社会に出て働いていると、理不尽なことを言ってくる人に出会うことがあります。

特に上司は立場が強く反抗できませんので、自分一人でイライラを溜め込んでしまうかもしれません。

会社を辞めたいと思った瞬間として多くの人が「理不尽な上司に腹が立った」と挙げていることから、上司の理不尽さに対処する方法を身につけておく必要性があります。

そこで今回は、理不尽な上司に腹が立って会社を辞めたくなったときの対処方法についてご紹介していきます。

貴重な時間をイライラに費やすのは無駄


理不尽というのはそもそも道理に合わないことなので、「どうしてあんな理不尽な言動をするのだろう?」と考えてみたところで答えはでません。

そこに明確な理由はなく、単なる病気、癖、そういう生態なのだと思っておきましょう。

理不尽な上司のことをずっと考えていたり、イライラしている時間が勿体ないです。

貴重な時間を有意義に使うことに目を向けるようにしましょう。

また、そのイライラを持ち帰り、家族や恋人など近しい人にぶつけてしまっているとしたらどうでしょうか?

一番大切な人を、自分が嫌いな相手へのイライラによって傷つけるのは絶対に避けるべきです。

まずはこのことを自分に言い聞かせ、理解するようにしましょう。

理不尽なことを言われたらすべてメモしてみる

上司から理不尽なことを言われたら、すべて紙にメモしておきましょう。

子供の頃の自由研究を思い出し、その生態について観察するような気持ちでいるのです。

これはあまりにも道理に合わない言動を行う上司について、当事者ではなく第三者の目で見ることができますので、イライラを自分の中に溜めこまないという効果が期待できます。

理不尽なことを言われても「でた!メモしておこう。」と、むしろ珍しい生き物でも観るかのように心の中で面白がることができるので、余計なストレスを感じなくて済みます。

メモとして残して整理しておくことで、パワハラなどがあったときの証拠として使ったり、話し合いの場で感情的にならず事実を述べることができます。

また、上司に対する不満を書いたメモをビリビリを破いてしまうのも効果があります。

溜めこむのではなく、紙に吐き出し、それを破り捨てる、この行動によって上司への不満を破り捨てたと自分で認識することができ、気持ちを別のことに向けることができます。

深呼吸をする、誰もいない場所で吐き出す


理不尽な上司には、何を言い返しても効果はありません。

例え正論だったとしても、また理不尽なことを言われたり、その立場を利用して仕返しされる可能性もあります。

とは言え、理不尽な言動にイライラがMAX、はらわたが煮えくり返るぐらいの気持ちになります。

そのときは、お手洗いに行くふりなどをして誰もいないところで大きく深呼吸をし、心の中のモヤモヤをふぅーっと吐き出しましょう。

また、ぶつぶつと上司の文句を声に出して言うのもスッキリする効果があります。

もちろん周囲に誰もいないことを確認する必要がありますが、誰かに聞かれてしまったときの対処方法として、実名は言わず自分の中であだ名をつけておくのも良いかもしれませんね。

ぐっと、自分の中で押し殺すよりは、こんな深呼吸や声に出すことでとにかく吐き出すことが大切です。

相手を子供だと思ってみて良いところを褒めてあげる

道理が合わないことを言うのは、まるで子供のようです。

そこで、理不尽な言動が多い上司を子供だと思って接してみてはいかがでしょうか?

おかしなことを言っても子供なのですから仕方がないです。

「はい、はい、そうだね。」と聞き流すこともできます。

また、子供は褒めてあげると喜ぶので、上司の良いところを無理やりでも見つけてあげて褒めてあげるのも良いでしょう。

子供は、優しくしてくれる人を悪い人だと思いませんから、理不尽なことを言ってくることが減るはずです。

理不尽な上司に腹が立ってもその場で辞めてはいけません

理不尽な上司がいる会社では、自分の頑張りが認められなかったり、不当な長時間労働を強いられたりと、労働環境に問題がある場合も多くなります。

そうなると、上司へのイライラを抑えるだけでは足りず、具体的に会社を辞めるということについて考えていく必要があります。

理不尽な上司に腹が立つと、その場で退職届を投げつけてやりたいと思うこともあるでしょう。

しかし、それでは結局自分が後で大変な思いをするだけです。

その場で突発的に辞めたとしても、離職票を依頼するために後日会社に連絡しなければいけなくなりますし、自分のデスクの私物を持ち帰る必要だってあります。

身一つでそのまま会社からいなくなることはできません。

それならばきちんと手続きをとって辞めるのが得策です。

また、辞めて仕事をしないで生きていけるほどの資産家であればまだしも、そうでないのであれば次の転職先を決めてから辞めないと収入が途絶えることになります。

理不尽な上司に腹が立ったとしても、パワハラなどが立証されない限りは自己都合退職になりますから、失業手当がもらえるまで4ヶ月近くかかることになります。

その場で辞めるのではなく、次の転職先を見つけてから堂々と辞めるようにしましょう。

転職エージェントを利用しながら在籍中の転職活動を


とはいえ、在籍しながらの転職活動はなかなか大変です。

有休を何日も使うにしても、相手が理不尽な上司ですから、有休を取りにくいということも考えられます。

そこでおすすめなのが、転職エージェントを利用した転職活動です。

転職エージェントはあらかじめ希望の条件やスキルを登録しておくことで、適切な求人を探して紹介してくれます。

わざわざ有休を取ってハローワークなどに出向かなくても自宅で求人を探すこともできます。

また、面接の日程調整を代わりに行ってくれますから、必要最低限の有休で済みますし、転職エージェントの交渉や相手企業の都合によっては平日の夜や土曜日に面接に対応してくれることもあります。

在籍しながらの転職活動であっても、スムーズに効率良くすすめていくことができるのです。

転職エージェントは最初から最後まで無料で利用できますので、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、理不尽な上司に腹が立って会社を辞めたくなったときの対処方法についてご紹介しました。

理不尽さに関しては悩んでも解決せず、イライラがどんどん大きくなってしまうだけです。

上手にイライラを溜めこまないスキルを身につけることと、労働環境などの深刻な問題があれば転職を考えることが必要です。

参考にしてみてください。