ガソリンスタンドで正社員として働いている人たちの中には、その将来性に不安を抱えているという人が多くいます。

ガソリンスタンドは将来性が期待できないと言われることも多く、早めに転職についても考えておく必要があります。

今回は、ガソリンスタンドや自動車業界全体の現状や将来性、転職についてどう考えるべきかについてご紹介していきます。

ガソリンスタンドで正社員として働くことの将来性について

ガソリンスタンドで正社員として働くことに将来性はあるのでしょうか?

ガソリンスタンドや自動車業界の現状と、今後について考えていきます。

セルフスタンドの台頭により人件費は削減傾向に

近年はセルフスタンドの台頭により、ガソリンスタンドでは人件費を削減する傾向が著しいです。

セルフの操作は非常に簡単ですし、ガソリン以外の自動車部品などの営業をかけられることも少ないこと、料金が抑えめであることなどから、消費者からも人気が高くなっています。

今後セルフスタンドがますます増えていくと考えられ、たとえ正社員であっても仕事を失うリスクはあると考えておくべきです。

ガソリンスタンドの正社員として生き残るためには、接客を極めるだけでなく、技術力を磨くなどの努力は必須になるでしょう。

ハイブリッドカーや電気自動車の台頭

ガソリンスタンドの将来性は、自動車業界の動向と切り離して考えることはできません。

ハイブリッドカーや電気自動車などの台頭で、ガソリンそのものの消費が減少することが予想されます。

利便性が高いガソリンですから、今すぐに自動車燃料がガソリンでなくなることは考えにくいです。

しかし、将来的に衰退していくことは予想されますので、そのときになってから慌てるのではなく、早いうちに将来性を考えて転職などを考えておく必要があります。

経済の先行き不透明感から車を手放す人も

日本経済は先行きが不透明ですから、自動車そのものを手放す人が増えてきました。

特に都市部では交通網が発達しており、高い維持費を払ってまで自動車を持つという選択をしない人が多いです。

また、若者の車離れや高齢化社会などもあり、自動車業界全体として国内の需要は厳しいものがあります。

仕事自体がハードだから年齢的に厳しくなる

ガソリンスタンドの仕事は、基本的に屋外で立ちっぱなしの仕事のため非常にハードです。

特に夏と冬、悪天候の際などは過酷な環境下で仕事をすることになります。

また、ガソリンを給油するだけでなく点検や洗車などの業務もありますから、重たい機材を運んだり足腰に負担がかかることも多いです。

出世してマネージャーなど管理職になればまだ良いですが、簡単になれるわけでもなく、年齢が上がれば上がるほどきついと感じるようになるでしょう。

長い目で見ると、早めに転職を考えておくことも必要かもしれません。

体力的に厳しくなってからの転職では選択肢も狭くなり、今以上に転職市場からの目は厳しくなると覚悟しておく必要があります。

ガソリンスタンドの正社員からの転職について

ガソリンスタンドの正社員として働くことに将来的な不安を感じているのであれば、転職を考えてみるべきです。

では、転職先や転職の方法についてはどのように考えていけば良いのでしょうか?

生き残れる大手に転職するのも手

前述したように、ガソリンスタンドの将来性の低さを考えると、ガソリンスタンド業界自体は業界内での競争が激しくなっていくことが予想されます。

そのため、生き残れるのは大手ガソリンスタンドが主流になっていくでしょう。

転職するにあたって業界を変えることに抵抗があるのであれば、まずは大手ガソリンスタンドへの転職を考えましょう。

資金力のある大手であればガソリン以外の燃焼が主流になっても対応できますし、自動車の需要が減ったとしても、なくなることは考えにくいため生き残ることができます。

ただし、大手に転職するには、技術力を磨き、整備士などの資格などを取るのが必須になります。

手に職をつければ、将来的にガソリンスタンドがなくなったとしても仕事に困ることはありません。

近年は自動車業界でもIT化が進み、ITに強い整備士などが求められていますから、そのあたりを意識して技術を磨いていきましょう。

未経験の仕事に転職するなら早い方が良い

ガソリンスタンド業界から全く未経験の仕事に転職を考えるのであれば早い方が良いです。

未経験者歓迎の仕事はたくさんありますが、多くが年齢制限を設けていたり、覚えるのが大変なこともあります。

業界に見切りをつけるのは早いに越したことはありません。

将来性があって長く働き続けることが可能と思われる仕事に転職を考えてみましょう。

接客業が好きな人なら接客は向いている

ガソリンスタンドはアルバイトから仕事ぶりが認められて正社員になるというケースも多くあります。

仕事が評価されたということですから、真面目で優秀な人である可能性が高いです。

ガソリンスタンドを訪れると、感じが良く元気があって、接客という点でも優れている人が多いです。

そのように接客を極めた人であれば、接客業に転職するということも一つです。

全く別の業界であっても、基本的な接遇スキルなどは共通点が多く、接客経験者ということで面接でも有利に働くことでしょう。

転職活動中には、ガソリンスタンドの接客でどのようなことを心がけていたのかなどを、しっかりとアピールしていきましょう。

転職は転職エージェントを利用するとスムーズ

転職は転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職エージェントは、ハローワークや求人誌などに比べても良質な求人が豊富で、自分の希望に合った求人が探しやすいというメリットがあります。

また、転職支援のプロから、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることもできます。

さらに、面接の日程調整や給与交渉などを応募者に代わって行ってくれるというメリットもあります。

すべて無料で利用できるサービスですが、質が高いサービスのため転職の成功につながることでしょう。

ぜひ活用してみてください。

ガソリンスタンドを抜け出そう

今回は、ガソリンスタンドで正社員として働くことの将来性と、転職先や方法についてご紹介してきました。

ガソリンスタンドは業界自体に不透明さが残りますし、大手でなければ生き残ることは難しいかもしれません。

早めの転職に向けて動きだしましょう。