異職種へ転職したい気持ちはあっても、職種変更はリスクが伴い、内定確率が下がると言われています。

いばらの道に突き進むのか、夢や希望より現実を取るのか、判断に迷うところでしょう。

ここでは、異職種へ転職するかどうかの判断材料にしてもらうため、異職種への転職で必要なことを紹介します。

可能性がない勝負に挑むのは時間の無駄。

まずは自分の成功確率を確かめていきましょう。

異職種への転職成功確率はどれくらい?

転職を成功させるための近道はスキルや経験を活かすことです。

職種自体が変わると仕事内容が大きく異なるため、相当にハードルは上がってしまうと言われています。

ただ、転職成功確率がどれくらいだと「難しい」のかは、人によって違うでしょう。

1%でも可能性があれば挑戦したいという人もいれば、半分以上は成功確率がないと決心がつかないという人もいます。

個人の能力の差にもよるため成功確率を見極めるのは難しいですが、一つ参考になるデータがあります。

転職エージェントのDODAがおこなった調査によると、異職種への転職を成功させた人は全体の33.9%。

約30%の成功確率を多いと見るか少ないと見るか…。

「意外と可能性があるのね。」と感じた人もいるかもしれませんね。

自分が異職種に挑戦すべきかどうかの一つの判断材料として覚えておくといいでしょう。

職種を変えたい理由は明確ですか?

職種変更を考えているなら、必ず自分に問いかけてほしいことがあります。

それは、職種を変えたい理由。

「何となく。」「楽しいと聞いたから。」など、曖昧で主体性がない理由しか述べられないなら、異職種への転職は今すべきではありません。

また、今の職種がとにかく嫌だから変更するというのも、辞めたい理由ではあるかもしれませんが、その職種として働きたい理由ではありませんよね。

職種を変えようと思った理由については、職種を変更する場合の面接で、かなりの確率で聞かれる質問でもあります。

変えたい理由をしっかり掘り下げて考えておきましょう。

面接官を納得させるだけの理由がなければ、転職成功確率はさらに下がること必至です。

職種研究は必須。特にデメリットを理解すべき

経験したことのない職種に挑戦するなら、職種研究は必須です。

仕事関連のサイトや情報誌を利用してどんな仕事をするのか知る、実際にその職種で働いている人の話を聞く、セミナーなどに参加するのもいいでしょう。

職種研究はどんな方法でもいいのですが、意識したいのは「単に一般的なイメージだけで強い憧れを抱いていないか」という点です。

憧れの職種を調べると、ついメリットに目が向きがちで「やっぱり楽しそう!」と思ってしまうことがあります。

職種の魅力は転職理由になるため重要ではあるのですが、必ずデメリットもあわせて考えておきましょう。

好きな仕事でも、デメリットに耐えることができず辞めてしまうことはよくあるからです。

専門性が高い職種にむやみにチャレンジするリスク

技術職や深い法律知識が必要な職種など、専門性が高い職種にチャレンジする場合は、より慎重になるべきです。

理由は2つ。

1つは技術やスキルの習得に時間とお金がかかることがあります。

時間もお金もかけてその職種を目指しても、結局嫌になって辞めてしまうのでは意味がありませんよね。

絶対にその職種として働き続けるという強い意志が必要になります。

2つめは、専門性が高い職種は経験がないと転職自体が難しいということ。

未経験でも育ててくれるような企業は稀で、基本的にはその職種としての経験年数や資格などが求められることが多くなります。

異職種からの転職が受け入れられやすい業界を選ぶ

異職種にチャレンジしたいなら、異職種からの転職組を受け入れられやすい業界を選ぶとチャンスがあります。

たとえばIT業界はその筆頭。

IT技術の需要は年々増え続けており、そこで働く社員の需要が高い業界ですから、未経験者であっても比較的受けいれられやすいと言えるでしょう。

IT業界と言ってもさまざまな職種があり、経験が問われる職種もあります。

未経験でも挑戦しやすい職種から入り、業界内でスキルを磨いてステップアップするという道も一つでしょう。

また、職種で言うと営業や接客、ドライバーなども未経験可能求人が多いです。

異職種へ転職を成功させている人は、こうした業界や職種へ上手に変更している傾向にあります。

職種変更でも共通して使えるスキルを整理すること

異職種へ転職する場合には、これまでの経験やスキルを活かすことができないと、応募先へのアピール方法に悩むことが多くなります。

しかし、職種変更でも必ずアピールすべきなのは、自分がもっている経験やスキル。

基本的なビジネスマナーに加え、コミュニケーション力やITスキル、語学など、どの業界、職種でも使えるスキルを整理しておきましょう。

どこに行っても使えるスキルをアピールすることで、職種の経験はなくとも、「この人ならすぐに慣れて成果をだしてもらえそうだ。」と思ってもらうことができるでしょう。

異職種への転職は転職エージェントの利用が必須

異職種への転職は、ポイントを押さえることで実現不可能ではありません。

ただ、同職種への転職に比べて厳しいことに変わりはありませんから、一人でやみくもに活動することは避けましょう。

おすすめは転職エージェントを利用した転職活動です。

未経験でも応募できる求人を探しだしてくれるほか、どんなアピールをしていけばいいのかなど活動のコツを教えてくれます。

転職エージェント経由で異職種へ転職を成功させた人は多くいますから、活用するといいでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は異職種への転職で必要なことを紹介しました。

まずは自身がなぜ異職種へ転職したいのかを考え、チャレンジする場合は最適な方法を選ぶことが大切です。

転職活動が多少長引くことも覚悟し、諦めずに応募すればチャンスはあるでしょう。

異職種への転職を成功させるため、ぜひ参考にしてみてください。