証券会社でのリテール営業の仕事は離職率が高いことでも知られています。
厳しい世界ですから、仕事が辛いと感じているなら転職を考えましょう。
今回は、証券会社営業の仕事の大変さと転職をすすめる理由、転職方法についてご紹介していきます。
目次
証券会社の営業の仕事の大変さとは
証券会社でリテール業務と呼ばれる中小企業や個人向けの株や債券を販売する営業の仕事は非常に過酷で激務であると言われています。
その仕事の大変さにはどのようなものがあるのでしょうか?
他人の人生を狂わせることがある責任と難しさ
株や債券に興味がある企業や個人の多くは「証券会社の人なら知識がある」と思って頼ってきます。
その期待に応えられるような知識を身につけることは当然なのですが、実際には知識が薄かったり、自分の相場感とは違う株や債券を会社の方針によって売らなければならないこともあります。
また、知識があっても失敗することもあるというのがこの世界の難しいところでもあります。
通常は余裕資金で投資を行うのが常識ですが、中には人生をかけてなけなしのお金をつぎ込んでくる顧客もいて、証券会社営業マンの予想によって大きく人生を狂わされることがあります。
このように、人の人生を左右することもある責任と難しさに悩みを抱える人は多いです。
ノルマがきつい
証券会社のリテール営業はノルマが非常に厳しいことでも知られています。
もちろん証券会社の方針にもよりますが、電話や飛び込み営業が当たり前にある業界です。
ノルマが達成できなければ上司から厳しく言われることもありますし、自身もそのプレッシャーに押しつぶされそうになります。
そのため、本当に顧客のことを考えるような営業ができなくなり、無知な素人に危ない商品を売ってしまうこともあり、罪悪感に苛まれることもあります。
体育会系で飲み会などが頻繁に行われる社風のところも
証券会社自体は昔ならがらの古い体質で、体育会系の要素が色濃く残る世界と言われています。
社内を怒号が飛び交っていたり、仕事終わりの飲み会に強制的に参加させられるなどはよくあることのようです。
平日であっても2次会3次会に参加させられ、なかなか帰ることができない、上下関係が厳しく先輩の言うことには絶対服従という文化がある会社も多いです。
パワハラが残る世界と言われている
近年はパワハラを始めとするハラスメントが社会問題になり、労基法などの法知識も一般に浸透したことから、昔に比べれば大分パワハラなどの問題は減ってきたと言われています。
しかしそれでも完全に消えることはなく、問題が明るみにでないような悪質なパワハラを受けることもあります。
元々パワハラが横行していたということは、仕事内容や企業方針などに原因があったということですから、それが簡単になくなるということは考えにくいことです。
古い考えの上司は存在しますし、新卒として証券会社に就職した場合には、社会の常識がそうなのだと思ってしまうこともあります。
休みが取れないことが多い
証券会社自体は土日休みであっても、営業であればノルマがありますから達成するために顧客回りをすることはあります。
一般企業が休みである土日の方が個人顧客などからゆっくり相手をしてもらえることもありますし、平日だけではノルマを厳しいノルマを達成できないことが多いからです。
また、金融知識を得るためのセミナーに強制的に参加させられることもあり、自分のためになる勉強であることをいいことに無給であることもよくあります。
証券会社のリテール営業であれば月の休みは2日程度という人も実際にいます。
覚えることが多い
どんな仕事であっても勉強は必要ですが、特に証券会社の営業であれば相当な知識を身につける必要があります。
個人投資家の中には知識が豊富な人もいますし、薄っぺらい知識だけでは信頼を得ることが難しくなります。
普段は休みも少なく、深夜残業も多い中で勉強を続けていくことは肉体的に相当ハードなものになります。
証券会社の営業が大変で辛いと感じているなら転職しよう。理由と方法とは?
証券会社の営業の仕事が辛いなら早めに転職を考えましょう。
転職をすすめる理由と転職方法について解説していきます。
我慢の連続は正常な判断力を失わせるから
証券会社の営業の仕事が大変で辛いと感じているのであれば早めの転職を考えるべきです。
なぜなら我慢の連続は心身ともに負担が大きく、正常な判断力を失わせることになるからです。
正常な判断力を失った状態というのは、仕事が辛くてうつ病になったり、最悪の場合に自殺をしてしまう人などの状態です。
通常「自殺するほどに辛いなら仕事を辞めるほうがマシ」と考えますが、極限状態に追い込まれた人はその判断ができなくなります。
客観的に見たら誰もが分かるその判断ができないほどに追い込まれる、それは日々の仕事の我慢により疲れやストレスが限界を超えると起きてしまうことなのです。
証券会社でも職種を変えるという選択肢もある
転職をする上では業界を変えるより、同じ業界内で職種を変える方が転職に有利に働くことがあります。
転職活動の面接において、業界を変えないということは一貫性があると捉えられることが多いからです。
営業はノルマもあって厳しいですから、同じ業界でも事務系などに転職を考えてみるのは一つの方法です。
営業のように頑張った分だけ稼ぐことはできませんが、休みも取りやすくなりますし、何より精神面での負担がかなり軽減されることでしょう。
時間を有効に使えますから、規則正しい生活を送り、副業をすることも可能です。
金融の知識があるのであれば、個人的に余裕資金で株などを購入して経済的なメリットを得ることも十分可能ではないでしょうか?
今の生活よりも生き生きと自分らしい人生が送れるようになるはずです。
早いうちなら未経験の仕事への転職は十分可能
証券業界から出て全く別の業界に転職を考えるのであればできるだけ早い方が良いです。
未経験歓迎の業界や業種は数多くありますが、年齢的な制限を設けている場合も多いからです。
未経験の仕事であればゼロからその業界での知識を覚えていく必要はありますが、新しい仕事に携われる楽しさを感じることができれば十分活躍できる可能性はあります。
また、営業経験という点では別の業界でも営業として即戦力として期待されることもあります。
面接でも、顧客からの信頼を得るために自分が工夫していたことなどを具体的エピソードを交えてアピールすると良いでしょう。
転職エージェントを利用するとスムーズ
転職活動の方法としては、ハローワークや求人誌など多くの方法がありますが、おすすめは転職エージェントを利用することです。
圧倒的に求人数が多く、希望の条件に合った求人が見つけやすいからです。
また、転職支援のプロが応募者に代わり、面接の日程調整や給与交渉なども行ってくれることもメリットです。
自分一人でやみくもに転職活動を行うよりも、転職成功の確率がアップしますからぜひ活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、証券会社の営業の仕事の大変さと転職をすすめる理由、方法などについてご紹介してきました。
今の仕事が辛いと感じているのであれば、正常な判断ができるうちに早めの転職を考えてみてください。