは避けたいというものです。

そこで今回は、転職を失敗したと感じた人たちのケースを元に、どんな対策を講じるべきかをご紹介していきます。

転職成功を叶えるためには、失敗談を参考にして同じような失敗をしないようにすることが大切です。

社内の雰囲気が悪かった

やりたい仕事があって転職したのに、入ってみたら社内の人間関係がギスギスしていたり、社長がワンマンで誰も逆らえないなど、社内の雰囲気が最悪だったという失敗があります。

これは、「職場の人間関係だけは入ってみなくては分からない。」と、社風や経営者の人柄などを確認していなかったから起こることです。

一人一人との相性は実際に付き合ってみなければ分かりませんが、ある程度どんな雰囲気の会社なのかは調べることはできます。

職場見学や面接での質問、同族経営かどうかを調べるだけでも推測できることはあります。

人間関係は仕事内容以上にきつく感じる人もいるポイントですから、可能な限り確認しておきましょう。

残業が増えてしまった

残業の多さがネックになって辞めたのに、逆に転職して残業が増えてしまうことがあります。

例えば募集要項に書かれている残業時間は20時間だったのに実際は3倍近くあるとか、残業代を申請しないだけでサービス残業が慢性的にある社風だとか、実態は異なるというケースが多いです。

この失敗を防ぐためには、募集要項の内容を鵜呑みにせず面接で実態を確認することです。

残業が何時間か直接聞くよりも、1日のタイムスケジュールを確認したり、繁忙期があるのかなどを聞くと良いでしょう。

残業時間がそれなりにありそうな会社であれば、恐らくまた同じ理由で辞めたくなります。

その時点で別の企業をあたるのも賢い選択です。

給与が思っているよりも少なかった

転職して給与が下がってしまい、生活が厳しくなるというのも意外と多い失敗です。

残念ながらこの失敗の原因は、事前の確認や知識が不足していたことがほとんどです。

内定をもらったら労働条件通知書などの書面で、給与を含むすべての労働条件を確認しておくべきです。

その時点で怪しい点があれば内定辞退すれば良いのであって、募集要項や面接で言われたことを信じ過ぎるのはいけません。

また、まだ若い人など税金や社会保険の知識が不足している人でやりがちなのが、給与の額面を実際にもらえる額だと勘違いしてしまうことです。

額面からは税金や社会保険料、その他引かれるものがあるということは忘れないでおきましょう。

経営者の考え方に納得できず辞めたくなった

転職してから経営方針に違和感を感じたり、部下の意見が聞き入れられない環境でやりたい仕事ができないということがあります。

これは、転職前に経営方針を十分に確認したり、面接で経営者の話をしっかり聞いておかなかったことが原因です。

特に規模が小さい会社の場合は、経営者自ら面接に登場することがありますが、どことなく堂々としていてカリスマ性があるように感じてしまうことがあります。

経営者の雰囲気だけに惑わされてはいけません。

経営者の考え方と、自分の仕事への考え方の方向性が一致しているのかなどを、しっかり見極めるようにしましょう。

ハードワークへの耐性がなかった

「やりがいある仕事に転職したい。」「もっと責任ある仕事に関わりたい。」と転職して失敗してしまうケースとして、ハードワークへの耐性がないということがあります。

これは、やりがいさえあれば大変な仕事でも耐えられると、自分の体力や精神力を高く見積もり過ぎてしまったため起こります。

やりがいは大切ですが、仕事は給与や労働時間などその他の要素とのバランスが大事なものです。

熱い気持ちはよいのですが、自分を客観視する冷静さを持ちましょう。

同じく前職であまり残業がなかったという人も、残業があることが想像以上にきついことだったと気付く場合があります。

残業が多い職場に一度もいたことがないという人は、残業が少ない現職が恵まれているという点についても一度考えておくべきです。

想定外の仕事が多くあった

特に未経験職種への転職者で多い失敗として、想定外の仕事があることに悩まされるということがあります。

その職種への憧れが強くて転職した場合なども、大変な仕事の方が多くて辛くなるとうことがあります。

これは職種研究を怠ったとか、仕事内容の良い面しか見ていなかったなどが原因です。

職種変更や経験が少ない職種への転職を行う場合、職種研究を通じて、仕事の良い面だけでなく悪い面も見つめておくことが大切です。

仕事は自分が得意なこと、好きなことだけをやれるということではありません。

嫌な仕事や苦手な仕事に直面したとき、どう乗り越えられるのかを考えておきましょう。

自分を高く見積もりすぎてプレッシャーに負けた

大幅な年収アップを望んだり、前職より規模が大きい会社に転職する場合など、面接でうまくアピールできて転職したとしても、転職後に苦労することがあります。

周囲の期待に応えられないことに転職してから気付いたり、仕事についていけずにミスを連発したりするのです。

企業側にとっても、思っていたレベルに達していない転職者は悩みの種となり信頼関係もギクシャクします。

転職してステップアップしたいという想いは大切なことですが、これまでのスキルや経験をすぐに活かせる職場を選ぶのが転職成功のカギです。

自分の実力を見誤ることのないように、必要以上に自分を大きく見せることはやめて、等身大の自分でチャレンジしましょう。

転職を成功に導く転職活動の方法は?

転職を失敗したくないという想いが強いなら、転職支援のプロである転職エージェントを利用して転職活動をするのがおすすめです。

転職先を決めるには事前確認が必要な点が山ほどありますし、自分一人で情報収集するのは限界があるというものです。

転職エージェントであれば企業とパイプがあって情報を持っていることがありますし、面接で聞きにくいことを確認してくれる、効果的な聞き方をアドバイスしてくれるなどメリットが大きいです。

転職活動全体を通じて全面的にサポートしてくれますので、上手に活用してください。

最後に

いかがでしたか?今回は転職を失敗したケースから見る対策をご紹介しました。

他人の失敗談はリスクヘッジとして有効に使うべきです。

ぜひ今回ご紹介したケースを参考に、同じような失敗をしないように転職活動を行ってください。