幼い頃からスポーツに青春を捧げてきた、スポーツが大好きという人にとって、スポーツを教える仕事は魅力的ですよね。

競技者としてスポーツに携わるにはは年齢による壁もありますが、指導者なら年齢関係なく働き続けることもできます。

ただ、営業や事務職など一般的に広く募集されている職種とは違い、求人数が多い職種とは言えません。

求人の探し方すらわからないということもあるでしょう。

そこで今回は、スポーツコーチとして転職したい人のために、転職先や月給、活動方法など転職事情をご紹介します。

スポーツコーチの転職先は?

スポーツコーチとして働けるのはどんな場所なのでしょうか。ここでは、スポーツコーチが活躍できる転職先を紹介します。

スポーツクラブで働く

求人数が圧倒的に多いのは、スポーツクラブやジム、ヨガスタジオなどでインストラクターとして働く方法です。

幼児から中学生くらいまでの子供向けや、一般社会人、高齢者向けなどタイプもいろいろあります。

スポーツクラブなどは全国チェーン展開しているケースが多いため、安定的に働くことができますが、転勤の可能性もあります。

また、自分が「どうしてもこのスポーツを教えたい」というこだわりがある場合は少し注意が必要です。

チェーン展開のクラブやジムでは幅広い業務を担当するため、得意分野だけに携われるとは限りません。

スポーツの種類で言うと水泳、テニス、ダンスなどの割合が多めです。

分野問わず、とにかく身体を動かすことが好き、多くの人と接することが好きという方にはおすすめです。

特化型のアカデミーで働く

未経験者や趣味でおこなう人のための一般向けコーチではなく、1つのスポーツに特化したスポーツアカデミーで指導にあたります。

たとえば、ジュニア専門のテニスアカデミー、サッカーアカデミーなど。

本格的な指導にあたるため、コーチ関連の資格はもちろん、経験も問われます。

紹介も多いため求人件数は少ないですが、自力で探すならスポーツ求人に特化したサイトなどで見つけることができます。

海外のジュニア向けクラブチームで働く

海外のプロクラブチームのコーチになるのは至難の業ですが、ジュニアクラブチームのコーチなら意外と求人がでています。

多いのはタイや中国などアジア系のジュニアクラブチームです。

正社員もありますが、契約社員やアルバイトも多め。

コーチの場合は語学力を求められるケースは少ないため、海外で働いてみたい方にとっては大きなチャンスでしょう。

部活の外部コーチとして働く

中学や高校などの部活動において、外部コーチを利用する動きがでてきています。

もともと外部コーチは全国的な強豪校などでは導入されていましたが、教師が部活の顧問を兼ねることが一般的でした。

さらに言うと、ボランティアでやっている人が多く、収入はないというケースがほとんど。

大学スポーツの指導者なら高収入も見込めますが、一般募集されることは稀でしょう。

しかし近年は、教師が部活動に時間を費やすことがサービス残業につながる、そもそも競技経験のない教師に部活の指導はできないなど批判の声もあがっています。

外部コーチに国家資格検討の動きもありますので、今後は収入がある外部コーチの道が開けるかもしれません。

スポーツコーチの月給は?

スポーツコーチの月給は経験年数などによって大きく変わるため、一概に相場を判断するのは難しいです。

ただ、スポーツコーチの求人を見ていくと、初年度の月給はおよそ18万円~23万円程度。

そのあと経験や実績によって上がっていく可能性がありますが、あまり稼げる職業とは言えません。

日本代表クラスの監督、コーチなどとは別ものだと思っておくのが無難です。

あくまでも自分の好きなスポーツに関わりたい、子どもたちの育成に情熱を注ぎたいという気持ち的な満足度や、社会貢献性が高い職業です。

未経験者可能求人の注意事項

スポーツコーチとして転職するならやはり経験が重視されますが、中には未経験可能求人もあります。

未経験からスポーツコーチを目指すなら、未経験可能求人に応募するのが1つでしょう。

ただし、最初からいきなりコーチを任されることはほとんどありません。

最初はサポートスタッフから入り、そのあとアシスタントコーチ、最終的にメインコーチを目指すのが一般的。

指導対象や本人の適性、努力によって大きく差がありますが、早い人なら3ヶ月程度でメインコーチになれることもあります。

最初の数か月はアルバイトになる可能性もありますが、正社員登用がある求人を探しましょう。

正社員コーチとして安定した収入を得ながら働くチャンスが広がります。

仕事探しは転職エージェントや転職サイトを利用しよう

スポーツコーチに関する求人は一般企業に比べると少ないため、求人探しが難しいと感じるかもしれません。

コーチの場合は人からの紹介も多いため、一般募集しないこともあるからです。

ただ、一般募集されているスポーツコーチの求人もしっかりありますから、諦めずに探すことが大切。

求人誌やハローワークでやみくもに探しても見つかりにくいので、転職エージェントや転職サイトなどを利用し、効率的に探すようにしましょう。

転職エージェントであれば、あらかじめ希望を伝えておくことで、適切な求人がでたタイミングで紹介してくれます。

自分で探す手間が省けますし、自分では思ってもみなかったような隠れ優良求人を見つけてくれることもあります。

転職サイトのいい点は、スポーツ関連の仕事に絞って自分で探していけること。

コーチに限らずスポーツ関連の仕事だけを扱っている転職サイトや、1つのスポーツコーチに特化したタイプもあります。

転職エージェントとあわせて上手に使っていきましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、スポーツコーチの転職事情をご紹介しました。

スポーツへの情熱があれば、コーチになることは叶わない夢ではありません。

自分が得意で好きなことを仕事にできるなら、とても素晴らしいことですよね。

スポーツコーチとして働けるよう、転職活動の参考にしてみてください。