転職して接客・販売の仕事に携わりたいという人は、なにかアピールできる強みが欲しいと感じることでしょう。

単なる「レジ係」「お店番」にならないために資格が気になっている人もいるかもしれませんね。

接客・販売に活かせる資格とは一体どんなものがあるのでしょうか。

今回は、接客・販売に関わる資格の紹介と転職市場での有効性を紹介します。

機械化、人工知能の発展によりなくなると言われる接客・販売業

機械化や人工知能の発展は目覚ましく、5年、10年先には多くの職種がなくなると言われています。

その中の筆頭にあげられているのが接客・販売業。

特に専門知識や強みがない販売員の需要は大幅に減る恐れがあります。

確かに笑顔一つなく会計をするだけ、お客が来ても品出しに夢中で気づかないというレベルの接客・販売では、「ロボットの方がマシ」という厳しい指摘があっても仕方がないことかもしれません。

接客・販売を「人」がやる意味とは

接客・販売の仕事を人がやる利点として、心のこもった対応や柔軟性で、接客される側の満足感につながるという点があります。

たとえば東京ディズニーランドのスタッフの接客レベルの高さは有名です。

他の施設では見られない対応に感動した人も多いのではないでしょうか?

有名娯楽施設という特殊な場所ではあるものの、接客・販売の仕事に転職したい人は1つの参考にすべきプロの形です。

接客・販売の仕事を極めたいなら資格が必要?

接客・販売の仕事に転職するには何か資格がなければならないということはありません。

ドラッグストアなどで第二類・三類の薬を販売できる「登録販売者」やアルコール販売ができる「酒類免許」など一部の特殊なものを除き、特別な資格や免許がなくても転職は十分に可能です。

よって転職市場でも、資格があれば即有利になるというものはないでしょう。

ただ、資格取得を通じて学んだことが実務に活かせることはありますし、何より接客・販売職を極めたいという向上心こそが、高い意識の接客につながります。

接客・販売に活かせる資格とは?

ここからは、接客・販売に活かせる資格を紹介していきます。

どんな知識や技能を得ることができるかに注目しましょう。

販売士検定

販売のプロとして流通や小売業界で定番資格として知られているのが、「販売士検定試験」です。

商工会議所が実施する検定試験として1級から3級まであり、級ごとのレベルや得られる知識は下記のようになっています。

  • 1級…マーケティング、マネジメント全般、予算の策定、人事労務、財務管理の知識などを学びます。想定は経営者、店長クラスです。
  • 2級…従業員の育成・指導、仕入れや在庫管理の知識などを学びます。想定は売り場マネージャー、店長。
  • 3級…接客マナー、販売スキルなどの基本的な知識がメインです。想定は一般販売員クラスです。

参照:商工会議所の検定試験
https://www.kentei.ne.jp/retailsales

サービス接遇検定

接遇スキルから接客・販売に関する一般知識まで幅広く学べるのが「サービス接遇検定」です。

「秘書検定」をはじめとするビジネス系の検定を扱うことで有名な、実務技能検定協会が実施する検定試験です。

1級から3級まであり、1級に関しては面接試験も実施されるのが特徴です。

実務に近い内容を学びたいなら1級までチャレンジしてみるのも1つ。

出題領域は下記のようになっていて、サービス業務への心構え、対人心理、応対の技術、口のきき方、態度・振舞いなどについて出題されます。

  • 1.サービススタッフの資質
  • 2.専門知識
  • 3.一般知識
  • 4.対人技能
  • 5.実務技能
    • たとえば3級では「正しい敬語の使い方」「行事とそれに関する飲食物の組み合わせ」といった基本的な内容が出題され、2級では「忘れ物に対する対応」「料理の正しい置き方」など、より実践的な内容になります。

      1級は「円安の影響とは」「万引防止のための店内の環境設備」など、マネージャーや店長クラスが知っておきたい内容へと発展します。

      参照:ビジネス系検定
      http://jitsumu-kentei.jp/SV/about/contents

      マナー・プロトコール検定

      「マナー・プロトコール検定」は、日本マナー・プロトコール協会が実施する民間の検定試験です。

      1級、準1級から3級までの4段階にわかれています。

      プロトコールというのは、国の間の公式儀礼のことで、異文化や宗教の違いへの配慮などを含むものです。マナーやエチケットに比べて、より公のルールという側面が強いものです。

      2級、3級に関しては一般常識や国際的なマナーを身につけたい方に向いています。

      1級と準1級になるとホテルや結婚式場のスタッフや客室乗務員など、より高い接客レベルを求められたり、外国の方を相手にする仕事に就く人が目指すレベルです。

      参照:日本マナー・プロトコール協会
      http://www.e-manner.info/kentei/about/

      より専門性を高める場合はこんな資格も

      接客・販売全般の知識やスキルを身につけるというより、何かの分野に特化した専門知識を身につけたいなら、下記のような特化型の資格もあります。

      • JBAバリスタ…カフェやホテルなど、本格的なコーヒーを提供するお店で働くいている人を想定し、エスプレッソ、カプチーノなどコーヒーの知識や技術、構造や仕組みなどを学びます。
      • 葬祭ディレクター…葬祭業界で働くための知識や技能について学び、葬祭業界では目指す人が多い資格です。
      • シューフィッター…足の形状にあった靴のアドバイス、足のトラブルの相談など、靴の専門知識や技能を学びます。靴販売やアパレルなどで働く人に役立ちます。
      • ブライダルプランナー検定…結婚式に関する基礎知識からドレスや花のコーディネート分野、顧客対応や見積もり作成などを学びます。

      接客・販売の仕事に転職したいなら

      接客・販売の仕事は資格さえあれば有利ということはなく、やはり経験者が重宝されます。

      ただ、この分野は比較的未経験でも受け入れられやすいため、これから挑戦したい人にとってはチャンスがある業界でもあります。

      資格を取得したいという向上心を、ぜひ実務につなげることを目指しましょう。

      サービス業界は給与や待遇、労働環境について企業ごとの差が激しいので、企業審査がしっかりおこなわれている求人媒体を選ぶのがポイントです。

      転職エージェントを利用すれば、求人掲載にあたって審査がされ、企業情報の収集という点でも有利に働きます。

      働きやすい場所で接客・販売のスキルを磨いてください。