リフォーム業界は、最近ではテレビ番組でも取り上げられることもあり、人気の業界です。
しかし、実際の仕事は大変で辞めたいと思っている人も多いです。
リフォーム業界全体の今後はどうなのか、仕事を続けても大丈夫なのでしょうか?
そこで今回は、リフォーム業界の将来性と、仕事のデメリットについてご紹介していきます。
目次
リフォーム業界は将来的な需要は見込める
リフォーム業界は近年徐々に売り上げを伸ばしており、今後20年ぐらいの需要が見込めると言われています。
決して楽観視はできないですが、希望を持つことも可能です。
では、将来的な需要が見込める理由としては、どのように考えられているのでしょうか?
中古住宅を購入してリフォームする人が増えてきた
日本は家を買うには新築という文化が根強くあり、依然として中古よりも新築の人気が高いです。
しかし、近年は中古住宅を安く購入して、自分の好きなようにリフォームするという若い人も増えてきました。
中古住宅市場も上り調子にあります。
日本全体として好景気というわけではないため、今後も中古住宅市場の需要は増えていく可能性があります。
リフォーム業界としても、まだまだ伸びしろがあると言えそうです。
ネットリフォームの発達が目覚ましい
近年はインターネットを利用して、リフォームを依頼するという方法が人気を集めてきています。
別業界で見ると、従来は対面販売が多かった保険などもネット販売などが進んでいます。
リフォーム業界としても、今後はインターネットを使った営業やコンサルティングなどが、益々活発になっていくことが予想されます。
高齢化社会に向けて需要増が見込める
日本は深刻な高齢化社会ですが、住宅のバリアフリー化はまだまだ浸透していないようです。
健康寿命も伸び、自分の家で人生の最期を過ごしたいという人も多いですから、今後住宅のバリアフリー工事など、リフォーム業界としても活性化していく期待ができます。
また、持ち家に夢見て購入した世代が高齢化を迎え、住宅の老朽化も進んでいますから、新築以上に市場は広がっていくことでしょう。
耐震性がない住宅が依然として多いこと
地震大国日本ですが、耐震性がない住宅は住宅全体の半数近くにものぼる、というデータもあります。
近年も大きな地震が相次いでいることを考えると、耐震工事を行う住宅が増えていくことが予想されます。
日本経済は先行き不透明だから楽観視はできない
ここまでご紹介したように、リフォーム業界は新築住宅などに比べても、比較的将来的に需要が増えていく可能性があります。
しかし、日本経済は先行き不透明で、年金制度も崩壊しているため、そもそもリフォームにすらお金をかけられない家庭が多くあります。
楽観視はできないということは、間違いないでしょう。
リフォーム業界で働くことのデメリットとは?
では、リフォーム業界で働くことのデメリットについては、どのように考えるべきでしょうか?
実際にリフォーム業界で働く人たちの声を元にご紹介していきます。
クレームが多い
住宅業界はクレームが多いことでも知られています。
特にリフォームは、大手ではなく中小の様々な業者に工事を依頼することが多く、ずさんな工事などでクレームにつながりやすい傾向があります。
自身が営業担当の場合には、休みの日であっても担当したクライアントからのクレームを受けて、呼び出しがかかることがあります。
未払いなどの督促が大変
新築などに比べて費用が安いリフォーム工事ですが、住宅という商品の性質上、他の業界に比べれば高いため費用の未払いなどが発生しがちです。
当初の予定にはなかった修繕が必要な箇所が見つかったり、見積もりよりも費用が多くかかってしまうこともあります。
また、工事を進めていく中でやはり費用を払うのが惜しくなった、最初から費用を払う気がないなどの悪質なケースもあります。
また、前述したようにクレームが多いことも、費用未払いにつながりやすい要因ともなります。
いずれの場合も督促は大変で、回収できないと上司からきつく言われることも多いです。
休みが少ない
リフォームの営業担当などになると、基本的に土日休みのクライアントが多いため、土日に打ち合わせなどを行うことになります。
当然土日休みがほとんどありませんし、クレーム対応で休日出勤などもありますから必然的に休み自体が少なくなります。
家族や友人、恋人などと一緒の時間を過ごし、プライベートを充実させるのが難しくなります。
新築と違って料金が低いため給料も安い
リフォームをする前にはクライアントと綿密な打ち合わせを行い、何度も自宅を訪問するなどの手間がかかります。
新築住宅の営業と同じぐらい手間暇かかかる大変な仕事ですが、リフォームの場合は新築より費用が安いため給料に反映されにくいです。
中小企業も多いリフォーム業界ですから、ボーナスや待遇に関しても期待ができない場合も多いです。
将来性は期待もできるが仕事は大変。きついなら転職も必要
リフォーム業界自体は、将来性としてはある程度の期待はでます。
しかし、受注金額が低く、新築営業と同じような手間暇をかけても給料に反映されないという大きなデメリットがあります。
同程度の大変さがあるなら、給料が高い新築を扱う住宅メーカーなどに転職するという選択肢もあります。
ただ、住宅業界自体がブラック企業も多く、大変な仕事ですから全く別の業界への転職を考えてみることも必要かもしれません。
転職は転職エージェントを利用しよう
転職を考えているのであれば、転職エージェントを利用するのはおすすめです。
ハローワークや求人誌などに比べて圧倒的な求人数があるため、希望の条件に合った求人が見つかりやすいです。
また、転職支援のプロから、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることもできます。
一人での転職活動に比べて様々なノウハウを取り入れることができ、転職の成功につながりやすいですからぜひ活用してみてください。
リフォーム業界を抜け出そう
今回は、リフォーム業界の将来性と仕事のデメリットについてご紹介しました。
将来的に期待できる面も大きいですが、仕事自体はデメリットが多く大変です。
よく理解した上で、リフォーム業界への転職、リフォーム業界からの転職を検討してみましょう。