自分の年収、他人の年収、とにかく気になるお金のこと。

何をするにもお金がかかる時代ですから、年収アップの方法を会得したいと多くの人が考えているでしょう。

生涯年収を見たときに、しっかり年収が上がっていく人と下がる一方の人がいます。

景気や運もありますが、それだけではない両者の違いが。

今の会社で働き続けるにしても、転職するにしても、年収が上がる人と下がる人には特徴があるのです。

どんな違いがあるのでしょうか。

1.自責か他責かが違う

サラリーマンでも自営業者でも、年収が増減する原因をしっかり見極める冷静さをもっていることが重要です。

その原因を自分にするか他人にするかで、将来的に大きく変わるのです。

どんな場所でも腐らずモチベーションを保てる人は年収が上がる

年収が上がっていく人は言い訳をしません。

年収が上がらない要因として、自分に何が不足しているのかを考えるのです。

経験やスキルが足りないなら埋めるための努力をするし、出世のために上司と仲良くする必要があるなら、「上司は嫌い」と言わず、しっかりコミュニケーションを取るようにします。

納得できない異動があっても、異動先で結果を出そうとモチベーションを高く保ち腐ることがありません。

結果的に評価されたり、転職に活かせるスキルが身についたりするため、将来的な年収アップにつながるのです。

環境が悪いことを他人のせいにする人は年収が下がる

「会社が悪い」「先輩や同僚が仕事の足を引っ張る」など、いつも愚痴ばかり言っている人は年収が下がっていきます。

責任の所在が常に他人にあるため、今の自分を変える努力をしないのです。

愚痴が多いと周囲から煙たがれることになりますし、過去の経験だけで何とかしようとするため、時代の流れから取り残されるようになります。

会社にぶら下がって定年まで生活できればまだいいのですが、あと10年、20年と職業人生が続く人は、年齢とともに年収も下がっていくでしょう。

2.リスクに対しての考え方が違う

今の時代はリスクから避けて逃れることができません。

年収が上がる人と下がる人の違いもここにあります。

年収を上げるためには、リスクとはどう向き合うべきなのでしょうか。

リスクの許容と回避のバランスが優れている人は上がる

年収が上がる人は、ある程度のリスクは必要だと理解しています。

年収アップ方法の王道である独立や転職、お金を使って資格取得を目指すのだってリスクの許容です。

ただし、やみくもにリスクを取るわけではありません。

最小限のリスクに抑えるために下調べと準備を万全におこない、何かが起きたときにどうすべきか、対策まで考えておきます。

リスクを許容しつつ、リスクヘッジもしっかりおこなう、両者のバランスを上手に取れる人は年収が上がっていきます。

リスクを一切受け入れず何もしない人は結局年収が下がる

「独立は借金が増える」「転職は失敗する可能性がある」「資格は取れるかわからない」など、リスクを考えたらきりがありません。

しかし、年収を上げたいと思っていながら、予想されるリスクばかりを列挙して動かない人は、結局年収が下がっていきます。

ビジネスの世界でよく言われることです。

「リスクを取り今より上を目指してやっと現状維持。リスクを恐れて何もしないと状況は悪化する。」

一流の大企業だって、常にリスクを取りながら新しいことにチャレンジしたり、時代に応じて変化していくことで、高い営業利益を出しています。

それが個人単位であれば、リスクを恐れ過ぎて年収が上がることなど、なおさらないでしょう。

3.仕事に活かせる副業をしているかが違う

給与以外の収入を増やそうと副業を始める人が増えています。

副業自体はいいのですが、長い目で見て年収が上がっていく人と、一時的な収入が増えるだけで年収が下がっていく人がいます。

年収が上がる人はキャリアに活かせる副業をする

年収が上がる人は、副業をするにしても、本業に活かせたり、将来的に役立つ仕事を選びます。

たとえば、Web系の知識やスキルを使う仕事なら、人手不足のIT業界に転職することも可能になるし、フリーランスとして活躍することもできるでしょう。

副業選びもこうした目線を忘れないのが、年収が上がっていく人の特徴です。

年収が下がる人は時間労働の副業で体力だけを消耗する

年収が下がる人は、とにかく年収を上げたいからと、今の仕事とは別に肉体労働、時間給の仕事に就こうとします。

それが将来的にやりたい仕事なら別ですが、ほとんどは時給の高さが目当て。

自分の得意分野や仕事とは全く関係ない、単純作業に従事するのです。

肉体労働でかつ夜勤があれば、一時的に稼ぐことは可能です。

しかし、ダブルワークのため体力が続かないし、キャリアには活かせないため、結局は疲れ果てて継続しません。

ひどい場合は副業で体を壊して休職してしまうことも。

こうなれば年収が下がってしまい、何の意味もないことになります。

4.転職先の見極め方が違う

年収を大幅に上げることができるのは、今の会社にいるよりも転職の方が可能性があります。

評価制度が各企業で異なりますし、業界ごとに年収相場も変わるからです。

しかし、転職では年収が上がる人ばかりではなく下がる人も大勢います。

どんな違いがあるのでしょうか。

年収が上がる人は未経験分野への転職は下がって当たり前だと心得ている

未経験分野への転職は年収が下がりやすいですが、長い目で見ると上がる人もいます。

それは、一時的な年収ダウンをよく理解しているかどうかによって変わります。

年収が上がる人の考え方は、将来的に年収が上がりやすい業界を選び、最初の数年の年収ダウンは許容します。

そのうえで、一から学ぶ謙虚な姿勢を忘れず、自分の可能性を広げることに注力するのです。

経験もないのに「年収アップは譲れない」などと言わず、長期的な視点をもっています。

逃げの転職を続ける人は下がっていく

目的がない転職をしようとする人は年収が下がっていく典型パターンです。

やりたい仕事があるわけでもないけど、とにかく今の会社が嫌だから転職を考える。

こういう人は転職で失敗しやすいので、前向きに転職を考えられるようになってから転職すべきです。

スキルや知識があっても交渉できない人は下がる

せっかくアピールできるスキルや知識があっても、給与交渉がしっかりできない人は転職で年収が下がってしまいます。

交渉する自信がない、どうやって交渉すればいいのかわからないという方は、転職エージェントを使えばいいのです。

自身の価値を正当に評価してもらって年収を上げていく人は、プロをしっかり使っています。